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高知大学・作物学研究室
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高知大学・作物学研究室

天水乾燥条件陸稲研究 下の陸稲栽培における水利用効率の向上に関する研究

Root development and water extraction in upland rice grown under rainfed drought conditions

アフリカで稲作は粗放的に資源をあまり投入せずに営まれています。陸稲栽培でイネは雨水のみで灌漑を行わずにしばしば無肥料で栽培されています。したがって、イネ収量は日本の灌漑収量の1/3あるいは1/4の低収量です。

水と栄養のストレスを軽減するためにイネの深根化を図る技術を検討しています。左は深層潅水で土壌の深い層に潅水することで根が深根化され、水の蒸発が抑制され、成長が促進されます。右は局所施肥で土壌の深い層に施肥を行うことで施肥部分に側根が発達し、根系構造が部分的に変えられることが示されています。水や肥料の施用が可能であれば、このような効率的な局所制御技術の適用が可能です。

潅水や施肥が不可能な粗放的な環境下では、作付体系の改変が有効な手段となります。時間的制御技術としては、有利な季節で栽培するために早期播種を行ったり、他作物との輪作で地力を改善する方法が考えられます。また、空間的制御技術としては、イネの栽培位置を下げたり、他作物との間作によってイネの栽培環境を改善する方法が考えられます。

たとえば空間的にイネの栽培位置を下げるために溝底播種の検討を行いました。畝の溝底でイネを栽培することで、雨水がイネに集まり、土壌含水率が高まり、種の出芽から収穫までの生育が促進されました。西アフリカ・ベナン共和国で平均で11%の有意な収量増加が認められました。

私達はイネの国際協力研究をアフリカで展開しています。大学院生をJICA青年海外協力隊プログラムで派遣し、現地で研究協力に携わってもらい、データを持ち帰り、学位論文を作成します。協力隊のしくみを使って、グローバル人材の育成を図る取り組みです。

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