日時:2024年12月1日
場所:よみうりランド
この日のステージは現行ヒーローのウルトラマンアークとウルトラマンジードが共演するステージ。
ウルトラマンジードは実は2024年9月の同じくよみうりランド(以下よみランと表記)で行われたウルトラマンアークスペシャルショーにも登場しているのですが、その時は
「ベリアル因子の抽出元として誘拐される」
とかいう感じで活躍がちょこっとしか無かったので今回はどんな活躍をしてくれるのか楽しみですね!
とワクワクしながら見に行きました。
※ちなみによみうりランドは写真と動画の撮影は可能ですが、インターネットのブログ、動画サイト、SNSなどへのアップロードは全て禁止なので文のみでのレポートとさせていただきます。
開幕直後に現れるノーバ。
赤いてるてる坊主みたいなビジュアルで可愛い怪獣ですが、初登場であるウルトラマンレオではマジで厄介怪獣なんですよね…。
ノーバが現れるのに少し遅れて変身音と共にアークが登場。
そしてなんと言っても今回の特徴は「アークアイソード」の登場!かっこいい。
アークと向かい合うノーバはくるくる回って可愛らしいのとあのマントみたいなのがヒラヒラして綺麗です。
※よみうりランドはステージ中央に少し小高いところがあってその後ろに両開きの扉があるのですが、今回はノーバがそこから出てきてアークは右舞台奥の入口からダッシュしてくる形でしたね。
※武器持ってるウルトラマンってあんまりショーに出てこないイメージなのですが、アークはデフォルト武器としてアークアイソードが1話から出てくるためか割とちょいちょいショーにも武器を持ってきてくれるのが嬉しいところ(千葉県のキッズダムのイベントにもアークアイソード持ちで参加している)。
※この時期は冬なのと昼過ぎになってかなり陽の光が傾いていたので、そのうっすら夕方みたいな太陽光の差し方と色が絶妙に赤いノーバに映えてるのが良きでした。
ノーバに切りかかるアーク、アークアイソードで何回か切りつけますがノーバにはあんまりダメージが無い様子。
ノーバもやられっぱなしではなく反撃してきますが、アークもそれを的確に受け止めてショルダーアタックで距離を取り、ここでお馴染みアークトリッキーテクニック!
ここでアークが首を傾げるのに合わせて首を傾げるノーバがいたのがとってもかわいい。厄介怪獣には思えませんねほんと…。
ここで突如舞台奥の入口目掛けてアークアイソードをぶん投げるアーク。
アークアイソードってそんな雑に使っていいんですか!?
徒手空拳でノーバに向かっていき、触手(触腕…?)を引いて膝をつかせたノーバの頭部に集中的にチョップを加えたあと柱に向かってぶん投げ、ノーバは頭から柱に激突。
古の表現だと頭の周りに星とヒヨコが回ってるんだろうなあみたいな様子で頭押さえてクラクラしているノーバに向かってアークファイナライズ!
