ChatGPTの一般公開以来、外国語教育を含む様々な分野で大規模言語モデル(Large Language Model, LLM)の使用が注目されている。また、ChatGPTは実際の事実と異なる情報を提示することがあるものの(いわゆる「幻覚」)、文体的な正確さや丁寧さなどの面で優れたアウトプットを提供するとされている。 本発表では、日本語教育の現場におけるChatGPTの具体的な活用事例をいくつか紹介し、特にスピーチスタイルの教え方の観点からその有効性を探る。既存のテキストを特定のスピーチレベルに合わせて書き直す例や、教室での活動案に役立てる例を紹介する。さらに、LLMの使用における問題点や将来の可能性についても触れる。
キャリア教育は、教育過程において学生がキャリア計画に積極的に参加できるようにするために、計画された指導と実践のカリキュラムを通じて外国語学習プログラム内で考慮される重要な一面である。本発表は、欧州社会基金プロジェクト「キャリア開発のための専門実践」(From student practice to early career development=Stručnom praksom do ranog razvoja karijere)の一環として、ユライ・ドブリラ大学プーラ人文学部アジア研究科の日本学のプログラムが実施した様々なキャリア教育活動について報告するものである。本プロジェクトは、就職経路やキャリアに関する講義・ワークショップ、日本語ガイドや日本語通訳付きの模擬旅行ツアー、オンラインツアー、教師と学生の学術学会への参加、日本語学習者向けの職業実践のためのガイドブックの作成など、キャリア開発の様々な側面を扱っている。