福井感染制御ネットワーク(FICNet)代表世話人のあいさつ
福井大学医学部附属病院 感染症学講座教授
感染制御部部長
酒巻 一平
(現在 考案中)
本会は、2008年に行われた感染管理認定看護師間の情報共有と知識・技術の向上を目的とした交流会から始まり、FICNetの前身である「感染管理マネージャーネットワーク福井」を2009年に立ち上げ、福井県の医療施設における
感染管理教育の啓発活動と感染管理のレベルアップを目的とした研修会を8回、特別講演会を3回開催しました。
第3回の特別講演会では福井県内にとどまらず石川県からも参加者があり、この感染管理のネットワークの重要性が
改めて認識されました。その後、看護師に加え医師、薬剤師および臨床検査技師に対象を広げ、2015年に「福井感染制御ネットワーク」を組織し、年2回の会議を開催しています。県内の感染制御に携わる医療従事者が集うことで、日頃の感染対策に関わる問題点を共有しつつ、新たな解決策を見いだす場となっています。最近では感染防止対策加算の算定要件を満たす内容を実施しており、加算(1)の12施設と加算(2)の16施設(2021年4月現在)に加え、加算取得を検討している施設などを加えた約50施設が本ネットワークに参加するに至りました。2020年11月には第11回の会議を開催しましたが、コロナ禍でもありWeb形式を取りました。時代と共にこの組織のかたちも変化していくかもしれませんが、福井感染制御ネットワークがますます発展していくことを願います。
2021年4月吉日
岩崎博道