ノーバは撃退されていきましたとさ。
ノーバが去った方向を確認しようとするアークの背後から突如変身音。
右舞台袖の扉から走り出てきたのはウルトラマンジードです。
アーク「あなたは…?」
ジード「今の怪獣、君が倒したんだね」
ア「…はい!」
ジ「みんなを守ってくれてありがとう。君は…アークだよね?話は聞いてるよ」
多分ゼロからだろうな。
あと9月にジードはアークともよみランで共演していますしね。
ア「あなたは確か…ウルトラマンジード!」
ジ「実は今、この地球に不穏なエネルギー反応があって、気になって来てみたんだ」
ア「そうですか、今の怪獣も、自然発生と言うより、何らかの意図する力を感じました。関連があるかもしれません!」
※元々ノーバって円盤生物っていうブラック司令が遣わしてくる怪獣なので、『何者かが意図して暴れさせた』というシチュエーションにはすごくピッタリな怪獣なんですよね。上手い…。
ア「とにかく…ありがとうございます!」
ジ「…いい顔をしてるね」
ア「…え?」
ジ「きっとこれまでの戦いでも、色々あったんだろうね。」
ア「あっ…いえ…!僕一人では、乗り越えられなかったです。SKIPの皆や、彼の…ルティオンの助けがあったから」
※ここのジードくん、「いい顔をしているね」の前に腰に手を当ててアークを見上げたり、「色々あったんだろうね」のところで階段登って同じ立ち位置で向かい合う動きや、声音が凄く、後輩を見つめる優しいお兄さんって感じで最高でした。これもしかしたらオーブさんとかゼロに普段向けられてる眼差しとか話し方なのかもしれませんねえ。
ジ「…ルティオン?」
ア「僕は、『ルティオン』と呼ばれる本来の彼と、力を共にすることで戦っています」
ジ「お互いの想いが1つにならないと、力は発揮されないわけだ。」
ジ「君自身は、なんのためにその力があると考えているの?」
※これ、ゼロがアーク初登場時のショーで語りかけていたのと同じ!ジードも同じことを語りかけてくるの、ゼロからの影響もあるのかなーと思う反面、あれから経験を重ねたアークの答えがどうなるのか気になるところ。あと「お互いの想いが〜」の辺りで思いましたが、ジードって割と理解早い人ですよね…頭がいい…。
ア「…はい、僕は幼い頃、怪獣災害で両親を亡くしたんです。あの日、父さんは幼い僕を守ろうと必死に叫び、でも…自らは…」
ジ「…そうか…、不躾にごめんね」
ア「いえ…!きっとこの力は、父さんや、母さんからの、思いなのかもしれない。今はそう思えるんです!」
※このアークの言い回し、12月1日観劇当時は「?」となにか引っかかる思っていたのですが、どうも12月1日あたりのこのショーからショーに出るアークって『最終回後』のアークのような気がするんですよねえ。両親がアークと共にユウマの背中を押したのって最終回じゃないですか。
※ごめんねのあたりで頭を下げるジードくんの可愛さ。そういやジードくんというか朝倉リクくんとアーク…ユウマって歳近いんですよね…
ジ「聞かせてくれてありがとう。君が頼もしい仲間だということはよく分かったよ。…行こう、まだ何かあるはずだ!」
大きく頷くアーク。
そうして二人は走り出していくのであった。
ここでお姉さん登場、挨拶からのショーを見る時の注意事項などの説明があります。
小さいお友達と応援の練習などをしているとそこに突如響く轟音。
お姉さん「えっ、えっなに!?」
そこへ一人のペロリンガ星人が走ってきます。
ペロリンガ星人を追いかけて現れたのはベムラー。
ペロリンガ星人「うわあぁあ…うわーッ…!」
ベムラーに追いかけられて倒けつ転びつ這いつくばって逃げるペロリンガ星人。
声の高さからしてどうも少年のようですね。
お姉さん「どうしよう…!」
ここにいる会場のみんなやお姉さんは戦えないので途方に暮れていた所、鳴り響くアークアライザーの音。
走ってくるアークとジード。
お姉さん「ジード!アーク!」
ペロリンガ星人の少年に駆け寄るアークとベムラーに即座にキックをお見舞するジード。
キックで距離を取ったあと即座に両腕を前に構えるポーズがかっこいい。
ア「大丈夫!?」
ペ「(頷く)」
ジ「この怪獣も…何者かが!?アーク、ひとまずこの怪獣は…」
アーク「僕はこの子(ペロリンガ星人)を安全な所へ!」
ジードの言葉が終わらないうちに食い気味でペロリンガ星人を連れて走って行ってしまうアーク。
突然のアークの行動にジードも一瞬「え!?」みたいになりつつ追いかけますが、すぐに向き直って構えていました。ベテランの動き。
