中東欧日本語教育研修会2024

中東欧日本語教育研修会2024


 中東欧地域の日本語教育関係者が各所属機関また国を超えて相互に交流する機会が限られていた2003年に、各国・各機関に点在する人材を結び付ける人的ネットワーク形成と情報交換の場として、第1回中東欧日本語教育研修会が開催されました。

 それ以降、本研修会は、国際交流基金ブダペスト日本文化センターが、中東欧地域(※)のJFにほんごネットワーク(通称、さくらネットワーク)のメンバー及び各国日本語教師会を中心とする地域内、地域間の連携を深め、当地域における日本語教育の質の向上を図ることを目的に、各国から日本語教師を招へいし、実施しております。

※北マケドニア、クロアチア、コソボ、スロバキア、スロベニア、セルビア、チェコ、ハンガリー、ブルガリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポーランド、ルーマニア、モンテネグロ。その他、2024年はモルドバ、ウクライナを加え開催

 2024年のテーマは「日本語教師のICTとの関わり方」です。

 2024年の本研修会では、教育工学と教師教育を研究領域とされている、西南学院大学外国語学部学部長・教授の山田智久先生をお招きし日本語教師のICTとの関わり方をテーマに講演・ワークショップをしていただきます。

 先生は研究活動の傍ら、日本語教師のICTリテラシー向上を目指した講演・研修活動にも積極的に関わっていらっしゃいます。主な著書に『ICTの活用(第二版)』(くろしお出版)、『日本語教材研究の視点』(分担共著、くろしお出版)、『日本語教師のためのアクティブ・ラーニング』(共著、くろしお出版)、『オンライン授業を考える』(編著、くろしお出版)等があります。

 世界の様々な現場で教壇に立つ日本語教師は、コロナ禍における環境の大きな変化に対応・適応してきました。ポストコロナ時代と呼ばれ、再び対面による教育環境が戻りつつある今般、ICTの効果的な利用や教師の役割を再考することは、教師として今後の教育実践のあり方を考える上での大きな示唆になると思われます。

 本研修を通して、同じ日本語を教える仲間との学びを楽しみ、今後の実践に活かしてもらえればと思います。