大気光学現象とは「大気中の物質に生じる光学現象の総称」である。大気光象や気象光学現象とも呼ばれ,一般には”大気光象”と呼ぶことが多いがどれも同じ意味でありそれぞれの好みで呼び方を選んでいると思ってよい。気象光学現象と呼ぶ場合は”気象”のワードが親しみやすいために説明として便利だからではないかと思う。(私は大気光象派なので以下はこれを採用します)
大気光象の代表的なものとしては虹やハロ,蜃気楼などが挙げられる。
【目次】
前提知識
見分け方
大気による現象
水滴による現象
氷晶による現象
その他
【前提知識】
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光の波長
光は電磁波であり,波長の長さによって光の色は変化する。われわれの眼には波長0.07μm-0.38μmの光が見えており,これを「可視光(visible light)」と呼ぶ。太陽の光は白く見えるがこれは白色の光があるわけではなくさまざまな波長の光が重なることで白く見えるのである。
大気光象はこの可視光による現象であり,虹色に見られるのは太陽や月の光が分光するためである。
スネルの法則
偏光
微分積分