授 戒 会

授戒会(じゅかいえ)について

志太仏教同志会では、お釈迦様のみ教おしえを信じ、正しい信仰によって明るく楽しい生活をしていただくために、2年に1回、隔年の行持として大授戒会を行っております。

道元禅師様は、「衆生仏戒を受くれば、即ち諸仏の位に入る。」とお示しになっております。

正しいみ仏の教えを耳で聞き、心で信じ、体で行じて身も心も清らかになり、生きながらの仏様にさせていただく、有難い御法会であります。

そして、当会の授戒会は梅花流詠讃歌の奉詠も行われ、その感激も味わっていただきたいと思います。

授戒会は大本山永平寺大本山總持寺の両大本山にても毎年行われています。

このような良縁は、またと無い事と思われます。ご縁の有る方をお誘い合わせになり、御参加下さいますよう心よりおすすめいたします。

順列巡堂

正授道場前

説 戒

完戒上堂

授戒会とは

一口に言うと、正しいみ仏の教えを耳で聴き(説戒せっかい・説教せっきょう)、今までの自分を悔い改め(懺悔さんげ)、仏様とその教えと仲間を深く信じ(帰依きえ)、これからの自分が正しく安らかに生きよう と誓い(授戒じゅかい)、 戒名血脈を授かり、仏である自分に覚めざめる修行研修の大法会(だいほうえ)です。

●お授戒の具体的内容

○説戒・説教(せっかい・せっきょう)

戒師(かいし)様や説教師の和尚様から、戒(かい)の意味や仏教の真髄をわかりやすく説いていただき、人の生き方、考え方を示してもらいます。

○帰依の儀式

壇上や本堂内外に祀られているお釈迦様を初めとして、多くの仏様(三世諸仏と三宝)を、 唱名礼拝することによって、皆様の信仰心がより確かなものになります。

○懺悔(さんげ)の式

三日目の夜行なわれる式で、今までの自分を見つめ、反省し、身心ともに大清浄になる厳粛な儀式です。

○仏戒(ぶっかい)授与

仏様の真のお弟子になるために、一人一人が本堂正面の須弥壇上に 登り、十六条の戒(いましめ・誓い・きまり)を受けた後、戒名とお血脈(けちみゃく)を授与される最も大切な儀式 です。

○先祖供養

各家の先祖様のご供養を、大勢の和尚様がお経を挙げて供養してくれます。ご希望の方は申し込んで下さい。

●仏様になるのは、あの世ではない

仏様になるというと、あの世に行き、成仏することだと思う人が多いと思います。ところが、お釈迦様や道元禅師の教えでは、「釈迦牟尼仏、是れ即心是仏(そくしんぜぶつ)なり(汝の心そのものがお釈迦様である)」とお示しになっています。誰もが本来持っている清浄なる心によって、人間らしい生き方をする人こそ仏様なのです。

●戒名・血脈

「戒名」とは仏様のお弟子としての名前です。本来戒名は、亡くなってから戴くものではなく、生前に戒を受けて戴くのが正式です。「血脈」とは、お釈迦様の教えを二千五百年にわたって代々受け継いできたお祖師様方の名前が記されていて、最後にあなたの戒名を書き入れ、一本の赤い線(血脈)で結び、お釈迦様と一体となったことを示した証明書です。