多くは旧新宿市ヶ谷谷町で行われている。ここの田中スタジオが経営する観音スタジオとあけぼの橋スタジオがそれである。特に観音スタジオは2008年のS1から使われ最も多く使われたスタジオである。屋外の撮影もこの両スタジオから徒歩圏内での撮影がほとんどで恐らく準備はスタジオで行った後、現場で撮影したものと思われる。
観音スタジオ(上図A)の初登場はS1の1時間半辺りで最初の奴隷色のステージとして登場する。そしてS45の最後のシーンまで最も馴染みのスタジオとして使われている。地下1階のB1スタジオの二間続きの和室は、姉妹以外の奴隷の館の全ての和室ステージとしてS8S9S10S12S13S14S16-S20S22S25-S33S36-S43S45披T1T5T6T7F2-F5K1K2弁O2で登場するだけでなく、S40で春奈が藪田銀行頭取に保険の説明をするシーンとしても使われている。また檜木風呂はO2で、バスルームはS26とS42、脱衣所もT7で美奈子が働いている場面として使われている。洋室はS7の藤崎家、S12立花家、S16真壁家、S19篠田家、S20天宮家、S25薫室、S29高梨家、S30麻衣子室、S31川原家、S33希部屋(川原とは明暗で区別)、S36松本家、S39和也家、T7森川家、F2知佳、F5小宮家、披水島家等多くの居室として扱われている。地下2階のB2スタジオでも鉄格子檻部屋が先に述べたS1を皮切りにS6-S10S12-S14S16-S20S22S25-S31S33S36-S43S45披T1T5T6T7F1-F5K1K2弁O2の奴隷色のステージとして、バーはご存知バーミラーとしてS12S16S17S19S20S26S27S28S31S33S34S36S39S40S41S42S43S45T5T7K1K2弁と多く登場するが、隣の洋室もS40の河合家、S41小嶋家、S42 吉岡家、S43森山家、S45紗理奈室として、K2では向きを変えて歩美室と仁美室の双方の居室として使われているが、多く登場するのはS7、S8、S16、S22での由紀子の屋敷として、S31、S32、S37、K1、K2、弁でのおそらく片岡弁護士事務所としてであろう。S28では桐子と雨宮との会話場面で使われているが織作邸というより片岡事務所と見た方が自然な気もする。更にK1では真弓と立花の密会ホテルの部屋として使われている。この様に画像紹介されている各部屋は使用頻度こそ違え全て使われているが、それだけでなくK1で真弓と立花が密会しホテルから出てくるシーンではエレベータ室が使われ、ビルの玄関から地下にあるスタジオへの階段は多くのシーンで使われ特にS42の4分目辺りでは観音スタジオの看板がはっきり映り込んでいる。また紹介画像が無いので確認はできないが、観音スタジオが使われている各巻で奴隷たちが歩かされる白い階段はおそらく同ビルの裏側にある階段であろうと思われる。
一方あけぼの橋スタジオ(B)は川村監督は利用しておらず、初登場は後手監督のS26冒頭のローエングリンの主宰者織作の隠し子彩花の家及びその後の織作自身の家としてでありS44冒頭の吉岡家のシーンまで何回か使われている。これらはBスタジオ洋室(S26S28織作家、S27S30片岡弁護士事務所、S29藪田HD社長宅、S34大石宅、S44吉岡家)とダイニングルーム(S26彩花の部屋、S27涼子の部屋、S38千尋の部屋)であり、Cスタジオのホールフロアは奴隷の館の吹き抜けとしてS27S28S29S30S34S35S36S37S44と使われ、また奴隷の館の接待室(S26S27)オフィス(S28S44)記者会見場(S29S37)職員室(S30S36S38)バー(S34)役員室(S35)と多彩に使われている。それだけでなくスタジオとして使用できるものの紹介画像が無いクリアスペースもS26の1時間辺りで彩花のステージとして初めて登場している。実はあけぼの橋スタジオの1階の駐車場(上図27)のシャッターの奥はGoogleストリートビューで確認でき、最奥にある荷物用エレベータも確認できる。S26のエレベータも同じであり間違いないものと思われる。このクリアスペースのエレベータ側はS26-S30S34S35でステージあるいは調教場所として使われている。更にS44の58分辺りで先述のエレベータ側で写っている長鏡のようなものが写っておりこのS44の雑多なもののあるステージもクリアスペースの逆側であることがわかるがこの部分を使っているのはS36S37S38S44である。