日時:2025年4月20日
場所:ウルトラマンスタジアム
登場ヒーロー:ウルトラマンゼロ、ウルトラマンブレーザー、ウルトラマンアーク
敵:アビス商会 宇宙人(ケムール人、名前不明のトカゲみたいな人、ジオルゴン、レイビーク星人、マノン星人アビス) ラゴラス サドラ グドン メタモルガ
登場アイテム:エリクサー(不老不死の薬としてアビス商会が販路を開拓したアイテム。怪獣の生命エネルギーを奪って作られている)
舞台右袖からつんのめるように走ってくるケムール人。
それを追いかけてきたのはゼロ。
ケムール人「ちくしょう…!」
ゼロ「おいおい、息上がってんじゃねーか。そろそろ追いかけっこは終わりにするか?」
※みんなご存じケムール人。初登場はウルトラQですね。ゼットン星人にも似ているとかなんとか…
ゼロと戦うケムール人。しかし戦力の差は歴然で、追い詰められていくケムール人。
ケムール人「くそ、使いたくなかったが、もったいぶっても仕方ねえ…!」
そう呟くと何やら舞台の隅で背を向け、ゴソゴソと何かを取り出すケムール人。
ケムール人の頭上に赤いキューブ、さながらアークキューブにも似た立方体が浮かび、ケムール人に取り込まれていく。
ゼロ「なんだ…!?」
ケムール人「よし…!」
再びゼロに向かっていくケムール人だが、何度かの攻防の後、あっさりとゼロに撃破されてしまう。
ゼロ「フッ…2万年早いぜ!」
…と思いきや。
ふらふらとケムール人は舞台袖から戻ってくる。
ケムール人「う、ああっ…!はぁ、はぁ…!」
何やら酷く消耗している状態とはいえ、一度倒したケムール人が戻ってきたので驚くゼロ。
ゼロ「どうなってる…!?」
また戦いが始まるものの、ゼロにはやはり勝てないケムール人、また舞台の端に走っていき…。
ケムール人「今のうちに…!」
ゼロ「ジェアッ!」
ケムール人が赤いキューブを吸収する前にゼロがエメリウムスラッシュでケムール人を撃破!
ケムール人は爆散して消えていき、後にコロンと赤いキューブだけが残される。
ゼロ「これは…!」
赤いキューブを手に取ったゼロにとある直感が走ります。
ゼロ「…ったく、また罪なことをしやがる。これは捨ておけねえな!」
赤いキューブを回収したゼロは走り去っていく…
一方その頃
地球ではラゴラスが地表に現れて暴れ始める。
※冷凍怪獣ラゴラスの初登場はウルトラマンマックス第1話。溶岩怪獣グランゴンと一緒にマックスの世界の地球で初めて観測された怪獣です。
そこへやってきたのはブレーザー!
咆哮でラゴラスを追い払おうとしたものの、向かってきたラゴラスにブレーザーは膝うち、首投げと攻撃し、ラゴラスは舞台の山に頭をぶつけてしまう。
その後ラゴラスを腕を押さえ込んで蹴りを食らわした後、先ほどぶつけた脳天にチョップ。
絶対痛い。
その後後ずさりしたラゴラスを「さっさと帰れ」と言わんばかりに首を振って背後を示して吼えるブレーザー。
その後、祈祷ポーズを見せたブレーザーに敵意がないことを感じ取ってか、ラゴラスは帰ろうとしますが…。
そこへやってきたのは宇宙人(トカゲみたい)。
※このトカゲのような宇宙人だけ調べてもわかりませんでした。ご存じの方はXかメールにて情報をお願いいたします。
巨大な銃を担いで現れ、爆発でブレーザーとラゴラスが分断されてしまった隙に持っていた銃でラゴラスから生命エネルギーを奪い取ってしまう!
