OST (Open Space Technology)とは
この取り組みで大事なことは、各メンバーの意思を尊重するということです。
石川一喜・編『教育ファシリテーターになろう』(弘文堂・2015年)によると、次のように書かれています。
OSTは、関係者が一堂に集まって課題を検討し、課題解決に対応するプロジェクトを参加者自らが提案して、活動につなぐ手法である。
設定したテーマに基づいて検討課題を出し合うが、あくまでも「検討したい」課題であることが前提である。そして、そこには自分事として意欲や情熱が伴なっている。 (P219)
ここでは、4つの原則が示されます。
1 ここにやってきた人は、誰でも適任者です。
2 何が起ころうと、起こるべきことが起こるのです。
3 いつ起ころうと、始まった時が適切な時です。
4 いつ終わろうと、終わった時が終わった時です。 『オープン・スペース・テクノロジー』 85頁より
OSTはユニークなアイデアが尊重される。意外性と驚きの空間であることはOST成立の条件ともなっている。 (p220)
この中で、ファシリテーターは「スペースを開き」、そのスペースを保持していく役割となります。(p222-223)
想定通りに行くかどうかはわかりませんが、「福井の福祉」に関わっていきたいと考える人々が、ここで課題を検討することによって、「プロジェクトの提案」、「実行チームの編成」へと進めて行ければ現状を変えていくことも可能になるはずです。とりあえず、集まって一歩を踏み出すことが必要でしょう。 (p221)