ところが何故か1階にあるAスタジオのクラブサロンルームも浴室・ベッドルームも使っていないようである。逆にS44では山桐建設の場面でこの1階の駐車場からその奥にある先述の荷物用エレベータ前あるいはスタジオ手前の控室などのスペースかも知れないと思えるところも使っている。この荷1階エレベータ前(27)はS28で大石と青柳が密会しているのが見つかる場所やS29で和彦が拉致される場所、S30で牧村が麻衣子調教の様子を確認する電話をかける場所、S34で滝沢大輔が自殺した現場、S37で仁美の身代わり現場、K1弁では桐子による殺人事件の現場として、そしてM1では青柳専務の母校と多くのシーンで使われている。更に駐車場シャッター前で(26)S27では篤が望月組に因果を含まれ、S33で希が奴隷の館に出入りし、S35で倫子が褒められ、S38で竜二が千尋と電話をし、O2で立花・青柳・牧村が談合するなどしており奴隷の館の入り口として使われている。
ちなみにS27で篤と涼子が歩いているのがこのシャッターの真向かいで駐車場の中からの撮影(25)だと思われる。更にS37で仁美が千佳に注意をしたり里奈が仁美に電話する場面もほぼこの駐車場から右方向に撮影(31)したものである。S34で明日香が真弓に写真をつきつけるのは、この右方向に更に進んだ位置からこのスタジオ方向に撮影(21)したものである。この道を進むと安養寺坂に出るが、その前に左折して住吉町生涯学習館方向を撮影(22)したのがS34で明日香が拉致されるシーンであり、安養寺坂からスタジオ方向の撮影(19)するとS16、S30、S36で出てくる奴隷の館へ向かう道になる。逆方向に撮った(18)のがS29冒頭の高梨夫婦のデートやS30等楠木女学院傍の坂である。この坂は住吉公園に面しているがその住吉公園で撮影した(20)のがS31で雪菜たちが証人との電話をするシーンである。この住吉公園を回り込む道を更に進んで行くと元のスタジオ前の道に戻るのだが、S38で仁美が立花・桐子を見かけるシーンはその途中で進行方向での撮影(29)で逆方向に撮れば(28)S37での竜二・里奈と仁美の出会いやS38での千尋の拉致シーンとなる。更によりスタジオ前の道に近くに進むと住吉町コーポラスが右に現れるがそれがM1で真弓が明美から相談電話を受けるシーンの撮影現場(24)となる。
この住吉町コーポラスはシリーズの中で大きな役割を果たしている。S38で仁美が竜二を見かけるシーン(30)F2で優一 がビラ配りをしている(5)もこの住吉町コーポラスに沿ったスタジオ前の道で、そこから余丁通り方向に撮影(12)したのがS33希が館に戻りに歩いてくるシーンであり同じく逆方向に撮った(11)のが披露冒頭で水島信之が連れ帰るシーンで水島家はこの住吉町コーポラスが擬せられている。更に住吉町コーポラスを余丁通りに沿って抜弁天方向へ進むと住吉町コーポラスを回り込む道に出るがS28で取材準備している場面を撮った(8)のが、この角にあるちょっとした公共空地であり、ここにはコアラ(9)と子供(10)の2つの像が設置されている。それらが写っているのがS45での楠木女学院大学であり、S36や披露等での鮎川大、T7での待ち合わせ場所、K2等の仁美が千佳に詰問する場所、S35で不正入札資料確保の報告を紗英が洋介にする場所(10)の各シーンである。更にその奥のコーポラスへの入口で撮影した(7)のがT7で美奈子か隆に別れを告げる場面である。更にこの道の奥でT7冒頭で美奈子と隆が歩いてるシーンが撮影(4)されている。
同様に観音スタジオ周辺でも撮影されている。まずS35で千佳が奴隷の館に電話をするのがまさにスタジオ前(2)であり、K1で泉が撮影しているのも方角は違うがほぼ同じ場所でその泉撮影の真弓と立花の密会写真をS33で希が見せている(14)のである。S33冒頭で希が歩いているのもこの辺り(13)、S36で薫が千佳と町田と歩いている姿を見かけるのはスタジオ辺りから向かいのコンビニ方向を撮影した(23)ものである。余丁通りに沿って抜弁天方向へ撮る(15)とT1タイトルバックとなっている里奈の歩いている場面となる。また正面左方向に撮影(3)するとK1で真弓と立花の密会している日本エム・ディ・エム前となる。ここから余丁通りを曙橋方向に少し進んだ辺りの正面に2015年まであった鮒忠曙橋店辺り(1)がS18の欠陥車問題の事故現場である。