東温市から始まった「心のスキルアップ講座」。2024年からは、東温市以外の地域の公立小中学校へと広がり始めました。
2025年1月、「高校生のための心のスキルアップ講座」(松山市 私立松山聖陵高校)
「怒りの対処」をテーマにした2週連続2回の講座。若い指導者ならではの切り口の授業で、生徒からは、怒りを感じた時の場面や、さまざまな対処法の案などが出され、活発に意見が交わされた。
2024年7月 認知行動変容アプローチによる野球部メンタル講座(松山市、県立高校)
チームとして一段階成長できる貴重な体験になりました。
具体的な実践方法を教えてもらいました。日頃の練習と試合で活用したいです。
中学生のための「心のスキルアップ教室」(2025年7月)
全校生徒向けの「心の授業」。学校側の配慮で、隣接する建物の空調の効く広々とした空間を使わせていただきました。
一つの考えだけにとらわれすぎずに、他の考えはないのか、自分で考えたり話し合ったりしたら、思いもしなかった考えがたくさん出てきたのでびっくりした。受け取り方によって、気持ちなどが変わることを初めて意識した。
講座を受けて心の不安が軽くなった気がした。エクササイズは、何だか緊張していた体がほぐれてすごく良かった。
自分が困った時やつらい時に誰に相談したらいいか分かりやすかった。よく一人で抱え込むことがあるが、人に頼ることも大切にしたいと感じた。自分がしんどい時には相談したり、友だちがしんどい時には話を聞いたりアドバイスしたい。
今までうまくいかないことや嫌なことがあると、自分を責めて、どんどん悪い方向に引きずり込んでいくことに悩み続けていたが、もっといろんな考え方をしていきたいと思った。今日の講座で実際にした方法なら、長く続けていけそうなので、少しずつ成長できるように頑張りたい。
今日の講座は自分にとってかなり重要だった。「ダメなところを大げさに考えて自分を責めるような行動はしない」と決めた。何もできないと思わないで、まず、一つでもできることを見つけようと思った。
(実施後、担当の先生から、約100人分の全校生徒の感想が送られてきました。一生懸命な感想にうるっときました。ありがとうございました。)
「中学3年生のための心のスキルアップ講座」(2025年2月)
西宇和郡内2校合同の授業で、受験前の3年生のための「不安の対処法」の講座。
写真は、生徒が熱心に話を聞いたり、話し合ったり、ワークシートに書きこんだりしているところ。
全員参加型で楽しく学べた。この講座から、メンタルの安定のさせ方、不安になるのはなぜかなど、共感したり学ぶことは多かった。
立ち止まって考える大切さとか、もう少し自分を信じてもいいのではないかなど考えさせられた。
一人一人違ういろいろな考えがあることを再認識した。
他の中学校の3年生といろんな意見を発表できて、たくさんの意見も出て良かった。
全校生徒22名、全教員参加。生徒は、大きく頷きながら話を聞いてくれました。教員も生徒のワークに積極的入って和やかな研修会となりました。授業後に送られてきた感想集には、全生徒の感想が、ぎっしりと書かれていて感動的でした。(2024年10月)
いやなことをされてやめてという方法がたくさんあることを知った。
気持ちの公式が私に当てはまることが多かった。まずは事実に重きを置き立ち止まって考えてを整理したい。
いらいら言葉ではなく、あったか言葉で発言したい。
呼吸法やエクササイズはテストの前や大事な試合の前、疲れているときにしたい。
相手の心も自分の心も傷つけないようにしたい。
今日習ったことを、思い出しながら残りの人生生きていきます。
1、2年生68名と学年団の教員・保護者が参加。研修は、各校(学年)の課題に応じた内容で、今回は、「ものの見方・対人スキルの基礎」がテーマ。対人スキルは不登校予防の対策として効果があるとのことで「心のスキルアップ講座」は、回を重ねるたびに教員の参加が増えています。(美川中と同じ厚労事業の一環として行われました。)(2024年10月)
共通の学習や体験をしたことで学級経営にも生かすことができそうです。
理由もないのにイライラすることがありましたが、大丈夫だと分かってほっとしました。
「こころの育み支援研修会-中学生のための心のスキルアップ講座」(東温市立川内中学校)
中学1・2年生向け「心のスキルアップ講座」(心の整理法・コミュニーションの基礎)
中学3年生向け「心のスキルアップ講座」(心の整理法と不安対処)
「もともと自分は悩んだり落ち込んだりすることが少ないタイプだけど、何かあった時に(心の整理法やコミュニケーションの基礎など)教えてもらったことを思い出したい。友達が悩んでいたらアドバイスしてあげたい。」
「もうすぐ(部活動の)新人戦がある。(試合の前に)みんなで呼吸法を試したい。」
「心のスキルアップ講座」は、多感で悩みの多い中学生にとって、とても参考になりました。一つの事実に対して、色々な受け取り方があることを知ったり、気持ちの切りかえの合言葉、呼吸法など、すぐに実践できることが多いのもよかった」
近年は、SNSトラブルなど子どもの心を巡る問題が複雑化していて先生方の負担も増している。学校だけに頼るのではなく、住民側もアイデアを出して子どもの心を育みたい。CBTの基礎理論を用いた「心のスキルアップ講座」は、比較的手軽に取り組むことができるので教育現場で幅広く活用してほしい。
6年生の参観日で実施。コミュニケーションの基礎の授業は「気付かないうちに人を傷つける言葉を言ってしまっていたかも…の感想が聞かれ,保護者にも好評でした。(2024年9月 伊予市立南山崎小学校)
子どもと自分の受け止め方に違いがあることが分かった。それを意識して言葉がけしたいと思う。
言葉にはあったかい言葉と冷たい言葉があることが分かった。これからはあったかい言葉を使っていきたい。
小学5、6年生も保護者も先生も地域の方々も、みんなで取り組んだ「こころのスキルアップ講座」 心の整理法/リラクゼーション/人とのかかわり方(2024年2月 東温市立上林小学校)
何かがあったときに、考えたことやその時に浮かんだことで、行動や身体に関係があるんだなと思いました。これから、何かがあったとき、他に考え方はないかなと思えるようになりたいです。
緊張した時とかに、リラックスの方法で緊張をやわらげたいです。
今回の話を聞いて、「やめてほしい」と言うことで自分を守って いいんだと気が付きました。授業も楽しくて分かりやすかったです。
小規模校から大人数の中学校へ進学する時、不安な思いを抱えている子どもたちに貴重な機会になりました。
子どもたちが、様々な人と出会う中で、自分を守り、自分も相手も気持ちよく過ごすことができる心を育てる授業だったと思います。
※11月の東温市立川内中学校での「こころのスキルアッ講座」の様子は、11月22日に愛媛新聞デジタル版で報道されました。「思春期の子に心のスキルアップ東温の中学校認知行動療法活用」➡【新聞・ラジオ報道】欄