この実行委員会は、「あなたの声が聴きたい」キャンペーンとリンクすることで、福井の福祉を担う「プラットフォーム」になります。
地域から上がってきた声を、確認しあい話し合う中で具体的な「プロジェクト」にまとめていきます。そうして、そのプロジェクトを実践していく人々を募集し、あるいは自分自身もできる範囲で実践していきます。
イメージはわかりました。でも、そんなことがうまくいくとは考えられないのですが?
そうですね。会社や学校、町内会まで様々な「会議」をしてきましたが、自分たちの意見がくみ取られて実際の結論に結び付くことなどほとんどなかった感じですね。
しかし、ここにファシリテーターが入ることで、会議が変わっていきます。ファシリテーターは、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識を一致させたり確認したりします。そのことで、話し合いが何らかの結論に達することに貢献するのです。
話がまとまっても、実際にものごとが動いていくことはないのではないですか?
そうですね。そのことも実現したのを見たことなどほとんどなかったですね。
しかし、ここは『教育ファシリテーターになろう』(石川一喜・編著 2015 弘文堂)が参考になります。その「第2部 より高度なファシリテーションへの道」の「第6章 OST Open Space Technology」です。詳しくはこちらで説明しますが、基本的には「自主的に行動計画を出し合い、自主的活動につなぐ」「自主性を最大限に尊重する」のが原則です。その中で、参加者は関心がなくなったら自由に退席したり、別の検討会へ移ってもかまわないという、自由な態度が認められます。参加者のユニークなアイデアが尊重され、意外性と驚きの空間が成立するのです。参加することで、「福井の福祉」に関わり、何らかの行動を起こすチャンスをつかむことになるのです。
プロジェクトについて、詳しくは