ところで観音スタジオの横にはおそらくスタジオの名前の元となったのではないかと思う小さな祠がある。青峰観音(通称“八百屋観音”)である。実はこの鉄格子部屋がウリのスタジオ、更には奴隷色シリーズにふさわしいというか、明治から大正期まで,この周辺は“市谷監獄”(のちに“市ヶ谷刑務所”と改称)があり刑死した人の霊を弔って建てられたのがこの青峰観音なのである。その青峰観音が若干映り込むように撮られている(17)(ちなみに撮っている歩美はここの市谷台フラットの駐車場から)のがK2で千佳と立花が歩いているシーンで、ロングで撮っているのでわかりにくいがK2の別場面では歩美が同じところを歩いており、S39冒頭や拉致される直前の菜々子が出てくるのも角度が若干異なるが同じ場所で、祠と逆方向に撮れば(16)S39で菜々子が説得される場面となり更にS39の拉致現場やK2冒頭で歩美が歩いている場面 K2で千佳と青柳が歩いているのもこの先(32)(この時歩美が撮っているのは先程の千佳と立花が歩いている所の電柱の後)だ。ちなみに写ってはいないが先に触れたS36で薫が千佳と町田と歩いているコンビニはこのすぐ近くでF2で優一がビラ貼りをしているシーン(6)でも遠景にこのコンビニが写っている。
市ヶ谷ではないが、S4での楠木女学院全景として使っている東京都戸山庁舎(旧都立障害者センタ)も近い。
次に多く撮影された場所としては笹塚がある。
ステージとして多くの登場するS5で初出する細柱のあるステージ(他にS8,S10(含FR),S11,S13,S14,
S15,S16,S18,S20,F3,F4,F5)やS32の太柱のステージは笹塚にあった株式会社プラネアールが運営する笹塚Aスタジオである。このビルは地下がAスタジオ、2階3階がBスタジオ(2014年11月1日まで2階の一部をDスタジオともしていた)、4階5階くをCスタジオと呼んでいたが2019年5月30日に閉館しており、奴隷色シリーズとしては2017年3月のM2が最後である。
一番下の地下三階のAスタジオは典型的な廃墟スタジオで細柱(②S5S8S10S11S13S14S15S18S20S21F2F3F4F5)、太柱(⑥S32)のステージである。 この他細柱のステージの観客席(⑤S8S10S11S13S14S15S18S20F3F4)奴隷の移動(③S15F3)人妻では奴隷の檻(④)としても使われている。地下二階のAスタジオは基本牢屋スタジオで奴隷色でも奴隷の居住する檻(牢屋1:S11、牢屋2:S18S19F3、牢屋3:S18S19F2、牢4:S10S11S15S16S18S19S20S21S22S23S32F214F4F5)、F2でのレンガウオールそして檻の前の通路はそのままS10S11S14S15S16S19S20S22S32F2F5等多く登場している。廃墟(S15S16S17S19S21S22S23S32人F2)や人妻での造形エリア等ステージとしても登場し、S32や人妻でのバーとしてのキャバクラセットや奴隷の館の階段(S13S18S20S22S32)やF5の病院の階段として階段でも撮影されている。地下1階のAスタジオはホテル等スタジオでブティックホテルスタジオはS22の藤原家、S32の永瀬邸、F2での優一実家として使われるだけでなく劇中の撮影場面としてS8S17やF3、代表宅としてのS19、理事長室としてのS15F3が登場するがこれらはS11S18がそのようであるのと同様由紀子邸として使われているのかも知れない。あるいは人妻で銀行支店長室らしく使われているのも由紀子邸なのかも知れない。またビジネスホテルスタジオはF4で藪田ルネサンスの S11の藪田系列ホテルの部屋としてだけでなくS20の堂本家、S21冒頭拉致される菜々美の部屋、S22坂本家、S23相澤家としても使われている、ホテル側の通路はS11S18S22S32F3F4人と多く登場するし中庭自体はS16S20でチラと登場するが最も目立つのは中庭の階段が館へ繋がる階段としてS15S16S20S23F4と多く重要なシーンに使われている。F4F5S15S20S22で館のVIP用として印象的に使われるにはイメージルームレッドである。S23で刑事シーンやF5での病院地下シーンとして廃墟、S14S17S21でソープセットとして使われているが、メイクルームもF3で映画クラブの部室として使われている。
