シルクスクリーン印刷は孔版印刷の一種で、 ① 製版 と② 印刷 の2つの手順でおこないます。
シルクスクリーン印刷は『版』を使用します。
版を作る工程を『製版』と呼びます。
版には細かい穴が開いており、インクの通り道になります。
製版が完了したら実際に印刷してみましょう。
版をフレームに固定し、インクを版に直接のせます。
スキージーを使い、インクを版に押し当てるように刷ります。
版に開いた穴からインクが落ちることで絵柄がプリントされます。
CMTELで製版したい方は、以下の手順でデータを作成してください。
データはA4サイズ、PDF形式で保存してください。
複数製版する場合は、1つのデータにつき1つのファイルに保存してください。
データはUSBに入れて持参してください。
データは白黒2階調で作成してください。
画質は300dpiほどあれば問題ありません。
濃淡をつけたい場合は、PhotoshopやIllustratorで『ハーフトーン(網点)加工』をしてください。
カラー・グレートーンは使用不可です。
一つの版(A4サイズ)に複数の絵柄を入れて製版することも可能です。
絵柄はそれぞれ3センチ以上離して配置してください。
細かい線や小さい文字などは、キレイに印刷できない場合があります。
目安として
線幅は0.35mm以上
文字サイズは3.5mm以上
で製版することをおすすめします。
※ 刷る力加減、印刷素材、インクの種類、フォントの種類によって印刷の仕上がりは変わります
印刷見本【紙】
印刷見本【布】
多色刷りする場合は、色ごとに分版してください。
分版後、すべて白黒2階調に変換してください。
各色をピッタリの位置で印刷したい場合は、
データを作る際に『トンボ』も含めて製版することをオススメします。
【シルク 位置合わせ トンボ】
などで検索するとわかりやすいサイトが出てきますので、参考にしてください。
写真をフルカラーで印刷する場合は、データをCMYKに4色分解後、網点加工をつける必要があります。
難易度が高いので、シルクスクリーンの手法に慣れてから挑戦するのがオススメです。
4色分解の方法は
【シルク 4色分解 データ】
などで検索するとわかりやすいサイトが出てきますので、参考にしてください。
MiScreen a4専用の版は、200〜300回ほど印刷が可能です。
長持ちさせるため、以下に注意して使用してください。
版は「サラサラ面」と「ツルツル面」があります。
印刷する際は「サラサラ面」にインクをのせてください。
「ツルツル面」はデリケートなため、
粘着テープを貼ったり、強く擦ったりしないでください。
印刷の際、インクが乾いてくると版が目詰まりを起こします。
何枚も続けて印刷する場合は、
● 水を含ませた布や厚手のウェットティッシュ
● 乾いた布やウエス
を準備し、インクが乾く前に版をこまめに拭くようにしてください。
拭く際は、版の「ツルツル面」を水を含ませた布で優しく拭き、インクを溶かします。
乾いた布で水気やインクの残りを拭き取ったあと、印刷を再開してください。
版の使用後は枠につけたまま水とスポンジでよく洗い、ドライヤーでしっかり乾燥させてください。
版が折れたりしないよう、枠につけたまま保管するか、枠から外す場合はクリアファイルなどに入れて保管してください。