【10】九重に行っての感想

たかこ 

 九重登山で私がいちばんすがすがしい思いで思い返せるのは,「こんにちは!」の挨拶と朝の散歩です.

 「こんにちは!」の挨拶を交わす時,私は何とも言えない喜びで自己満足していました.それによって山を愛する人々の心が少しでもわかったような気がします.それから,キャンプファイヤーの翌朝の散歩はまた格別でした.体がだるくて気のすすまなかった散歩も,しばらく歩いているうちに素晴らしい思い出の一つとなっていました.朝のまだ何もかもが目覚めぬ高原の車道を10人ぐらいで悠々と歩いていったのです.本当に一切の活動が始まる前の閑静な高原の早朝なんて,想像しただけでも素敵ではありあませんか.さすがに肌寒くそれだけに清潔なものが感じられる.まわりからときおり思い出したかのようにうぐいすの”ホーホケキョ”の鳴き声が聞こえてくる.それはまるで映画の舞台でした.自分達の声が響くでもなく,まわりの緑ととけあって素晴らしいの一言に尽きる朝の散歩だったと思います.ただ,それだけに残念なのは,こんなに素晴らしい散歩に出てこなかった人がたくさんいたことです.その人達も出てくれば,私と同じようにとっても素敵な散歩ができたのにと思います.

 最後に,私はこの機会にみんなのような”良き友”と知り合いになれて幸運でした.先生方とも打ち解けた気分で話せました.みんなに感謝します.本当にどうもありがとうございました.

 でも,私はまだ,九重の楽しい雰囲気から抜け出せないでいます.こんなことではいけませんネ.私達の目的は,来年の入試合格なのですから.私は祈っています.みんなが合格できますようにって.そしていつまでも良き友であれますように.