2階のBスタジオは一般のオフィススタジオで応接室スタジオはS8 藪田ケービルTVの面接室として使われた以外は重役室としてS5では藪田貿易社長室、S10藪田建設社長室、S13S23F4代表室(理事長室)、S14S15 望月組長室、S18S19藪田自動車社長室、F2松原社長室
、M2ローエングリン役員室、そしてM1ではアングルを変えて真弓の弁護士事務所として撮影されている。応接室スタジオの隣は2015年11月以後はオフィススタジオとしてM2のローエングリン事務所としての撮影にも使われたが、以前は洋室仕様でS5の梓の部屋、S8の彩香の部屋、S10の沢村家、S13の橘家、S14の望月家、S18の皐月の部屋として使われている。またこれらの部屋の前の通路はS14S15の望月組、S23の楠木女学院の通路として使われている。これらは以前からBスタジオとされてきたが、右側のS17の床島家の通路として使われた通路側は2014年11月以前はDスタジオとして別扱いされていた。こちらにある洋室はS15の里中家、S17の床島家、M1恵・M2香のメゾンド藪田の部屋として使われ、ダイニングはS15で勝則の部屋として使われている。3階のBスタジオは病院スタジオで左側は病院関連が並んでおり、こちら側の通路はS18F2F4F5
M2で薮田総合病院通路として、(独り用)病室は模様替えもあるが藪田総合病院の病室としてS18S19
S20F5M2、藪田系列病院としてS10、特に名前の出ない病院としてS13S14F2F4で使われている。診察室は薮田総合病院診察室としてS5F5M2で使われている。右側はオフィスあるいは学校スタジオでこちら側の通路はS5S20では薮田病院のS13S14S18では楠木女学院の通路として使われロッカールームはS13S14の楠木女学院ロッカールームとして使われている。上にある大きな部屋のスタジオは15年11月以前はオフィススタジオとしてS5の藪田貿易、S8では薮田ケーブルテレビの事務所、S13では楠木女学院の職員室、S10の沢村編集プロやファイブ出版会議室、S18S19の水川運送事務所、S14藪田建設会議室、S19藪田銀行会議室として登場している。15年11月以降は教室スタジオに改装されM1での教室として利用されている。4階のCスタジオはマンションスタジオでメゾンド藪田として使われ、廊下(S16M1M2)女子部屋(S16で北川家の205号室として)男子部屋(S16で203号室の真壁家)が使われている。5階は同じCスタジオだがどちらかというと廃墟スタジオである。ただここも奴隷色シリーズではメゾンド藪田として使われているようである。屋外スペース はメゾンド藪田の屋上としてS16M2で使われ、M1M2でメゾンド藪田内のマスク男飼育檻は廃屋スペースに移動檻を設置したものであり、M1で真弓が相談に乗っているバーもここに小道具を設置したものと思われる。M1,M2で登場する奴隷の館内のメゾンド薮田専用のステージは洋室スタジオである。ちなみに同ビルの1階は使われていないが1階にある同ビルの駐車場(1)はS19の水川運送として使われている。またS32で孝志が絵梨を付けている道路はスタジオ前の甲州街道に抜ける道(2)である。また少し離れておりがS5冒頭梓が歩いているのは笹塚二丁目交差点(3)でスタジオ外でも撮影されている。
さほど多くは無いが、板橋もスタジオ内外で撮影された場所である。
プラネアールが運営するスタジオは板橋の環七沿いにもあり環七マルチスタジオと言う。1階のコンビニスタジオが有名だが奴隷色シリーズでは1階は使われずS25で2階3階4階が使われている。2階のオフィススタジオは藪田自動車のオフィスとして応接、オフィス、ロビーだけでなく廊下や階段も使われ、3階のベッドルームスタジオは薫の部屋や咲田家のバスとして4階のアパートスタジオは最上家として使われている。板橋の環七沿いにはもうひとつ有限会社 カプリが運営するスタジオが大和町の第二川井ビルにあり2016年と2017年に使われている。同ビル2階の201号室にあるカプリ板橋本町201スタジオはオープンスペースとしてS34や姉妹での会見場、S34S35での館の檻、そしてS35で館の接待室の外としても使われていた。3階のカプリ板橋本町201スタジオでも和室が姉妹での館の和室ステージとしてS35、LDがS35冒頭での森下家、姉妹の萩尾家として、バルコニーが姉妹で姉妹弁護士と真弓弁護士と会話の場所や千尋と孝之の会話や拉致現場として使われている。こういったスタジオ内だけでなくS35の森下殺害現場として第二川井ビルのエレベータが、また姉妹で萩尾夫妻拉致現場、青柳のS34で銀行とS35で森下との密談場所として階段が使われている。更にS34の真弓と北川の密会は同ビルの側道を環七方向に撮ったもの(1)であり、S34で美奈子が聞き取りをしているのはそれを逆方向に撮影したもの(2)である。更に奥に進めばS34で明日香が真弓と北川の密会写真撮影するシーンの場所(3)になる。
