卒業したのが筑紫女学園高等学校,コンチキ校風にもまれて人格創造をあやまったのがこの私.なにせ,オジイさんと,オールドミスのおばさんと,ボーイフレンド,恋愛の"れ"の字も知らない女友だちにかこまれて,おしゃべり,ケンカ,大わらい,とっても楽しい3年間ではあったが,いざ,ポイ! とほうり出されてみて,気づいてみたら,大きなものが私には欠けていた.
修猷学館,入学3日目,初めての体育の時間.白木先生に名前呼ばれ,あれよというまに体育委員にさせられてしまった私.今考えてみると,その白木先生の決定のひとことが私の運命をかえたんだと思う.
ヤレヤレ…という気持ちもないわけではなく,会議室に入っていったワケだが,まず最初の感想が,――――― びっくりした! ―― 本当に ――… 上記のとおり,女学園出身であるだけに,女子に対してはくったくなくおしゃべりできる私だが,男子にはスズメの涙ほども縁がなく,中学校のとき仲がよかった男子たちに電車の中で会ってもイジけてしまう始末.結局,委員会の委員とは名ばかりで,だまりこくってばっかりいたような気がする.今,ふりかえってみて,あの時,マリちゃん(即ち,俗にいうチョクリ)が私の相棒として委員になってくれていなかったら,私はいまでもイジけたまんまの女の子だったんじゃないかとつくづく思う.男子委員の発想のキバツさ,話の回転の速さ,みていてただアゼンとするばっかりだったけど,マリちゃんがサバサバと男子と話しているのを見て,うらやましく,また,自分もこのままじゃいけないな,と感じて,それから自分を改革しようと一大決心したのであった.(カコイイー!)
まあ,こんなぐあいで,別にたいしたことはせず,いやかえって足手まといになったみたいだけれど,ほんとうにいい勉強になったと思う.こんどの経験で私はかなり成長したと思う.全く,学館に来てこんなことを経験しようとは思わなかった.
こないだの反省のときにも話が出てたけど,ほんとみんないい人ばっかりで,九重の想い出があんまり楽しすぎて,家に帰って家族に楽しかったって,みんなしゃべりつくして床についたら涙がポロッとこぼれてきたくらいだ.先生や研修委員の協力はいわずもがな,委員長の平田クン,他の委員のみなだんにも心からお礼をいいます.
どうも,ありがとうございました.
灰色とばかり思い込んでいた浪人生活に,予期しなかった楽しい思い出ができました.