その様子を見て驚き怒るブレーザー、宇宙人に猛攻を加える。
特に怪獣の生命エネルギーを奪ってしまった銃を集中的に殴り、結果的に銃は壊れて使えなくなってしまいます。
宇宙人「付き合ってられるかよ!」
猛攻を加えてくるブレーザーに勝てないと見てか異次元へのゲートを開こうとする宇宙人だったが。
宇宙人「ハーッハッハッハ!あばよ!」
しかしそれをブレーザーが許すはずもなく。
ブレーザー「Rooooaaaaaaai!!!!」
\ガッ!/
▂▅▇█▓▒(’ω’)▒▓█▇▅▂ギ…
▂▅▇█▓ (’ω’) ▓█▇▅▂ギギギ…
メリメリメリ…と異次元ゲートをこじ開けるブレーザー
宇宙人「えっなに」
宇宙人「ちょっと待て」
宇宙人「うそでしょ????」
宇宙人「ぎゃああああーーーーーーっっっっ」
こうして消えていく宇宙人とブレーザー。
ブレーザーは異次元ゲートを完全にこじ開け、宇宙人の首をがっちり掴んでいました。
To Be Continued…(例の音楽)
※ウルスタのパワーステージには舞台中央に観音開きの扉があるのですが、あそこ、あんまり奥行きがないんですよねえ。つまり、無理やりこじ開けて迫られるとだいぶ怖かったと思います。
さてここでお姉さんがやってきます。
お姉さんの衣装、白と青と金色のワンピースでとっても可愛い!!!
今までのお姉さんはパンツスタイルのかっこいいお姉さんに会うことが多かったのですが、お姉さんによってはワンピースとかの可愛い制服のお姉さんもいらっしゃるみたいですねえ。
さてここでお姉さんからみんなに問題。
「地面の下に、眠っている怪獣がいたらどうする?」
A.そっとしておいてくれ…(別作品なので没)
そっとしておく?
起こしてみる?
ウルトラマンを呼ぶ?
色んな考えがあります。
そう、最近は、「暴れたりしない、罪のない怪獣を倒すこと」についても色んな考え方が上がっています。
しかし、今地球で大人しく眠っているはずの怪獣達が何故か次々姿を消しているのだとか。
それに何か嫌な予感がする、と言うお姉さんの背後で突如爆発音!
お姉さん「な、なに!?」
そこへ現れたのはグドン!
お姉さん「大変っ、SKIPに連絡しなきゃ、もしもし!?怪獣が出て…」
ムチを振り回しながら歩くグドン、辺りにムチをたたきつけて暴れ始めますが…
※ウルトラ怪獣と言えば必ずと言っていいほど名前の挙がる地底怪獣グドン。「帰ってきたウルトラマン」に登場し、古代怪獣ツインテールと一緒に東京を大変なことにした怪獣です。
※グドン、ムチが長いせいなのか時折ムチを踏んづけちゃってるのがかわいい&ハラハラ…!
そこへやってきたのはレイビーク星人!
レイビーク「やれやれ、手間をかけさせんなよ」
先程のトカゲのような宇宙人が持っていた大型の銃を構えながら悠々と歩いてくる。
※誘拐宇宙人レイビーク星人、ティガの宇宙人ですね。ウルトラマンスタジアムではよくお見かけするポピュラーな宇宙人(???)です。ツブコン2023のNEW GENERATION THE LIVEタイガ編でトレギア復活を目論んだのもこの宇宙人でしたね。
レイビーク星人に襲いかかるグドンだったが…
レイビーク「大人しくしてろ!」
突き飛ばされて舞台端で動けなくなってしまう。
レイビーク「こんなもんか?なら、お前の生命エネルギー、頂くぜ!」
銃を構え、グドンからエネルギーを吸い取り始めるレイビーク星人。
お姉さん「(通話中)えっと…怪獣からエネルギーを吸収してて…!」
しかしそこへ飛んでくる光弾!
現れたのはアーク!