ジ「…っとぉ…わかった!」
ジードって構える時に「ハァッ!」って言うんですね。
そしてここから流れる戦闘曲っぽい音楽が本当にかっこいい。
※ペロリンガ星人は初登場がウルトラセブン、最近だとタイガの「円盤が来ない」にも登場していますね。
※ウルトラマンジードの曲作りはネクサスも担当された川井憲次さんだそうですが、聞いてみると確かに出だしで細かいビートを刻んでメロディで金管楽器をバーン!とソロ叩きつけてくるのは確かに川井さんの曲調でめちゃくちゃかっこよかったです。
お姉さん「びっくりした〜!でもジードがいるから、もう大丈夫だよね!みんなー!ジードにたくさん応援を届けて!」
子供達の応援もあってベムラーを戦闘不能に追い込むジード。
お姉さん「やったあ!」
光線を放ったり爆発したりはしなかったので、多分さっきのジードの「ひとまずこの怪獣は」の続きは「調べるため生け捕りにしよう」みたいな感じだったのかもしれませんねえ。
倒れたベムラーの様子を伺いながら油断なく構えるジードの所へアークも駆けつけ、視線を交わすジード。
ジ「アーク!さっきの子は!?」
ア「大丈夫です!無事保護しました」
ジ「そうか、ありがとう!」
きちんとしてるお兄さんだなあ…というのがよく分かりますね…このジードの受け答え…。
そこへ突如背後から二人を襲う攻撃。
咄嗟に防ぐものの倒れてしまうジードとアーク。
お姉さん「ジード!アーク!」
アークでおなじみ、敵襲のBGMと共にステージ脇の高台から姿を現したのはマグマ星人。
ちょっとガタイのいいマグマ星人なのですが、このマグマ星人がマッスルポーズをした瞬間に倒れていたはずのベムラーが起き上がります。
お姉さん「怪獣が…!」
ア「お前は…!」
マグマ星人「ウルトラマン、正義のお役目ご苦労さん」
ジ「…僕らを知っているようだね。この地球で何をするつもりだ!」
マグマ星人「フン!俺様が欲するものはただ一つ、宇宙そのものだ!全てはその足がかりに過ぎん」
マグマ星人「それを貴様らは、事ある毎に邪魔ばかり!小物の分際で、俺様の手を煩わせるな!」
マグマ星人「いいか、これはほんの挨拶代わりだ。いずれは一人残らず葬ってやる。限られた余生を、せいぜい惜しむんだな」
そう言って去っていくマグマ星人。
ジード「ッ!待て!」
後を追おうとするものの、光線で阻まれてジードとアークは近づけず。
そのままマグマ星人と怪獣には逃げられてしまう。
※レポ書きながら思いましたけど、「ウルトラマンを一人残らず葬る」って何気にすごいこと言ってるなと思いました。普通に光の国の人口の時点でめちゃくちゃいるんですけどそんなこと言って大丈夫!?!?!?!?の気持ち。でもマグマ星人ってL77星滅ぼしてるんだよな…。
※光線で倒れてしまう二人ですが、ジードが即座に起き上がって構えていたのに対してアークがへろへろと立ち上がってよたよたと怪獣の後を追いかけようとしていたのが経験の違いが出る演出で面白かったです。
ジ「不穏なエネルギー…!あれ(宇宙人の撃った光線)がその正体か!」
そこへ駆け寄ってくる、先程保護されたペロリンガ星人。
ペ「ありがとう…ウルトラマン…!」
アーク「!隠れててって言ったじゃないか!大丈夫だった?」
ペ「うん!」
ジ「君は…どうして怪獣に追われていたの?」
ペ「僕の惑星…M228は、あの宇宙人(先程のマグマ星人だろうか?)に滅ぼされたんだ」
ア「何だって!?」
ペ「大人達は、僕たち子供を逃がして必死に戦ったけど、まるで歯が立たなかった…」
うずくまってしまうペロリンガ星人。
ペ「戦火を逃れながら、遠くなる故郷が、落ちていくのがわか…」
ア「もういい…!」
ペロリンガ星人に駆け寄るアーク。
ア「つらかったね…」
ペ「奴は…生き残りである僕を殺すつもりなんだ!」
ア「そうか…。…大丈夫!僕が必ず守ってみせるよ!」
ペ「ありがとう…!」
そして舞台の端を指さすペロリンガ星人。
ペ「向こうに…不時着した宇宙船があるんだ!」
ア「わかった、一緒に行こう!」
しかし、ここでジードが口を開く。
ジ「いや…M228の件は、僕も耳にしている」
ジードは先程のアークとペロリンガ星人のやりとりに一切混じっておらず、少し距離を置いて見つめていました。
ペロリンガ星人の方へ歩いていくジード。
ジ「確か…怪獣の外来種による食い荒らしが原因だと聞いたけど…それに、あの惑星から太陽系までの航路、あれだけの時空間を君一人で?」
おや???
