干支物語　弐

作品紹介

「王を目指せ。」

その言葉の響きのもとに、

特殊な能力を持った者たちが現れた。

その能力。

その力。

 『ウィンド』

魂が具現化された存在。

彼らはそのウィンドを操る。

酉年の明けに現れた、たくさんの能力者。

その裏には〈見えざる王〉を使い、

王を目指す者を増やしてゆく謎の人物がいた。

 「見えざる王？」

 「それは王に成れなかった彷徨う魂」

 「さまよう、魂…？」

 「君はその見えざる王に選ばれた王子だってことだ」

 「ということは姫もいる？」

 「無論さ」

 「あんた…いったい何者だ？」

 「そうだな…ソウル・マジシャンとでも呼んでくれ」

所縁琴乃(ゆかりことの)は、

干支-申-として森の王を目指した恋人の想いを胸に持ち、

現れたたくさんの姫や王子たちとの闘いに身を投じてゆく。

風と風の闘い。

鳥と鳥の闘い。

それはクロニクル×クロニクル。

王を目指す者たちの12ヶ月の物語。

――頂きへと向かう螺旋階段を登ることが出来るのは、

空に選ばれたただ一つの魂だ。

登場人物

　　　　【本体】　　　　　　　　　　　　　　　　　【ウィンド】

・所縁 琴乃(ゆかり ことの) －凪－　　　　　　　　　・燕(つばめ)

 　アコーディオン

・奈良原 明日香(ならはら あすか) －疾風－　　　　　・隼(はやぶさ)

　 ヴァイオリン

・田中 雁斗(たなか がんと) －台風－　　　　　　　　・大鷲(おおわし)

　 ベース

・八千代 千織(やちよ ちおり) －小夜風－　　　　　　・鴉(からす)

　 リコーダー

・槇村 心吾(まきむら しんご) －雨風－ 　　　　　　　・孔雀(くじゃく)

　 シンセサイザー

・来栖 啓太郎(くるす けいたろう) －つむじ風－　　　 ・鸚鵡(おうむ)

　 パーカッション

・Soul Magician　見えざる王

上演記録

2017年12月2日～3日

北池袋　新生館シアター