メンバー

近本 謙介 CHIKAMOTO Kensuke

人文学研究科 / 国際高等研究機構 教授

専門は日本宗教文芸。南都寺院における唱導資料や絵画・芸能の研究を中心としつつ、諸宗交流の過程に形成される聖教や寺院のネットワーク、遁世僧をめぐる文芸史についても考察している。

主な編著書として、『天野山金剛寺善本叢刊』第一期・第二巻「教化・因縁」(共編・勉誠出版・2017年)、『アジア遊学 ひと・もの・知の往来―シルクロードの文化学』(共編・勉誠出版・2017年)、『春日権現験記絵 注解』(共編・和泉書院・2005年初版〔2014年改訂重版〕)がある。

梶原 義実 KAJIWARA Yoshimitsu(代表)

人文学研究科 / 国際高等研究機構 教授

専門は日本考古学。飛鳥~奈良時代の古代寺院研究を中心におこなっている。とくに地方における国分寺の造営過程について、寺院出土の古瓦資料から実証的な分析を加えている。近年は古代寺院の立地と周辺景観を総合的に検討することで、古代の人々の寺院観・宗教観についての復原を試みている。

主著は『国分寺瓦の研究-考古学からみた律令期生産組織の地方的展開-』(名古屋大学出版会、2010年)、『古代地方寺院の造営と景観』(吉川弘文館、2017年)。

プロフィール 

Steffen Döll

ハンブルク大学 教授

専門は日本仏教史。特に、鎌倉~室町時代の中世仏教における禅宗の伝来、渡来僧の役割、宗派の自己理解、寺院の空間構造、関連する伝説の解釈などを中心に研究活動を行なっている。

著書はドイツ語版の『上田閑照の思想への入門』(2005年)、『大陸渡来僧と日本禅仏教における五山制度の前期』(2010年)があり、論文は「Born into a World of Turmoil: The Biography and Thought of Chûgan Engetsu」(2019年)、「Identity in a Diagram: Authenticity, Transmission, and Lineage in the Chan/Zen Tradition」(2018年)などがある。

プロフィール 

影山悦子 KAGEYAMA Etsuko

人文学研究科 / 国際高等研究機構 准教授

曽布川寛・吉田豊(編)『ソグド人の美術と言語』2011年(臨川書店)の第3章「ソグド人の壁画」を担当。

プロフィール 

郭 佳寧 GUO Jianing

人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター

特任准教授

博士(文学)

専門は中世日本の宗教文芸。現在は、「宗教者の実践活動の意義と影響」、「寺院空間にあらわれる教学と信仰のあり方」、「宗教言説の成立と展開」の3つを軸に、宗教文芸および思想史の立場から院政期の顕密仏教についての研究を進めている。

「安楽寿院不動堂の再解釈―鳥羽院の往生信仰をめぐって―」『日本仏教総合研究』第19号(2021年9月)、「儀礼空間に託された信仰のかたち―高野山大伝法院本堂を中心として」近本謙介(編)『ことば・ほとけ・図像の交響―法会・儀礼とアーカイヴ』勉誠出版、2022年3月)

程 永超 CHENG Yongchao (共同研究者)

東北大学 東北アジア研究センター 准教授

博士(歴史学)

専攻は前近代(17世紀~19世紀)東アジア(徳川日本・朝鮮王朝・明清中国)国際関係史と異文化交流史。韓国・日本・中国などに所蔵されている一次史料を比較検討しながら二国間関係(日本と中国)に常に第三の視点(朝鮮)を導入しつつ、具体的に細かく実証研究するとともに、グローバル・ヒストリーの手法を使って、東アジア史の再構築を実現しようとする。

プロフィール