スタジオ外の撮影場所で明確なのに新宿区下落合の久七坂がある。
T8で奈保子が組長屋敷へ向かって歩いているシーンがその久七坂である。実はT8でその組長屋敷として撮影に使われているSTUDIO YOURSが運営する下落合Studioへ実際に向かう道そのものである。同スタジオはT8での組長宅だけでなくO1で旅館片桐荘の舞台としても使われている。具体的にはT8で初めて訪れる久七坂シーンの後に全景が、1階の玄関アプローチはO1冒頭で青柳真弓が訪れる場面やマスク男の侵入場面、T8では奈保子が再度訪れる場面で使われる。玄関はO1で青柳達が対応を相談するシーンで外側が調教後に真弓達が再訪する場面で内側が使われる。リビングは双方でメインの調教場所として使われ。O1で片桐荘の従業員が千佳によって薬入酒を飲まされるシーンにダイニングキッチンが使われ、八畳の和室はO1での最初の青柳たちとの会見、襲撃、調教、ステージ、T8でのファーストレイプ、調教と多くの場面で使われている。その他地下一階のベッドルームもO1で冒頭の青柳たちの陰謀の部屋としてT8では調教の場所として登場している。他にT8では階段も撮影場所として使われている。
他に重要なシーンが多く撮られたスタジオが杉並区井荻に存在する。
プラネアールが運営するスタジオは井荻にもあり特に井荻レストランスタジオは多く使われている。レストランそのものとして使われたのはS24でフラムドクロワールの菜々子と青木の厨房でのやりとりの場面①や冒頭のインタビュー場面やフラムドクロワールで奈々子のサーブするシーン③で使われている。またバーについてもS24で奈々子の背後に映り込んでもいるが、むしろS7冒頭で春香がメトルとして働いている場面②、S23での夏希と信也が美佳のことを話しているバーのシーン、T3で孝志が冴山から真奈美と会わせてやると持ちかけられているバーの場面などで主要場面として使われている。この他レストランとしてはS3で最初に高岡家が楽しそうに語り合っている場面⑤やS21で開業予定のレストランとして奈々美、拓馬、紗江、正樹などが一緒にいる場面などで中央部、S21で4人が開業予定のレストランへの出資について藪田銀行と話している場面⑥、S23で美佳が関口から呼び出されて話される場面、T3で真奈美が関口に話を聞いているシーンなどで上部の窓際席が使われており、入口付近が奈々美と紗江が襲われるシーン⑨で使われてる。ただこのスタジオが多く使われるのは奴隷の館内部としてであり最も多出するのが張り出しあるステージ⑦としてスタジオのステージが、S3S7S21S23S24T3で登場し、S21とS24ではショーパブが丸テーブルのあるステージ⑧として登場する。更に廊下もS7、S21、T3④の通路として、そしてわかりにくいがS24で張り出しのあるステージと丸てーぶるのステージの間の通路として登場している。この他井荻にはプラネアールが運営するスタジオがもう一箇所T8で使われており同スタジオは1,2階の井荻オフィススタジオと3階の教室スタジオに別れるがT8では全て柊学園、あるいは教室ステージとして使われている。すなわち1階のオフィススタジオは職員室、2階の応接室は校長室、3階体育倉庫は柊学園、教室は柊学園と組長宅地下の教室ステージの双方、廊下は教室ステージの撮影に使われている。
先に述べたように、2010年以前については廃業したり大きく内容が変わってしまったスタジオもあり特定するのは難しいが、少ない情報の中で確認できるものに豊玉スタジオがある。紹介画像として確認できるものが少なく特におそらくステージや檻として使われたであろう地下の牢獄スタジオが全く無いので割愛しようと思ったが、いくつかは確認できるので追加する。