倒れてしまったグドンに手を当て、容態を確かめるアーク。
アーク「まだ息がある…間に合いそうだ!」
そう言うとグドンにエネルギーを分け与えるアーク。
グドンは元気を取り戻し、アークに見守られながら帰っていきました。
レイビーク「つつッ…!あーあ!せっかくの生命エネルギーの獲物を逃がしちまったじゃねえか!」
アーク「生命エネルギー…獲物!?もしや…お前達は!?」
レイビーク「あぁ〜?なんだよなんだよ!なにが『もしや』なんだよ?いきなり疑うなんて失礼だろうがよぉ!」
そう言ってオラつきながらアークに向かっていくレイビーク星人。
レイビーク「ああ〜そうだよ!俺様がやったんだよ!この銃で、怪獣の生命エネルギーを奪い取ってやってたのさ!」
アーク「なんて酷いことを!命をなんだと思っているんだ!自分にも、自分以外にも、今日を生き、明日を思う命がある!それをなぜ想像できない!」
レイビーク「知らねぇ〜よ!自分以外の命なんて、利用するしか価値がねえ!大体にして、こいつら(観客の地球人)だって、怪獣なんか居なくなった方がいいんじゃねえのか?だから俺が怪獣を始末してやってんだろうが!」
到底許し難いことをまくしたてながらアークに殴りかかってくるレイビーク星人。
そのレイビーク星人をアークがアークエクサスラッシュで撃破!
お姉さん「やったぁ!」
アーク「それにしても、生命エネルギーって…」
お姉さん「あっ…!後ろ!!!」
お姉さんから話を聞こうと近寄ったアークの背後を指さすお姉さん。
振り向いたアークの視線の先から現れたのは倒したはずのレイビーク星人!
アーク「そんな…!?さっき確かに…」
レイビーク「ハァ…ハァ…!危ないところだったぜ…!」
そしてまたも向かってくるレイビーク星人ですが、すかさずアークアイソードを取り出したアークによって撃破…されるはずが…
お姉さん「あっ…!倒されても…また蘇る…!」
撃破されてもその度にレイビーク星人は蘇ってくる。
しかしそのレイビーク星人も様子がおかしい。
ポケットをまさぐると、焦ったように舌打ちをする。
レイビーク「チッ…!ストックを切らしちまったか…!あーあ!まだノルマが残ってるのによォ!どうしてくれんだァ?」
そう言いながらアークを威嚇するレイビーク星人と向かい合うアーク。
そこへ突如ウルトラマンスタジアム上空に開く次元の穴。
アーク「これは…次元の穴!」
レイビーク「やったぞ!援軍か!」
何やら『ストック』なるものを切らしてしまったレイビーク星人は後がないのか、援軍が来たと喜んでいますが、アークは油断なく次元の裂け目を見つめます。
そしてそこからやってきたのは…
宇宙人「ぁぁぁぁぁぁ…」
宇宙人「ぁぁぁあああ…」
誕生日を迎えたシャーロット・リンリンがセムラを頬張っている時に辺りに響いていた声みたいな悲痛な叫びが段々と近づいてきます。
舞台右袖からほぼ転びかけながら走ってきたのは先程ブレーザーと戦っていたトカゲみたいな宇宙人。
宇宙人「うわあああああ!!!」
宇宙人は走ってくるや否やレイビーク星人に飛びつきます。
明らかに様子がおかしいのですが、自身も追い詰められているレイビーク星人はその様子に全く気づく素振りがない。
レイビーク「よく来てくれた!なあ、あいつを倒してくれ!」
宇宙人「それよりあいつを何とかしてくれよォ!」
情けない声を上げながら背後を指さす宇宙人。
そこへダダダ!と足音も高く走ってきたのはブレーザー!
