質問フォームを作成中です。現在のご質問・お問い合わせは九州大学阿部(abehayato★kyudai.jp ★を@に変えてください)までお願い致します。
以下に、よく質問される内容について回答をまとめています。
クラウドファンディングが上手く行けば、参加費用のご負担なく市民調査に参加頂けます。通常は、参加者からサンプルや実験器具の郵送費用・分析費用を頂くと思います。しかし、参加者の方は既に柵の維持・管理にコストを割かれていると思いますので、参加費が必要な形での実施は行いたくありませんでした。そのため、参加費に相当する資金を先に様々な方からカンパで募る、という目的でクラウドファンディングを実施しました。もちろん、柵の維持・管理されている方からの支援も頂ければ幸いですですが、「柵の管理には直接携わっていないけど、柵管理の取り組みは応援したい」という方の支援を幅広く募集しています。
予算の都合に応じ参加チームの上限数(クラウドファンディングの第一目標金額達成で、約50サイトからの募集)はありますが、基本的には応募頂いた全ての参加箇所について、ご参加頂けるように調整します。研究チームで参加者を選定するようなことは致しません。
としてその場所は研究者側が選ぶのか
行政や森林組合、学校に加え、地域の自然保護団体など、全国にある「シカ柵の整備に関わるグループ」をイメージしています。
以下はその一例です。
自治体(市区町村の森林を管理している部局、地域と連携してシカ柵設置している部局など)
学校(シカ柵に関わっているサークルやクラスなど)
企業(所有する山林でシカ柵設置しているグループなど)
自治会・町内会(地域で共有する里山林でシカ柵設置しているグループなど)
地域の活動グループ(地域で環境教育・環境活動をおこなっているグループなど)
第一回全国調査では
柵の設置・管理状況・・・アンケートにご回答いただき、柵の設置状況等を収集します。
植生の状態・・・生態系の地表に生育している植物(草本植物や下層植生)の種組成・被度を調べていただきます。参加者の状況に応じて、写真撮影~種の同定までレベルを変えてご参加頂けます。
土壌の構造・物理性・・・土壌を採取頂き、研究チームに郵送して頂きます。郵送後、研究チームで地面の被覆状況(枯葉・枯枝の堆積量)や土のち密さ(容積重)等を計測します。
土壌の化学性・・・土壌のpHや炭素・窒素の保持量を研究チームで分析します。
土壌に棲息する微生物の多様性・・・土壌のDNA解析を研究チームで行い、土壌に棲息する菌類やバクテリアの種組成・多様性を解析します。
(任意)訪花昆虫の多様性・・・一定時間の観察を行い、来訪した昆虫類のカウントをしていただきます。
を計測する予定です。
以下に、私たちの研究で得られたデータの一部をお示しします。類似のデータが、参加頂いた場所について得られます。
どなたでも参加できる内容になるよう、調査方法を設計中です。一部の調査については、参加者のレベルに応じて変え頂けるようにする計画です。
例えば植生調査では・・・
レベル1:写真をとるだけ
レベル2:地面がどの程度植物で覆われているか、植物の草丈はどの程度かといった簡単な計測
レベル3:植物種の同定
のような段階を用意します。