九州大学にいたときは、英語で科学について議論する「サイエンス英会話筋トレ」という活動を8年間していました。もともと英語は好きでしたが、英語力のおかげで人生で大きなチャンスに恵まれたこともあったので、学生さんたちにも楽しく英語力を伸ばしてもらいたいな、と日頃から思っています。
英語力があればもちろんいろんなチャンスも広がりますが、語学の壁を乗り越えることで、かけがえのない友人に恵まれることもあります。言葉が下手でも気持ちは通じることもありますが、もっと友達を理解したい、自分もできるだけ理解されたい、という気持ちも大事だと思います。
毎日英語を話すのが大事!!というわけで、オンライン英会話Native Campを5年ほどやっています。
留学したこともありますが、毎日26分レッスンを受けるほうが留学するより英語が上達している気がします。
間違いをこまめに直してくれる先生がおすすめです。
我が家では家族でファミリープランを利用しています。このプランでは、家族の誰か1人が月額7480円のプレミアムプランに加入していれば、2人目以降の家族は月額1980円で利用できます。
また、週2回まで受講できるライトプラン(月額5450円)もあります。
おすすめ教材や続けるコツなどはこちらにまとめました。
洋書を本で読むと、知らない単語をいちいち辞書で調べなければならず、英語で本を読むのはなかなか大変です。しかし Kindle を使えば、知らない単語をタップするだけで辞書の意味がすぐに表示されるため、スムーズに読み進めることができます。
知らない単語はメモしておくのが理想ですが、重要な単語は本の中で何度も出てくることが多く、読み進めるうちに「ああ、またこの単語忘れてた…」を何度か繰り返すことで、読み終わる頃には自然と覚えていることも多いです。
また、1分間に何語読めるか(word per minute、略して wpm)という指標があります。英語のネイティブスピーカーはおよそ 150〜200wpm で話すと言われており、読むスピードが 150wpm あれば、そのスピードの英語が聞き取れるということになります(ほかにも要素はありますが。。)。つまり、読む力を高めることで、リスニング力も上がるのです。
TOEIC のテストでも、最後まで解ききれないという人は多いですが、150wpm の読解力があれば最後まで解けると言われています。私が学生さんに TOEIC のアドバイスをするときは、「まず速く読む練習をして、できるだけたくさんの問題を時間内に解くこと」をすすめています。(やみくもに答えを塗るよりは、正解率が上がるはず!!) そのためには、毎日少しでも英語を読む習慣をつけるのがおすすめです。
最初に読むのは、内容をよく知っている話が良いと思います。たとえば、好きな映画の原作や、子どもの頃から親しんでいる本などです。私の場合は『赤毛のアン』やジェーン・オースティンの『エマ』『高慢と偏見』などが好きで、単語は少し難しかったものの、ストーリーは知っていたので読みやすく感じました。原作には映画では省略されていたエピソードがあることも多く、それも原作を読む楽しみの一つかなと思います。
好きなことを英語で読んだり見たりするのは、英語学習にとてもおすすめです。私は野球が好きだったので、まず野球の用語を英語でどう言うかを調べて単語帳を作り、MLBの野球中継を英語で見ていました。MLBの公式ウェブサイトでは、各選手のプロフィールが詳しく掲載されていて、「実はあの選手は兄弟でどちらもメジャーのキャッチャーだった」など、いろいろな発見があって調べるのも楽しかったです。ヤンキースの松井選手のファンだったので、トーレ監督の本を英語で読んだこともあります。
映画も好きで、IMDbという映画データベースのサイトもよく見ていました。作品ごとに出演者やあらすじ、印象的なシーンの脚本などがまとめられていて、出演者の名前をクリックすると、過去に出た作品の一覧や詳細なプロフィールが表示されます。「この人、あの映画にも出てたんだ!」という発見や、「実はこの人はあの有名俳優の娘だった」といった意外な家族関係を知るのも面白く、読んでいて飽きません。
翻訳されるのを待たずに、自分で英語の情報源に直接アクセスできると、より早く情報が手に入るだけでなく、そもそも翻訳されない情報にも触れることができます。そうした情報の豊かさに触れられることも、英語で読む・見る大きなメリットだと思います。
バスケットボールでもフィギュアスケートでも音楽でも、自分の好きなことを英語で楽しむことが、自然に、そして楽しく英語力を伸ばすコツだと思います。
もう絶版みたいですが、Kindleで買えます。大学の図書館にもあるかも。
理系の学生さんによくお勧めしている本の一冊です。
式の読み方や、よく出てくる表現など、英語で学会発表の予定があるような学生さんに特にオススメ。CDで音声もついています。
こちらも私がよくお勧めする本トップ3のひとつです。
ピアノをやったことのある人ならご存じ、ハノンのような感じで、簡単な内容で単調にひたすら文を変形しながら繰り返します。本を見ないで音声だけでやろうと思うと、初級でも意外と難しいです。
車で通勤するときに聞いてたのですが、気がそれて危ないので止めました(^^;)
筑摩書房のHPから音声がダウンロードできます。
検索すると、使い方を解説したウェブサイトがいろいろ出てきますが、たとえばこちら。
スピーキングは、人と話さないと上達しないと思われがちですが、意外と、一人で淡々と修行をするのも十分効果があります。シャドーイングなど、耳で聞いて、自分で声に出す、というトレーニングを毎日(←これ大事)やるのもおすすめです。
ちなみに、私は留学するまで、英会話学校などに通ったことはありませんでしたが、通学電車の中でぶつぶつずっとシャドーイングしていました。研究で初めてアメリカに留学したとき、友達との会話や先生との議論などでは、特に英語に困らなかった経験があります。
Longman や Oxford などから出版されている英語学習者向けの辞書は、固有名詞を除けば、ほぼ 3000語の語彙で書かれていると言われています。つまり、たった3000語で辞書一冊分の説明が可能ということになります。
なかでも Oxford Advanced Learner's Dictionary は、その3000語のリストを「Oxford3000」として公開しており、これは日常で最も頻繁に使われる基本語彙だとされています。実際、TOEIC の試験でも約95%の語彙が Oxford3000 でカバーされると言われています。
私の個人的な感覚では、この Oxford3000 に含まれる語は、受験英語で学ぶ単語とは必ずしも一致していない気がします。最初に英英辞書を使い始めると、知らない単語ばかりに見えて挫折しそうになりますが、少し我慢して使い続けていれば、英英辞書で意味を理解できるようになった頃には、Oxford3000 程度の語彙は自然と身についているはずです。
Oxford3000 のリストを上から順番に覚えるのは大変ですが、根気強く英英辞書を使うことで、語彙力と表現力の両方が身につくと思います。YouTube では Oxford3000 の単語を読み上げてくれる動画などもあり、そういったものを活用するのもよいかなと思います。
英英辞典を使うメリットは、単に語彙を増やすだけではなく、自分の言いたいことを限られた語で言い換える訓練になるという点でも大きいと感じています。