ブレーザー「Rurooooaaaaahhh!!!!」
走ってくるが早いかレイビーク星人と宇宙人目掛けて膝を叩き込むブレーザー。
アーク「ウルトラマンブレーザー!」
駆け寄るアークを見て何事か訴えようとするブレーザー。
宇宙人「なんとかしてくれよぉあいつ!」
レイビーク「な、なぁ、お前、〈エリクサー〉は持ってないか!?」
宇宙人「ンなもんとっくにねえよォ!」
情けない言い争いをしている宇宙人達の後ろで手を差し出し繋ぎ合うアークとブレーザー。
ブレーザー「Rooooooooaaaaaahhhhiii!!!!」
ブレーザーは宇宙人達の方に向き直り、一際大きく吼える。
アーク「ブレーザー…!?そうか…!ブレーザー、あなたの宇宙でも、こいつらは…!」
この宇宙人たち、ブレーザーの宇宙だけでなくアークの世界、ゼロの世界、と幅広く怪獣の生命エネルギーを集めて回っている連中がいるらしい。
怪獣を犠牲にする許し難い行為が更に他の宇宙にも拡大している宇宙人達にアークとブレーザーの怒りが燃え上がる。
襲いかかってくる宇宙人を相手に連携の取れた動きで立ち向かうアークとブレーザー。
ステージから落としたレイビーク星人対してブレーザーがアークに向かって手を広げ、その意図を理解したアークがブレーザーを支えにしてリフトアップしてもらう形でレイビーク星人に両足で回し蹴りを食らわしたシーンはかっこいい一幕。
※あの…「オーブとエックスの鼻先に掠りかねないギリギリでスパバレぶん投げ(2024年6月ウルトラパワーステージ『漆黒の光芒』より)」とかしてたブレーザーが…自分から連携技を示すようになって…と内心涙が出てきましたね…。
今のブレーザーからは想像もできないことですが(???)2023年のブレーザーと来たらそれはもうゼロのことはガン無視するわエックスは敵の前に立ってて邪魔だったら突き飛ばすわトリガーの質問には無言で棒立ちだわエックスとオーブの鼻先にスパバレをぶん投げるわと本当にこう、凄かったんですよ。
それがなんと自分から連携技をアークに示している…凄さ…伝わって欲しい…。
とにかくアークとブレーザーは宇宙人達を追い詰め、ブレーザーの宇宙でラゴラスの生命エネルギーを奪った宇宙人をスパイラルバレードで倒すことに成功します。
残るはレイビーク星人だけ。
じりじりと近寄ってくるアークとブレーザーに壁に張り付いて震え上がるレイビーク星人。
レイビーク「あわわわわ…ま、まずい、まずいぞ…!ま、まて!まてよ…!」
と命乞いをしかけたところで、レイビーク星人の背後から何者かが走ってきます。
その謎の存在が放った銃撃を受けて吹っ飛ばされてしまうアークとブレーザー。
ジオルゴン「危ないところでした、大丈夫ですか?」
レイビーク「リーダー!」
※この岩石みたいな怪獣、ジオルゴンと言ってメビウスの外伝にしかいない怪獣なんだそうですねえ。おかげで探すのにめちゃくちゃ苦労しました。
どうもジオルゴンはレイビーク星人の所属してる組織か部署のリーダーに当たるらしく彼はポイとレイビーク星人に赤いキューブを2個投げて寄越します。
レイビーク「ああ…!これはありがてえ…!」
ジオルゴン「念の為、補填しておきました。さて、まだノルマが残っているのでしょう。それでは、河岸を変えましょう」
レイビーク「はい!」
※???「河岸を変えよう(cv.山本耕史)」
次元ゲートを開き、そこへ去っていくジオルゴンとレイビーク星人。
アーク「待て!」
レイビーク「誰が待つか!バーカ!あばよ〜ッ!」
このままではまた別の宇宙に被害が出てしまう。
しかしそこへ。
ゼロ「そうは問屋が…卸さないぜ!!!」
次元ゲートが強制的に破壊され、ジオルゴンとレイビーク星人は弾き出されてしまう。
その後ろから悠々と現れたのは、ゼロ!
