指揮者紹介

【常任指揮者】

◆佐川 聖二

 秋田県出身。1975年東京藝術大学器楽科を卒業し、同大学院へ入学。在学中の1976年に東京交響楽団へ入団、1977年大学院を修了。1980年には文化庁派遣海外研修員としてウィーンに1年間留学。これまでクラリネットを故・北爪利世、故・千葉国夫、故・三島勝輔、故・A.プリンツの各氏に師事。2001年6月、25年間首席クラリネット奏者を務めた東京交響楽団を退団し、フリーランスに室内楽、ソロ奏者として活躍中。1995年に東京交響楽団の首席奏者らと結成した「佐川聖二クラリネット五重奏団」では、演奏会やCDアルバムの録音などを行った。


 当部をはじめ、グラールウインドオーケストラ、デアクライス・ブラスオルケスター、ソールリジェール吹奏楽団、コンチェルト・ダモーレ佐川聖二クラリネット・オーケストラ等、各地でアマチュア団体の吹奏楽やオーケストラの指導にも熱心に取り組んでおり、2019年に古希を迎えてなお一層、その情熱や表現力豊かな音楽づくりが高く評価されている。当部には平成元年より常任指揮者及びクラリネットパートのトレーナーとしてご指導をしていただいている。


 2006年7月に航空自衛隊航空中央音楽隊第45回定期演奏会に客演指揮者として出演し、2008年12月には洗足学園音楽大学アンサンブル・ウィンド・シンフォニカを指揮するなど、指揮者としても数多くの場で活躍している。さらに、2009年7月20日に東京芸術劇場で行われた、東京交響楽団の管打楽器プレーヤーによるブラスバンドのサマーコンサート「海の日に贈るシンフォニックブラス」を指揮し、好評を得た。また、2010年2月には、サントリーホールにて佐川聖二還暦記念コンサートが行われ、日頃指導にあたっている在京5吹奏楽団が一同に会し、大盛況のうちに幕を閉じた。そして、2011年11月11日には気仙沼市において、同年3月の震災で被災された皆様に元気を!との思いで無料コンサートとして開催された、みやぎスーパーバンド第19回演奏会に参加。被災地の復興を願う皆様を勇気づける演奏会となった。また2015年10月の石巻市に続き、2016年11月にも岩沼市において演奏会を開催した。最近では、埼玉県川越市市制100周年記念事業であるふれあいスプリングコンサート2022の依頼を受け、指揮やクラリネット演奏を行った。73歳となった現在も、精力的に活動されることで、演奏者を勇気付ける原動力となっている。文教大学における指導は35年目となり、これまで幾度となく吹奏楽コンクール全国大会金賞へと導いている。


今後も文教大学吹奏楽部の常任指揮者としてご活躍されることを期待されている。