※本イベントは終了いたしました。全体像を伝えるアーカイブとして公開しています。


激動の2020年の先にある持続可能な都市の姿とは

2020年という節目に、持続可能な都市を巡る議論は新たな局面を迎えます。

新型コロナウイルスの蔓延により、わたしたちの生活は大きく変化しました。人々は都心から姿を消し、代わりにオンライン上で繋がりつつ、徒歩圏での暮らしの価値を再発見するようになりました。これまで無批判に目指していた賑わい空間が避けたい場所に変わり、また沢山の人が孤立を味わいました。

2020年という1年を経験したわたしたちが、今改めて想像できる持続可能な都市とは、一体どんな姿をしているのでしょうか。人々はどんな環境のもとで暮らし、どんな営みを目指すべきなのでしょうか。

サステイナブルシティサミットは、持続可能な都市を模索する上で欠かせないトピックを集積し議論するサミットです。今年はオンラインで様々な分野のゲストスピーカーに登壇いただき、「まちづくり」と「ビジネス」という2つの観点からこの先目指すべき新たな「持続可能性」を模索します。



10:00-11:55

オープニングセッション

COVID-19を乗りこえた新しいまちづくり

新型コロナに対する緊急事態宣言発令から概ね4ヶ月が経った2020年8月31日、国土交通省都市局より「新型コロナを契機としたまちづくりの方向性」(論点整理)が公表されました。対象範囲は多岐に渡り、スケールも国土や都市構造からオフィスやオープンスペースまで幅広いものとなっています。また、空間形成だけでなく都市交通や災害への対応、データ・新技術の活用など分野横断的なサービスも含まれます。また、同省では10 月31日から「デジタル化の急速な進展やニューノーマルに対応した都市政策のあり方検討会」が開催され、今後目指すべきまちづくりの方向性や都市政策の議論が開始しています。

一方、まちづくりは政策だけでなく、多様なプレイヤーの協働により進められるものです。国による論点が整理されて議論が始まった現段階で、その視点や背景を深く把握するとともに、もう一度、都市の本質的な価値や生き方を見直し、都市に関わるプレイヤーとして今後のまちづくりの活動や事業を考える契機、未来に向けたヒントを共に探る場としたいと思います。

※Event Reportを公開しました。https://citylabtokyo.jp/2020/12/22/201220-eventreport-sustainablecitysummit-01opening/

SPEAKER

筒井祐治
(国土交通省都市局都市計画課都市計画調査室長) 

1968年愛知県生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業後、1991年に建設省入省。2011年都市計画課企画専門官、2014年市街地整備課拠点事業推進官を経て、2019年7月より現職。

城麻実
(国土交通省都市局まちづくり推進課まちづくり企画調整官)

東京都生まれ。東京大学経済学部経済学科卒業後、2003年国土交通省入省。九州運輸局交通企画課長、内閣府(防災担当)、鉄道局鉄道事業課などを経て、2019年7月より現職。

小泉秀樹
東京大学まちづくり研究室教授シティラボ東京メンター)

1964年東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程修了後、1997年から東京大学大学院講師(都市工学)、2000年同助教授を経て、 2013年より現職。研究成果をふまえつつ多くの市民団体、自治体、企業とまちづくりの実践に取り組んでいる。近年は都市のスマート化について検討を進めてる。著書にコミュニティ・デザイン学』、『都市・地域の持続可能性アセスメント』など。

西田司
設計事務所オンデザイン代表シティラボ東京アンバサダー) 

1976年生まれ。使い手の創造力を対話型手法で引き上げ、様々なビルディングタイプにおいてオープンでフラットな設計を実践する設計事務所オンデザイン代表。主な仕事に「ヨコハマアパートメント」、「ISHINOMAKI 2.0」、「THE BAYSとコミュニティボールパーク」など。グッドデザイン賞審査員、東京理科大学准教授、明治大学特別招聘教授。著書に建築を、ひらく』、『オンデザインの実験』など。

12:00-14:25

2つのラインで開催されるテーマセッション

14: 30-16:00

クロージングセッション

サステナブルシティへの挑戦 -2020年代のパラダイムシフト-

新型コロナウイルス、激甚化した自然災害など、波乱の幕開けだった2020年。10年先の2030年までの予測では、全人類の2/3都市に居住し、食料・資源が不足し、気候変動により気温が1.5℃上昇すると言われています。これまで以上に都市のありかた、また都市生活のあり方を変え、サステナブルな状態をつくりあげていくことが求められます。クロージングセッションでは、今後10年の都市像を描く上で欠かせないゲストをお招きし、2020年を振り返りながら、2020年代に作るべき未来を展望します。視聴者の皆さんとともに、この1年間締めくくり、そして来年以降の方向性を見据えたいと思います。

SPEAKER

信時正人
(株式会社エックス都市研究所理事ヨコハマSDGsデザインセンター長東京ガス株式会社非常勤監査役一般社団法人UDCイニシアチブ理事UDC078副センター長UDCSEA代表シティラボ東京メンター他)

東京大学都市工学科卒。三菱商事株式会社(情報産業、開発建設、金融)を経て、(財)2005年日本国際博覧会協会(政府出展事業(日本館及び政府主催催事)企画・催事室長)、東京大学大学院特任教授(UDCKの立ち上げ等)、横浜市都市経営局都市経営戦略当理事、温暖化対策統括本部長等歴任(横浜スマートシティプロジェクト、環境未来都市事業等推進)。東京大学まちづくり大学院非常勤講師、神戸大学客員教授、横浜国立大学都市イノベーション学府客員教授、慶応大学SFC特任教授等、他に(一社)スマートシティ・インスティテュートエグゼクティブアドバイザー、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合理事、シティラボ東京メンター。

広石拓司
(株式会社エンパブリック代表取締役シティラボ東京アライアンスパートナー)

東京大学大学院薬学系修士課程修了。シンクタンク、NPO法人ETIC.を経て、2008年株式会社エンパブリックを創業。「思いのある誰もが動き出せ、新しい仕事を生み出せる社会」を目指し、地域・組織の人たちが知恵と力を持ち寄る場づくりと、社会課題解決型の事業開発や起業に役立つプログラムを提供している。近著に「ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12のステップ」。東京都生涯学習審議会委員、慶應義塾大学総合政策学部、立教大学大学院などの非常勤講師も務める。シティラボ東京アライアンスパートナー。https://empublic.jp

羽鳥徳郎
株式会社TBMコーポレート・コミュニケーション本部サステナビリティ・アクセラレーター

持続可能な消費と生産の普及を目指し、新素材LIMEXなどの事業を推進。気候変動に関する長期目標の策定や製品のライフサイクルにおける環境負荷の算定、再生可能エネルギーの導入、ESG情報の内外への発信などに取り組む。
TBM入社前は、PwC Japanにてサステナビリティコンサルティングに従事。特に、ESG投資とサステナブルサプライチェーンの領域において、複数のクライアントの体制整備を支援。サステナビリティ関連ビジョン策定支援、サステナビリティ情報開示支援、環境・社会デューデリジェンスなどにも携わる。慶應義塾大学法学部法律学科卒。

※本イベントは終了いたしました。全体像を伝えるアーカイブとして公開しています。