話がきな臭くなってきましたねぇ!
そう、ジードとアークは元々別の宇宙の住人。
つまり、
「別宇宙から来たジードが知っている惑星」
は当然
「別宇宙にあり、アークが知っている宇宙の地球からはものすごく遠い」
可能性があるわけです。
別宇宙への渡航がウルトラマンでもかなり難しい、ということはウルトラマンXでもエックスが言及していた通りですね。
ウルトラマンでも難しいなら、況や一般宇宙人の子供をや、の話なわけです。
※例外としてウルトラマンの中でも何故かヌルッと単体で次元渡航してくる連中もいますけどね…コスモスペースの連中とか…
ジ「相当な距離だ。追われているとしたら、どうやって振り切れたんだい?」
ア「ジード…?一体何を…?」
少しトゲのある声音でペロリンガ星人を問い詰めるジードに困惑した様子のアーク。
声をかけてきたアークを制するように顔を向けたジード、すぐにまたキッとペロリンガ星人に視線を向けます。
ジ「…もう少し、聞かせてもらってもいい?なにか僕達に隠していることはないよね?」
ペロリンガ星人を指さし、一歩また一歩と歩を詰めて行くジードに後ずさるペロリンガ星人。
そこへアークが立ちはだかる。
ア「も…もうやめましょう!今その話は、酷です。あまりの出来事に、記憶が混濁しているのかも…!」
そこで一度追求をやめるジード。
一瞬背けた顔からため息が聞こえてきそうな演技ですが、そこでため息をつかないところがジードの人柄を感じさせます。
ジ「…わかった。じゃあ、あの宇宙人を追おう!」
そうして駆け出そうとするジードの後ろで動かないアーク。
ア「…いえ。今はこの子の保護が先です」
アークと向かい合うジード。
ジ「アーク。あの宇宙人を放っておくのは危険だ!それに、僕達が分断するのは得策じゃない!今は纏まって行動しよう!」
しかし肩に置かれたジードの両手をやんわりと解いてしまうアーク。
ア「…この子の保護を。…わかるんです、孤独がどれほど心の温もりを奪うのか」
ア「ジードには分からなかったとしても、僕にはわかるんです…!」
………………………………………………
何も言えないこの瞬間の言葉にどうしても表せない気持ち…。
このシーンの話を人にするとジード履修されてる方から高確率で呻き声が上がります。
ジードまだ未履修でジードについてはTheLIVEとかでしか知らない私も「ウワ…」になるくらい突き刺さる台詞。
これしかもアークって別に悪気があって言ってないんですよね。
ジードにちょっとチクリと言ってやろうとかそういう意地悪な気持ちが一切ない。
それ故に本当に切れ味鋭すぎる一言…。
アークの言葉に無言でゆっくり静かに俯いてしまうジード。
見かねたお姉さんが口を開く。
お姉さん「…アーク、ジードにはその気持ち、きっと分かるはずだよ…!」
しかしそれを手で制するジード。
お姉さんも俯いてしまう。
ジ「…わかった、なら、僕がこの子について行くから。君にはあの宇宙人をお願いできるかい?」
ア「…はい、わかりました。」
