ごあいさつ

ご挨拶

中国四国心理学会第78回大会を開催するにあたり、ご挨拶申し上げます。現在のところ、本大会は3年ぶりの対面開催を予定しております。ただし、新型コロナウイルスの感染状況によっては、つまり国もしくは地方自治体から行動制限が発出された場合等は、開催方式が変更となる可能性があります。変更がございましたら、逐次、大会ホームページでご報告申し上げますので、ご確認いただければ幸いです。

 さて、大会は2022年11月26日(土)午後と27日(日)午前に、広島市内の安田女子大学で開催いたします。本学で開催するのは、2001年の第57回大会以来、21年ぶりの開催となります。当時は、文学部の中に「人間科学科」として心理学系学科が誕生したばかりでしたが、現在は心理学部の2つの学科(現代心理学科・ビジネス心理学科)に加えて、教育学部児童教育学科と短大保育科に心理学系教員が在籍し、さまざまな専門領域や研究を行っているところです。

 本大会は、会員による研究発表、学部学生の研究発表を行うとともに、2つの大会企画シンポジウム(公開)を計画しております。一つは、「教育から共育へ:インクルーシブ教育について考える」 です。本学の強みである教育・保育者養成の中で、インクルーシブ教育の現在地を的確にとらえるとともに、心理学の各領域がどのような役割を果たすことができるのかを議論できたらと考えています。もう一つは、「中国四国における怪異伝承および儀礼について」です。コロナ禍でにわかに知られるようになった「あまびえ」に代表されるように、われわれ人間は歴史の中で彼らをつくり出し、彼らに救いを求めてきました。中国四国地方の妖怪たちが、みなさんの身近な存在として考えることができる機会になったらと考えています。

 なお、対面の大会でこれまで当たり前に開かれてきた懇親会につきましては、新型コロナ感染が続いている状況でありますので、中止とさせていただきます。また、同様に食事を伴う場の提供(食堂の開業)も控えさせていただきます。この点、ご理解をいただいた上で、多くの会員のみなさまのご参加を、大会スタッフ一同、お待ちしております。

2022年9月              

中国四国心理学会第78回大会準備委員長 澤田 英三(安田女子大学心理学部教授)