ゼロ「よう。こいつを使って、随分荒稼ぎしてるみたいだな」
ゼロの手の中にあるのは、先程ゼロがケムール人撃破後に拾った赤いキューブ。
アーク「こいつ…?それはなんなんですか?今回の事件となんの関係があるんですか!?」
ゼロ「まあまあ、そう焦んなって」
そう言うとゼロはジオルゴン、レイビーク星人の方を一瞥したあと話を続けます。
ゼロ「こいつ(赤いキューブ)の名前は『エリクサー』。不老不死の妙薬として出回ってる。そしてこいつを売り捌いてるのが、このアビス商会だ」
アーク「アビス商会?つまり、組織的な…」
ゼロ「ああ、こいつらはこのエリクサーの販路を開き、全宇宙に売り捌いている。これだけあちこちで派手に行動してりゃいやでも目に付くぜ」
ゼロ「こいつ(エリクサー)の特徴は、命を『ストック』できるところだ」
アーク「命を、ストック…!?」
ゼロ「そうだ。こいつを取り込めば、そのストックが尽きない限り、死ぬことはないってことさ」
その説明を困惑して聞くアークとじっと黙って聞いているブレーザー。
ゼロは続けます。
ゼロ「だが、こいつの問題はそれだけじゃねえ。命をストックできるような代物を作るには、先立つものが必要ってことさ」
そう言ってゼロはブレーザーに『エリクサー』を渡します。
その瞬間ブレーザーにとある直感が走ります。
『エリクサー』の正体を悟ったかのように激しく怒りに震え、足を踏み鳴らして咆哮し、『エリクサー』を叩きつけようとする動きをするブレーザー。
アーク「ブレーザー…!?ゼロ、まさか…!」
ゼロ「ああ。こいつらは怪獣を犠牲にし、財を得る闇の商人だ!」
そのゼロの声に不敵に笑うジオルゴンとレイビーク星人。
ジオルゴン「その通り、私達アビス商会は闇の商人。その存在を詳らかにしたものは、ただでは帰れませんよ」
ゼロ「どの口がそんなこと言えるのか…解らせてやらねえといけねえなあ!」
次の瞬間に怒りに震えていたブレーザーが弾丸のように飛び出して行きます。
ブレーザーとアークはジオルゴンを追い、ゼロはレイビーク星人と相対。
お姉さん「エリクサーで命のストックがあっても、それは無限じゃない!何度甦っても、必ず倒せるはず!」
まずはエメリウムスラッシュがレイビーク星人を一度撃破。
お姉さん「ひとつ!」
さらに続くワイドゼロショットがレイビーク星人を再び撃破!
お姉さん「ふたつ!」
そして最後、ウルトラゼロキックがレイビーク星人を貫く!
レイビーク星人、完全に撃破!
お姉さん「やったあ!」
※別にろうそくみたいに綺麗ではなかったです()
一方、アークとブレーザーに猛追されるジオルゴン。
まずはブレーザーのスパイラルバレードで一度目の撃破。
続いてアークのアークエクサスラッシュで二度目の撃破。
さらにブレーザーがレインボー光輪で三度目!
しかしジオルゴンはまだ倒れない。
続けてブレーザーとアークが同時にスパイラルバレード!
しかしまだ倒れない。
お姉さん「まだ倒れないの……!?」
そこへゼロも駆けつけますが、膝をついたジオルゴンが命乞い。
ジオルゴン「待て、待ってください、話します、なんでも話しますから」
ゼロ「フン…ストックが尽きたか」
アーク「自分達は私利私欲の為に他の命を犠牲にしておいて…!虫が良すぎるよ!」
憤るアークですが、ゼロはつかつかとジオルゴンに歩み寄り、その胸倉をぐいと掴む。
ゼロ「こういうのはトカゲのしっぽと同じだ、下っ端ばかり捕まえてもどうにもならねえ。大元を叩かないとな。洗いざらい喋ってもらうぜ!」
※いわゆるよみランでオーブさんが言ってた「小物しょっぴいてもキリがねぇ」ってやつですね。組織犯罪はヘッドを叩かないとどうにもなりません。
そうしてジオルゴンを引きずり起こすゼロでしたが…。
突如爆発と共に次元の裂け目が現れ、ゼロ、アーク、ブレーザーは吹っ飛ばされてしまいます。
後ろの扉が開き、次元の裂け目から現れたのはマノン星人!