スタジオの以前AV作品の撮影に多く使われたスタジオに練馬区の豊玉スタジオがある。少なくとも2014年迄は活動しており、ビルにはまだ表示も残っているが既に閉鎖されているようである。しかし、楠木女学院の初登場であるS1での教室はこの豊玉スタジオの3階の教室スタジオが使われている。T6の教室もここである。またT4の地下のステージ用模擬教室もここを使っている。T4では本物の教室は弁天スタジオと使い分けている。S1で豊玉スタジオが使われていることから、最初に出てくる学院長室も紹介画像とは机や金庫など配置は異なるものの同スタジオ2階の役員室スタジオであり、職員室も配置やキャビネットが違うものの2階の職員室スタジオであり、おそらくS9T4T6の職員室も同じではないかと思われる。更にS1の学院地下の牢屋も全く紹介画像が存在しないので確認出来ないが地下の牢獄スタジオではないかと思われる。そしてこのS1と同じ牢屋が引き続きS2S3でも使われている。T6でのみ登場する後の壁の前に飾り空間のある檻もおそらくこの牢獄スタジオだろうと思われる。S1でまゆみが詩織に聞いているロッカールームやS3の菜月が居たロッカールームは2階の保健室スタジオの廊下である。またS3の保健室も図面から病室に保健室の道具を持ち込んで撮影された可能性が高い。2階の役員室スタジオはS9の理事長室T4T6の組長室ではそのまま使われている。更にこれも紹介画像が存在しないので確認できないがS2のバレー教室、S3のバスケの練習場も3階の体育倉庫の可能性が強い。というのもS1S2S3T4で登場する楠木女学院の階段が外部からも見える豊玉スタジオの階段で各作品で同スタジオが使われているのは確実だからである。この他確実なのはS9での薫の部屋は1階のリビングスタジオであり、T4で晴海や瑞希がショーを強要されるバーは地下のバースタジオである。また、豊玉でも屋外撮影はスタジオ近くで行われており、S1冒頭ででまゆみが初めて楠木女学院へ向かっている場所(1)は環七からスタジオ左横に入った道を2本目を右に曲がったところだし、その後のシーン(2)はスタジオ右横の道を行った先である。
市谷台町(D)の北側、弁天町の草間彌生美術館が建てられる以前にはここに弁天スタジオ(A)というスタジオが存在し多くのAVが撮影されてきた。少なくとも2009年末までは存在しており、2012年2月には取り壊しが開始され2014年には美術館が竣工している。この弁天スタジオも2011年以前の作品に多く使われている。また代々木にあるカプリ代々木(B)いくつか使われている。また東京都戸山庁舎(C)は撮影には使われていないがS4で楠木女学院として登場している。
まず弁天スタジオ(A)、同スタジオは7階建てビルで1階を除く地下1階から7階までの各階が特色のあるスタジオとなっており奴隷色ではこのうち4つの階が使われている。T1の冒頭で楠木女学院の紹介記事に載せるためにで里奈がフルートを吹いているシーンは7階のリビングからベランダに向かって撮影しており、そのベランダはS11で薮田が沙羅にプロポーズしている。またこのリビングはS4で理事長が殺害された桐島家の部屋、F1の由佳の寝室としても使われている。一方S11山崎家やT1正彦T2T3愛美T5真紀F1由佳F1俊介の各部屋は同じ7階の洋室で撮影されている。6階にあるハウススタジオはT4で瑞希が奉仕する自分の部屋として登場する。また楠木女学院他の教室は多くのスタジオが使われているがS5T1T2T3T4T5F1と最も多いのがこのスタジオ3階である。そして職員室としても同じ3階のオフィスがS4T1T2で使われS4では更に美術の教室として、T2T5では女学院の面談室としても使われ、オフィスとしてはF1のファイブ出版もS11のホテルの事務室で使われている。T2T5での体育館は同じ階の体育倉庫スタジオ、T2T4でのロッカー室やT2の保健室は2階のスタジオが使われている。地下のコンクリー打ちっぱなし・鉄格子は多くの奴隷の檻や調教室、ステージとして使われている。ここの檻は下部に車輪があり移動可能な上折り畳める。S4では工事前のステージとして全く檻の無い状態でS2やS4では檻を角に纏め、S12では檻のない箇所を、S4では全方向を捉えているが、多くは戸口側に檻半分の設定(S12T1T2T3T4T5F1)となっている。
有限会社 カプリが運営するスタジオは代々木にもあるがS5S6ではここが使われている。具体的にはS6の上原家、S5の北川家のリビングとしてカプリ代々木201スタジオのルームBが使われ、北川家の藪田を迎える客間としてカプリ代々木202スタジオのリビングがそしてS5S6で調教に使われる白斑の壁の調教室が同スタジオの廃墟スタジオである。