沿 革


沿 革

志太仏教同志会(しだぶっきょうどうしかい)の発足からこれまでを紹介いたします。

志太仏教同志会は、静岡県志太(しだ)地区(焼津市・藤枝市・旧島田市)の曹洞宗寺院における、満55歳までの僧侶(住職、副住職、徒弟)によって構成されます。

現在会員数、61名(令和3年1月現在)

曹洞宗志太仏教同志会の発足は昭和24年(1949年)と言われ、さらに、その母体となった前身の活動は、それ以前の戦前から始まったとされています。平成31年(2019年)の現在に至り、その歴史は70年以上を有す伝統ある団体となりました。当会は静岡県志太地区の3市2町(焼津市、藤枝市、島田市、旧大井川町、旧岡部町)の曹洞宗の有志寺院の住職・徒弟が集まり結成されました。

その活動の発端は戦前にさかのぼり、有志の僧侶が、暇をみては子供会を開き、自分たちで作成した紙芝居や指人形、絵噺等で演じたことが始まりでした。農業が盛んな志太平野にあって、その農繁期には、現在の幼稚園・保育園の元となった託児所を開き、農家の子供達を預かってはその支えとなりました。戦後の混乱期には何年かの空白を経て再起し、託児所を巡回して活躍の場を少しずつ広め、社会情勢が落ち着きを増してもその活動は続きました。さらに昭和31年には寺院の後継者を育てることを目的に、夏休みに寺院の徒弟を集め、「寺院徒弟研修会」を開催するようになりました。以来、平成30年まで、第63回の開催を数えるに至ります。途中、一般の家庭からの子供達の参加が増えたため、昭和54年よりは別に一般の子供達が参加できる「子供禅の集い」が開催されるようになり、これも今に至るまで第33回の開催を重ねました。

時代の移り変わりにより、子供たちの取り巻く環境が多様化していく中にあって、当会は常に変わらず、心豊かな感謝や思いやりといった、宗教的情操教育の一端を担ってきました。

昭和42年には焼津市大永寺にて初めて授戒会が開催され、昭和57年の曹洞宗総授戒運動からは2年に1回、隔年毎に開催され、その開催回数は平成30年の現在にあって21回を数えます。授戒会という一大行事が、これ程にまで盛んに行われている地区は全国的にもまれで、これも当会が誇る活動の一つであります。

また、そうした対外的な活動と同時に、毎年テーマを決めては研修会を開き、会員の資質の向上をはかり、お互いの研鑽にも励んできました。

志太仏教同志会は、綿々としてその素晴らしい伝統を受け継ぎ、今に至ります。

昭和34年 第4回寺院徒弟研修会 於龍江院

昭和63年 第6回子供禅の集い 於静居寺

昭和42年 大永寺授戒会

平成2年、全国曹洞宗青年会機関誌『曹青通信』(現『そうせい』)第69号に掲載されました、焼津市大永寺 故 竹田昭三師によります寄稿文には、当会の戦前からの活動が記されています。ご覧ください。

曹青69号(竹田昭三師).pdf

同志会年表

同志会年表 (2021.12.1_継続編集中).pdf
※不明な箇所があります。ご存知の方、また誤記等ありましたらお知らせ下さい。