大学院生の柳井七海さん・大学院修了生の北村昌卓さんらとの共著による査読論文「戦時下の新聞は昭和東南海地震をいかに伝えたか」が、歴史地震研究会が発行する査読付き論文誌『歴史地震』第40号に掲載されました。
柳井七海,福島栄寿,北村昌卓,平井敬:戦時下の新聞は昭和東南海地震をいかに伝えたか,歴史地震,第40号,pp.65-79,2025.
この論文は、戦時体制下で発生したため知られるところの少ない昭和19年 (1944) 東南海地震の報道について、被災地域(和歌山・三重・愛知・静岡)、周辺地域(京都・大阪・兵庫・奈良)および東京の新聞記事を悉皆的に調査した結果をまとめたものです。これにより、当時の国による報道管制の実態や、各新聞が地域の状況に合わせた情報を検閲対象にならないように発信していたことなどが明らかになりました。