作業療法の実証研究で人々の健康と幸福を追求する
人々の生活行動を呼吸機能の観点から見直し,身体的精神的負担の少ない,安楽で快適な活動を提供することに尽力しております.
人々の生活行動を呼吸機能の観点から見直し,身体的精神的負担の少ない,安楽で快適な活動を提供することに尽力しております.
このHPは神戸学院大学総合リハビリテーション学部作業療法学科田代研究室の研究活動を紹介するページです。
呼吸法は様々な領域からいくつもの方法論が提唱されており、「ストレス解消」、「集中力UP」、「ダイエット効果」、「認知症予防」などその効能は数多く報告されていいます。医学的に見ても呼吸法は自立神経と密接な関係があるため、現代人の多くが抱える身体や精神の障害というものはこの呼吸法によって予防、改善が期待できます。私たちはその散在する「呼吸法」を整理・分析し、最良方法を模索していきます。
日々の生活行動で身体的負担・疲労感を抱えている方は少なくありません。安楽な生活行動は同時に活動的な生活を生むことに繋がります。そのためには日常の生活行動を見直す必要があります。私たちは個々の生活行動の環境を調整し姿勢を分析、動作方法を検証することで最良の生活行動を探求していきます。
安楽とは・・・
「心身に苦痛がなく楽々としていること。(広辞苑より)」とされ、広く抽象的な現象を指し、医療や福祉の現場においても多用される用語であるものの、状況や対象の違いで様々な意味へと変容します。私たちはこの「安楽」を具象的に捉えるため、「呼吸」を主とする運動生理学的指標を用いて安楽な生活行動の根拠・科学的裏付けを行っております。
計測ツール
日常生活活動を安楽にする呼吸法や生活動作はどういったものか検証するため以下のような工学機器を使用し、呼吸・循環動態を測定しています。
3次元動作解析装置を使用し、姿勢や運動はもちろんのこと胸壁運動を計測し、呼吸のしやすさを検証します。
呼気ガス測定装置を使用し、生活動作時の酸素摂取量や血圧・心拍数などを測定します。
スパイロメータを使用し、呼吸機能や呼吸筋力の評価および生活動作姿勢の肺活量を測定します。
その他、多くの計測機器を用いて実証研究を行っております。
《その他使用機器》
・胸郭可動域測定装置
・腹部隆起量測定器
・表面筋電計
・床反力計
・スパイロメータ
・超音波画像計測装置
・慣性センサ式モーションキャプチャー
・圧力センサーマット
・呼吸筋力計 etc
現在進めている研究内容
◎呼吸器疾患患者の日常生活動作の工夫に関する研究
◎「呼吸測定一般化」に向けた簡便な評価指標の開発
◎高齢者の作業に基づく身体活動指標を用いたフレイル・サルコペニア改善