鬼子の行方

人数:2~4人

時間:5日程度

傾向:探索型のシティシナリオ

推奨技能:基本探索技能、交渉技能、護身程度の戦闘技能

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【シナリオ概要】

 正月気分はすっかり消え失せ、寒さに両手を擦り合わせる1月17日の朝。


「今日は、お願いしたい仕事の依頼がたくさんあるんですよ」


 そんな連絡を受けて、あなたたちは久方市の中部に居を構える霧宮探偵事務所を訪ねた。

 所長、霧宮圭史郎は眼鏡の奥の瞳を優しげに細めながら、にこにこと両手の指を組んであなたたちを事務所へと迎え入れる。

 淹れられた温かいお茶を口にして一息ついた頃、あなたたちの前には3枚の書類が並べられた。

 ひとつは、久方市内で発生している連続猟奇殺人事件の調査。

 ひとつは、市の外れに位置する墓地で起こった墓荒らしの実態調査。

 ひとつは、行方不明になったとある老作家の捜索。


「どれも面白そうでしょう? とりあえず、皆さんで適当に依頼を分担しちゃってください」


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【探索者】


 推奨人数は2~4人。

 新規・既存は問いませんが、探索者は基本的に、下記いずれかの設定を加えてください。


1) 霧宮探偵事務所所属の探偵

 あなたは、霧宮圭史郎が経営する探偵事務所に所属する探偵です。大小さまざま、素行調査から動物探し、ちょっとオカルトじみた事件まで多種多様な依頼を扱っています。所長は警察関係にコネがあるという噂で、時折、刑事事件に関わるような調査を非公式に依頼されることもあります。

 職業は基本的に【探偵】になります。


2) 霧宮探偵事務所の協力者あるいはアルバイト職員

 あなたは所員ではありませんが、霧宮探偵事務所の調査に協力しています。事務所のご意見番のような存在かもしれませんし、臨時で雇用されたアルバイトかもしれません。霧宮探偵事務所は外部の探偵に調査依頼の委託もしています。

 職業は何でも構いませんので、既存探索者の場合、こちらが都合いいかもしれません。


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【推奨技能】

 <目星><聞き耳><図書館>といった基本探索技能、および<交渉>技能は安定して出番があります。

 その他、無くて詰むという技能は特にありません。

 戦闘は発生し得ますが、ガチガチの戦闘要員がいなくても大丈夫だと思います。


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【主なNPC】

霧宮 圭史郎:42歳、霧宮探偵事務所所長。警部をやっている従兄弟がいる

三田守 眞 :35歳、星詠葬祭店勤務。墓荒らし調査の依頼人

那賀川 清司:33歳、久方市立病院の医師。吉永八千代捜索の依頼人

吉永 八千代:72歳、ホラーおよびミステリ作家


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【その他】

 G男様作のシナリオ『孤魂野鬼』『養小鬼』(シナリオ本文未公開)の改変になります。

 所要時間は5日程度を想定しています。