この時のジードの声が先程の厳しい声と一転して笑顔がわかる声音をしているのが本当に辛い。
頭に手をやりつつすごく無理をして作り笑いしてるみたいな声なんですよね。
い、痛々しい…。
そして何となく気まずげに返事するアークの声もなかなかに辛さが。
アークというかユウマって劇中でもシュウさんを傷つけるようなこと言ってしまって落ち込んでたので、さっきの「ジードには分からなかったとしても」は言ったあとで「あっ…」と思ったのかもしれないですね。
気まずげにジードに顔を向けないまま歩いていこうとするアークの背中にジードが声をかける。
ジ「僕の考えが君を傷つけてしまったのなら、謝るよ。ごめんね」
ア「いえッ…僕の方こそ、生意気言って、すみません…!」
頭を下げ合う二人。
この「先に頭を下げられる」っていうジード、凄いな…の気持ちで見ていました。
先にジードが頭を下げてくれたからアークもすんなり謝れたんですよねこれは…。
ジ「とにかく…君の力を貸して欲しいんだ、よろしくね!」
そしてペロリンガ星人と去っていくジードを見送るアーク。
お姉さん「ジード…よろしくね…!」
ジード達が去っていった方に一歩二歩歩み寄るアーク。
ア「…僕は奴を追うね」
それを呼び止めるお姉さん。
お姉さん「…アーク!…さっきはジードに遮られちゃったけど…でもやっぱり、アークの気持ち、きっと分かるはずだよ…!」
ア「えっ…?どうして、そう思うの…?」
お姉さん「あのね…ジードのお父さんは、ベリアルと言って…悪に堕ちてしまったウルトラマンなの」
ア「…えっ…」
お姉さん「ジードはその事で、とっても苦しんでた…!でも最後は、ベリアルを倒して、運命に打ち勝ったの!」
ア「…あんな穏やかな表情の奥に、そんな過去が…」
※アークにはジードって「穏やかな表情をする人」に見えているんだなあというのが少し興味深いセリフ。ジードって結構目付きが鋭いのですが、やっぱり同じウルトラマンだと感じ取れるものがあるんだろうか?
お姉さん「普段は苦しい姿なんて、私達には絶対見せないけど、でもやっぱり、アークの気持ちは、誰よりもわかるはずだよ!」
ア「…ジード…」
お姉さん「だからお願い…!ジードに力を貸してね…」
ア「…うん。聞かせてくれてありがとう。行ってくる!」
お姉さん「頼んだよ、アーク!」
走っていくアーク。
お姉さん「…ジードもアークも、それぞれの過去があって、それを乗り越えてきたから今があるんだよね。だからこそ、私達は二人を沢山応援したいんだよね!この後も、二人に力を貸してくれるよってお友達、手を上げて!」
元気いっぱいに手を上げるお友達のみんな。
頼もしい姿です。
さて、場所は変わって、ペロリンガ星人と宇宙船に向かうジード。
舞台袖の扉からてくてくと宇宙船を探して歩く二人。
ジ「…一体どこまで歩くんだい?君の宇宙船ってどこにあるの?」
そこで何故かしどろもどろな態度を見せるペロリンガ星人。
そこへ。
マグマ星人「フッフッフ…!それはお前を地獄に誘う船さ!」
身構えるジード。
雷鳴と共に現れたのはベムラー、ガイロスとマグマ星人!
