福井感染制御ネットワーク(FICNet)代表世話人のあいさつ
本会が、福井感染制御ネットワーク(FICNet)として現在の組織となったのは2015年です。世界では薬剤耐性菌と抗菌薬適正使用の問題があり、我が国でも2016年から2020年にかけてAMR(薬剤耐性)対策アクションプランが行われ、さらに2023年から2027年にかけて2回目のAMR対策アクションプランが行われています。この間に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックがありました。薬剤耐性やCOVID-19パンデミックの対策や支援でFICNetは活動してきましたが、今後も薬剤耐性の問題は続きますし、新興感染症のパンデミックが起こる可能性があります。これら耐性菌の問題や、パンデミックに備えるために感染症に関する地域ネットワークが非常に重要だと考えられています。
現在、FICNetは感染防止対策加算1、2、3の約50施設を中心に年2回の会議、医療機関や施設への感染対策支援、市民への啓発イベントの開催等を行っています。今後福井県の感染症対策に関してFICNetの役割はますます重要になると考えられます。皆様のご協力をお願いいたします。
2026年8月吉日
酒巻 一平
本会は、2008年に行われた感染管理認定看護師間の情報共有と知識・技術の向上を目的とした交流会から始まり、FICNetの前身である「感染管理マネージャーネットワーク福井」を2009年に立ち上げ、福井県の医療施設における感染管理教育の啓発活動と感染管理のレベルアップを目的とした研修会を8回、特別講演会を3回開催しました。第3回の特別講演会では福井県内にとどまらず石川県からも参加者があり、この感染管理のネットワークの重要性が改めて認識されました。その後、看護師に加え医師、薬剤師および臨床検査技師に対象を広げ、2015年に「福井感染制御ネットワーク」を組織し、年2回の会議を開催しています。県内の感染制御に携わる医療従事者が集うことで、日頃の感染対策に関わる問題点を共有しつつ、新たな解決策を見いだす場となっています。
最近では感染防止対策加算の算定要件を満たす内容を実施しており、加算(1)の12施設と加算(2)の16施設(2021年4月現在)に加え、加算取得を検討している施設などを加えた約50施設が本ネットワークに参加するに至りました。2020年11月には第11回の会議を開催しましたが、コロナ禍でもありWeb形式を取りました。時代と共にこの組織のかたちも変化していくかもしれませんが、福井感染制御ネットワークがますます発展していくことを願います。
2021年4月吉日
岩崎博道