樹高計測アプリ
インストール
Google Play Storeからのアプリのインストール方法
Google Play Storeからインストールして下さい。(当面)広告などは含まれておりません。改善すべき点などについて、ご意見を頂けるとありがたいです。
以下のリンクからアクセスできます
なお、Androidのバージョンは6.0以上が対象となり、それ以前のバージョンのスマホではPlayストアでのアプリの表示がされません。また、方位センサーの装備されていないスマホ(タブレット)でも利用できません。
理論と応用
樹高測定の理論とスマホを使う場合の留意点
林地で樹高を測定する場合、測竿など直接的に測定する以外は、距離と角度から計算するのが一般的です。計算式には以下のようなものが使われます。
樹高=水平距離 ×(tan(θ1)-tan(θ2))
θ1 = 樹冠頂端仰角
θ2 = 樹幹地際俯角
この計算式による樹高測定では水平距離が測定できることが前提で、それに特化した測定機材としてブルーメライス、バーテックス、トゥルーパルスなどいくつかあります。
また、スマホを使って樹高測定するアプリもかなりの数が開発されています。その多くは、距離をスマホで測定するシステムになっていますが、スマホ自体には距離を直接的に測定する機能がないため、以下のような問題点があります。
(1) 測定者の目の高さから距離を判定するタイプ
比較的平らな地形での利用に限られる
測定精度に限界がある
(2) ARを用いて距離、高さを判定するタイプ
平らな地面、もしくは直立した樹幹が見通せる必要がある
樹幹をよく見通せない場合や急傾斜地で調査しなければならない場合には、水平距離を別の機材で測定することが合理的です。
「樹高測定」アプリでは、水平距離を測距儀で測定することを前提とし、仰角と俯角から樹高を計算します。
距離測定にはレーザーレンジファイダーがおすすめです。最近、ゴルフで距離計の使用が認められたことから、レーザーレンジファインダーの価格が100~200ドル程度と手ごろになってきています。ただし、純粋なゴルフ用ではルールに準拠するため、高低差情報などを表示しない商品が多いため、購入時には水平距離が表示されるかどうか慎重に確認してください。
※写真は森林調査に適したモデルのひとつSNDWAY社製 SWシリーズです。USB充電式で電池交換も必要ありません。
操作画面の説明
画面に配置されたボタン類の説明
操作方法
距離の入力→樹高の測定
樹種名、胸高直径の入力→データの記録
樹種リストの編集
樹高測定
樹高測定には、次の4操作が必要である。
Step 1 水平距離入力
最初に水平距離を別の機材で調査し、 「距離」欄に手入力する。
Step 2 頂端部を見通して仰角をセット
頂端部をスマホカメラで見通し、「頂端」ボタンをタップする。
Step 3 地際部を見通して俯角をセット
地際部をスマホカメラで見通し、「地際」ボタンをタップする。
このタイミングでの時間、方位角、緯度、経度情報が記録用に用いられる。
ボタンは何回でも押し直しが可能である。
Step 4 樹高を計算
樹高欄下の「計算」ボタンをタップする
調査データの保存
樹木ごとの調査データをCSVデータで保存できる。同一日の調査データは一つのCSVに追加保存されるため、エクセルなどで情報処理が簡単に行える。CSVファイルはスマホ本体の
スマホで取得できる情報(調査時間、方位角、緯度、経度)に加えて、樹種、胸高直径を手入力することにより、樹種データとして保存できる。
樹種欄は自由入力とリストからの選択入力の二つの情報が入力できる。樹種リストは随時編集できるため、調査地の状況に合わせて樹種リストの更新ができる。その場合、自由入力欄を特記メモ欄としての利用することも考えられる。
Step 1 樹種名
Step 3 胸高直径
Step 4 オプションメニューの「記録」ボタンで調査情報の記録
また、すべての情報は画面に表示されているため、単木の情報を保存するだけであるなら、スクリーンショット(電源と音量小を同時押し、もしくは3本指でプルダウン)を用いる方法も考えられる