お姉さん「なに…!?怪獣…!?さっきの宇宙人!」
突然現れた怪獣達へ階段から駆け寄るジード。
ジード「これは…!危ないから離れて!」
しかし何故か離れるように言われたペロリンガ星人はマグマ星人の所へ歩いていく…。
マ「ご苦労さん、まずはこっちのウルトラマンからか」
ペロリンガ星人と肩を組むマグマ星人。
高笑いするペロリンガ星人。
ペ「ハッハッハッハッハ…!ごぉめんなぁ〜?お前らがあんまりにもおセンチだから、そのまま夢を見せてやりたかったんだけどよぉ〜、ハッハッハ…!」
「あんまりにも」の辺りで可愛い少年ボイスからガラの悪いチンピラのニイちゃんみたいな声になるペロリンガ星人。
※ おセンチだから、の前になんかモニャモニャっと言ってるんですが動画何回巻き戻しても聞き取れませんでした。変化エフェクトが上手いことかぶさってて…「恐ろしくおセンチだから」だろうか。
全てを悟ったように構えを下ろすジード。
宇宙人達に背を向け、拳を握り締める。
ジ「…そうだよね。」
ジ「僕もできるなら、『アークが正しかったよ』と、彼に謝る未来を望んでいたんだけどね…!」
俯いて拳を握るジードの、また無理をして自分に言い聞かせるような声音が本当に辛い。
マグマ星人「こいつには怪獣を使役する能力があってな。それを使ってこれまでいくつもの惑星を制圧してきたのさ!」
ジード「そうか…被害者を演じていたが、M228を侵略したのも君達だな!」
ペ「そういうコト。うっすら疑念を抱いたあたりは流石のカンだったがなぁ、あのアークとかいうお花畑のおばかちゃんに助けられたぜ〜」
その言葉にじっと俯くジード。
ジ「…僕がついてきてよかったよ」
ジ「アークに、君のその姿は見せられないからね!」
じ、ジード…!
本心から「僕でよかった」って思ってるんだろうなあというのが、本当につらい。
ジ「ここで僕が決着をつけて、彼には笑顔で再会するさ!」
ここでアークを呼ぶことも出来たろうに自分一人の胸にしまっておこうとするジードの健気さ。
しかし戦況的には一対四の戦力差が…。
ペ「そういうセリフは、俺の兵隊を片付けてから言うんだな…やれぇ!」
向かってくるベムラーとガイロス。
お姉さん「私達は…騙されてたってこと?もしかして、ジードは最初から知ってたのかな?みんな、ジードに力を貸して!」
懸命に戦うジードだが、数で押されて思うように戦えず倒れてしまう。
お姉さん「ジード…!ジード!」
お姉さんと子供達の声援を受けながら舞台上の階段に腰掛けるマグマ星人に這いずりながら迫るジード。
ジ「アークには…!辛い経験があるんだ…!」
ジ「僕はもう…誰の悲しむ顔も見たくない…!」
しかし無慈悲にトサカを掴んでジードを打ち捨てるマグマ星人。
マ「そうかよォ!」
そのままベムラーとガイロスの追い打ちでガックリと膝をついて倒れてしまうジード。
お姉さん「ジード!」
マ「ハハハ…ご苦労さん!あばよ…!」
しかしそこへ差す眩い光!
走ってきたのはアーク!
お姉さん「アーク!来てくれたんだね!頑張れー!」
怪獣とマグマ星人を蹴散らし、ジードを庇うアーク。
ア「ジード!大丈夫ですか!?」
ジ「アーク…!」
ア「…ごめんなさい、あなたの本当の思いやりに気づかず、心無い言葉をかけてしまって…!」
手を握るアークに無言で首を振るジード。
「何も言わなかった」ではなくて「言えなかった」のではないかなあ、と思ってみたり。
マグマ星人「…お勤めご苦労さん、次はお前か!」
サーベルを向けてくるマグマ星人。
ア「よくもジードを傷つけてくれたな!僕は絶対に許さないぞ!」
ア「みんな!ジードに光を!」
※ここが「よくも騙してくれたな!」じゃなくて「よくもジードを傷つけてくれたな!」なのが本当に好きなんですよね。自分じゃなくて他者を傷つけられたことに怒るアークが。
お姉さん「はい!皆!ジードにエネルギーを届けるよ!みんなの力を、沢山込めて!」
お姉さん「ウルトラ・チャージ!」
お姉さん「みんな!今度はアークにも送るよ!」
お姉さん「ウルトラ・チャージ!!!」
