1904(明治37)年夏、22歳の青年画家・青木繁は画友の坂本繁二郎・森田恒友・福田たねとともに房州布良の小谷家に逗留し、名画≪海の幸≫を描きました。大海原に照りつける熱い陽射し、マグロ延縄漁で活気づいた漁村の風景のなかで描かれたこの絵は、西洋画として日本で最初の重要文化財となりました。
当主の小谷喜録は漁師頭であり、村会議員や帝国水難救済会布良救難所看守長など村の要職を歴任しました。小谷家住宅は、明治20年代の漁村を代表する建造物として評価が高く、2009(平成21)年秋、館山市有形文化財に指定されました。
(HPより抜粋)