※マノン星人もティガ登場の宇宙人。登場話「花」は実相寺監督の独特なカットが特徴です。
ジオルゴン「あ、あなたは…アビス商会会長、アビス会長!」
ゼロ「てめえが親玉か!」
ようやく現れた首魁の登場に怒りと共に構えるウルトラマン達ですが、アビスと呼ばれたマノン星人はしゃなりしゃなりとしなのある動きでステージの真ん中へと歩いてきます。
アビス(マノン星人)「ごめんなさいねぇ、まずは身内の問題から対処させてもらうわ」
そう言うとアビスはジオルゴンへと歩いていく。
アビス「いつまでも戻ってこないと思ったら。私がどんな思いであんた達の取ってきた命を待ちわびてたかわかる?」
ジオルゴン「え、ええ、それはもうよく分かります…痛い程」
アビス「あらそう」
そういうとアビスはジオルゴンの首を徐に掴む。
アビス「それなら私の胸の痛み、身をもって味わいなさいな!」
その瞬間ジオルゴンの周囲に怪しい光が漂い始め、舞台後ろの暗がりへと吸い込まれていく。
ジオルゴン「ぐ、ぐああ〜っ…!あ、アビス会長ぉ〜ッ…!」
そうして光に変わったジオルゴンの生命エネルギーを圧縮するアビス。
圧縮した光をごくりと飲み込みます。
アビス「ん〜!イマイチ!怪獣の生命エネルギーと比べて荒々しさに欠けるわ〜」
アーク「一体どうしてこんなことを!」
アビス「あらためて、私はアビス商会会長、アビス。この"エリクサー"の販路を開拓した者よ!」
アビス「これは内緒なんだけどね、この怪獣の生命エネルギーを圧縮して、固形化する技術を持ってるの、実は私だけなの!きゃーっ!言っちゃったぁ!」
そんなことを話しながらきゃっ!と頬を押えるアビスにブレーザーが床を叩いて吠えかかります。
それを簡単にいなすアビス。
それに続いてアーク、ゼロも攻撃を加えますが、アビスには全く通じません。
ゼロ「クソッ、なんだコイツ…バケモノか!?」
そのゼロの言葉に激昂するアビス。
アビス「だァれがバケモノだコラァ!見なさい!この私のシワひとつないお肌!生命エネルギーって言うのはね!美容にいいの!この宇宙で何よりも美しさを保つ化粧品なのよ!販路を開拓したのは、その方が効率が良かったから」
その言葉を聴きながらだらりと前屈していた姿勢からゆっくりと体を起こしていくブレーザー、静かな怒りが全身から伝わってきます。
アーク「自分の目的のためにそんなことを…!お前には、犠牲になった命たちの声なき声が聞こえないのか!」
アビス「ん〜なんの事かしらァ、声なき声…?聞こえないものはどうにもならないじゃない?」
3人が次々に攻撃を加えますが、アビスには全く通用せず。
そんな三人を応援する観客…その時!
ドクン!
アビス「ウッ……!?何……!?気持ち悪いッ……!?今日調子悪いのかしら……!?」
一瞬胸を抑えて苦しむアビス。
ゼロ「なんだ……!?」
アーク「この感じは…!」
しかしそれは一瞬のことで、やがてアビスは元の調子を取り戻します。
再び必殺技を構える三人、しかしアビスは元の余裕を崩すことなく…。
アビス「私の取り込んできた生命エネルギーがどれほどのものだと思ってるの!?」
「私の命は今や無限大よ!」
「私の命、インフィニティよ!」
そう言ってアーク、ブレーザー、ゼロの渾身の光線を瞬く間に無効化するアビス。
しかもそこへ今まで奪った怪獣の命から生成したサドラ、メタモルガも呼び出します。
ゼロ「奪った生命エネルギーから怪獣を呼び出したのか…!」
怪獣達に追われ、ブレーザーとゼロとも分断されてしまうアーク。
アーク「お前には想像できないのか…!お前の為に命を奪われた者たちの苦しみが…!」
アビス「あっそう、ならばその命、私のために散らしなさいな…!」
アビスに首を掴まれ、アークはステージ後ろの暗がりへと消えていってしまう…。
その後、ウルトラマンたちのピンチを支えるため、応援の練習をするお姉さんと観客。