ジードとアークに届けられる皆の光。
カラータイマーに光が戻る二人。
お姉さん「やったぁ!」
ジ「ありがとう…アーク!…ひとつ、君に伝えておくことが…」
ア「…僕はもう大丈夫。迷いはありません。一緒に奴を倒しましょう!」
そうしてクロスタッチするように腕を出すアーク。
そこへジードも腕を構えて応じます。
マ「チッ…わざわざ倒されに起き上がるとは…!ご苦労なこって!」
マグマ星人と怪獣は先程のウルトラチャージのエネルギーを受けて若干ヘロヘロです。
あれやっぱり悪い人には攻撃力を発揮するエネルギーなんですねえ。
ア「…僕はもう、誰の悲しむ顔も見たくない。そのために、もう絶対に立ち止まらないと決めたんだ!」
ア「行くぞ!」
構えるジードとアーク。
※「誰の悲しむ顔も見たくない」は先程のジードと同じセリフですね。思っていることも似通う2人…。
その後シンクロした動きで怪獣と戦うジードとアークですが、頷き合った後、アークはマグマ星人を追い、ジードはベムラーとガイロスの相手をすることに。
お姉さん「たくさんの頑張れを届けて!」
お姉さん「がんばれー!」
お姉さん「ジード、あなた達は、いつでも私たちの笑顔を守ってくれた!今度は、私たちが思いを届ける番だよ!」
お姉さん「みんな!せーので力を合わせて、頑張れを届けるよ!」
お姉さん「せーの!」
お友達「がんばれー!」
レッキングバーストが2体の怪獣を撃破!
お姉さん「ジード!ありがとう…!」
アークが去った方向を見つめるジード。
ジ「アーク…!」
そして走り去るジード。
お姉さん「アークは…きっと大丈夫だよ…!」
場所は変わって、マグマ星人を追って現れたアーク。
お姉さん「アーク…!」
しかしステージ上にマグマ星人は見当たらない。
逃げられてしまったのか?
アークの背後に何者かの気配。
咄嗟に構えたアークの後ろにいたのは…ペロリンガ星人!
怯えた様子のペロリンガ星人に構えを解くアーク。
ア「君は…!」
ペ「ウルトラマン…」
ペロリンガ星人、前の少年ボイスに戻っています。
ア「どうしたんだ、こんなところで!」
ペ「怖くて、隠れてたんだ…」
ア「そうか。今この辺りに、宇宙人がいるはずなんだ。でももう大丈夫、僕がいるから心配ないよ」
そう言ってペロリンガ星人に背を向けるアーク。
その隙にペロリンガ星人は何故か舞台奥に行ってしまう。
お姉さん「アーク…!」
何かに気づいた様子のお姉さん。
戻ってきたペロリンガ星人の手に握られていたのは剣!
そのままアークの後ろで剣を振り上げ…。
ペ「死ねえ!!!!(ここでチンピラボイスに戻っている)」
お姉さん「アーク!!!」
しかし振り下ろされた剣がアークに当たることはなかった。
剣先が何かに弾かれ、後ろにはね飛ばされるペロリンガ星人。
アークは振り向かない。
ペ「攻撃が弾かれた!これは…!」
ア「アークギガバリヤーだよ」
ゆっくり振り向くアーク。
ア「前もって張っておいたのさ」
ペ「いつの間に!なぜそんなことを!」
ペロリンガ星人を真っ直ぐ指さすアーク。
ア「君が嘘をついていたことは薄々気づいていたよ」
ゆっくりとステージの反対側へ歩いていくアーク。
ア「…ジードの言う通りだね。でも、心のどこかで受け入れられなかったのかもしれない」
ア「何か、自分の大切なものを傷つけられるような思いがして」
ア「…本当は、本当であって欲しいって、そんな願望に縋っていたみたいだね」
ペ「…バレてたって訳か。ただのおセンチなガキかと思っていたが、少しは強かさもあるようだな!」
まァアークって最終話の戦法がなかなかの狡猾さによるガチ戦略勝ちですからね。
あと意外とユウマって物事の判断が理性的ですし…。
それでも「大事なものを傷つけられる気がした」ためにムキになってしまうくらいアークにとって肉親を亡くした孤独は辛い経験で、それで結果的にジードが危うい目に遭ったことはアークも後悔しているでしょうし、そしてそういうところにつけ込んだペロリンガ星人…ゆ、許せねェ〜〜〜ッッッ!!!!