おそらく先程のアビスの不調は、アビスに取り込まれて苦しむ怪獣達の命が私達の声に答えてくれたのだろうとのこと。
大きな声で呼びかければ、きっと怪獣達の心にも届くはずです。
そこへ再び現れたアビス。
アビス「はぁ〜しつこいわねえあいつら…お肌荒れちゃうわ〜。光の戦士達のエネルギーは光成分が多すぎて私には吸収できないし、この星の怪獣を狩り尽くして補填するしかないわねぇ…またスタッフ集めなきゃ…」
アビス「でもその前に、ここにいるあんた達から生命エネルギーをもらおうかしら?あんまり美味しくなさそうだけど、贅沢は言ってられないわよねえ?」
※「光成分」て。しかしウルトラマンの光エネルギーというのは必ずしも他の宇宙人のエネルギー源になるわけじゃないんですねえ。やはり強い力にはそれ相応の器が要るということなのでしょうか。
そう言って客席へと進もうとするアビスの後ろへフラフラになりながら駆けつけるアーク、ブレーザー、ゼロ。
アーク「やめるんだ!」
アビス「あ〜らまだ生きてたの。しぶといわねえ」
お姉さん「皆!ウルトラマン達に応援を!頑張れ〜!」
観客「がんばれ〜!」
皆の応援が響いた瞬間。
ドクン!
とアビスの取り込んだ生命エネルギーがまた揺らぎます。
アビス「またコレ!?一体何なのよ!」
ゼロ「奴に取り込まれた怪獣達の魂が…!」
アーク「そうだ…皆、もっと応援を!誰かを思いやるその想像力は、闇を照らす希望の光になるんだ!」
お姉さん「よーしみんな行くよ!がんばれー!」
観客「がんばれー!」
応援の声が高まると共に、アビスの中の怪獣達の声も揺らぎを強めていきます。
苦しむアビスは咄嗟に再び怪獣を召喚。
またサドラとメタモルガを呼び出しますが、その2体もアークとブレーザー、ゼロに難なく倒されていきます。
そして追い詰められるアビス。
応援によって高まった怪獣達の生命の揺らぎにもはや最初の勢いを保てなくなっています。
アビス「気持ち悪いッ……何なのよこれぇ!」
ゼロ「これがお前達の奪ってきた生命の力…誰かを思いやる力だ!」
アビス「何言ってるの!?私…わかんないィィ〜〜〜〜ッッッ!!!!」
アビスの叫びにふっと悲しそうに顔を背けるゼロ。
ゼロ「…わからねえか、だから他者を傷つけ、命を奪う!」
その言葉を最後に、アークのアークファイナライズ、ブレーザーのブレーザー光線、ゼロのワイドゼロショットがアビスに叩き込まれる!
アビスは爆散して闇に消え…やがてその体に取り込まれた怪獣達の命も解放されたのでした。
その後は他者を思いやることの大切さなどを皆で話し合い、それぞれの世界へと戻っていく3人でしたが、ブレーザーに声をかけようとした瞬間に背を向けてダッシュされて「ちょ……おい!」になってたゼロはニューイヤーEXPO2025を思い出して面白かったですね。
ウルトラマン達が去っていった空には大きな虹が。
お姉さん「わあ〜綺麗な虹!写真撮っておけば良かった〜!」
その後、SKIPに連絡するお姉さん。
お姉さん「怪獣ですか?…はい、もう大丈夫です!…そうですね、どんな時にも、何より大切なのが、誰かを思いやる、『想像力』です!」
これにて舞台は終幕。
およそ半年ぶりに見たウルトラパワーステージでしたが、プロジェクションマッピングによる映像表現はもちろん、どんなショーよりブレーザーがドッタンバッタン大騒ぎで躍動感溢れるあるステージでしたね!
惜しむらくは最終日の2回しか見れなかったところ…その日の予告にあった「煌めく世界」は何回か見に行きたいですね…。
2回しか見てないショーでしたが、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!
記憶を頼りに書いているので、「おいここのセリフ違うぜ、前後してるぜ」という情報はどんどん送り付けていただきたいと思います。
お待ちしております!