ア「僕の父さんはあの日…僕を庇いながらこう言ったんだ!『走れ!ユウマ!』ってね…!」
ア「…言ったはずだ!僕はもう振り向かない!決して立ち止まらない!」
ア「胸いっぱいの愛情に包まれたこの地球の子供達を、お前達のような卑怯者によって悲しませることだけは!僕は絶対に許さない!」
このアークのセリフを終始つまんなそうに聞いているペロリンガ星人。
ペ「ああ、そうかよ!だったらケリをつけようぜ!さあ、かかってこい!」
その言葉を受けて構えるアーク。
次の瞬間何故か自分の背後へとアークテラショットを撃つ。
吹っ飛ばされてきたのはマグマ星人!
マ「グワーッ!」
お姉さん「さっきの宇宙人!」
マ「今の隙に、密かに狙っていたことも気づいていたのか!」
ア「お前たちの考えることはお見通しだ!どんな卑怯な作戦でもしかけてこい!僕が全部打ち返して見せる!」
ア「僕は…絶対に悪に屈しない!行くぞ!」
構えるアーク。
※このセリフとかも今考えるとやっぱり最終回後のアークな気がするんですよねえ。スイードのあのひでえ精神攻撃とか幻覚攻撃とか思うとアレで鍛えられた後のアークなんじゃないかなあと思ってみたり…。
お姉さん「アークにたくさんの応援を届けて!」
お姉さん「アーク、あなたは一人じゃないよ!ジードも、私たちみんなも一緒だよ!」
お姉さん「みんな!アークに今日一番のエネルギーを送ろう!アーク!みんなのエネルギー、しっかり受けとってね!」
お姉さん「みんな行くよー!ウルトラ・チャージ!」
会場の皆からのウルトラチャージを受け取ったアークのアークファイナライズがペロリンガ星人とマグマ星人を直撃!
お互いを盾にしようとし合いながら爆散して行ったのが醜くも彼ららしい。
お姉さん「やった!アーク、ありがとう!」
お姉さん「ジードとアーク、そしてお友達のみんなに、大きな拍手!」
そこへジードも合流。
ジ「アーク!…やったんだね」
ア「…はい!ありがとうございました」
ジ「…ごめんね、本当のことを伝えられなくて」
ア「いえ!…ジードのおかげで、よくわかりました」
ア「生きていれば、辛いことや悲しいことも沢山訪れる。でもこうやって、知らず知らずのうちに、誰かの思いやりに支えられて生きているんだって」
ア「だから…いつも忘れないでいたい。僕達はいつだって、一人なんかじゃないってこと」
ア「そして、喜びも悲しみも、一緒に分かち合い、乗り越えていきたい!だからみんな、これからも一緒に戦っていこう!」
ア「この温もりに満ちた、素晴らしい世界を、ずっと、ずーっと、守り続けていくために…!」
こうして物語は幕を閉じたのだった…。
この後はお姉さんと皆でジードとアークありがとう!のお手振りと、写真撮影タイム。
この時間、午前だと「写真撮影するんだってー」みたいにお互い写真撮るポーズし合ったりするジードとアークが居たり、わーっと客席前まで降りてきてみんなとハイタッチするジードとアークがいてめちゃくちゃ面白かったです。
ジード、この暫く後の冬のEXPOでもかなり人懐っこいのがいいですね。
なんか1回引っ込んでも出てきたりとか全然帰らないとか…。
その冬のEXPOについてはまた別なところで語りたいと思います。
それではこのショーについてのレポートはここまで。
長々とお付き合い下さり、ありがとうございました!
了