お知らせ
お知らせ
2026.08.06 >> 2日間集中ワークショップの参加登録受付を開始しました。
2026.08.04 >> 2日間集中ワークショップの情報を掲載いたしました。
2026.08.03>> 青い馬メンタルヘルスセンターページを開設しました。
強制的な手段を使わずに、心の危機を乗り越えられるメンタルヘルスケアを目指して
青い馬メンタルヘルスセンターの名前は、イタリア精神医療改革の象徴となった**青い馬「マルコ・カヴァッロ(Marco Cavallo)」**に由来しています。
1973年、トリエステの精神科病院では、入院していた人々と職員、市民が協力して一頭の大きな青い馬をつくり、病院の門を越えて街へと送り出しました。この青い馬は、精神科病院の高い壁を越え、「精神障害のある人も地域の一員として当たり前に暮らすことができる社会」を願う精神医療改革の象徴となりました。
私たちは、この青い馬に込められた願いを受け継ぎ、たとえ心の危機の状況であっても、強制的な手段を使わずに、支援者がそばにいることによって乗り越える社会を目指しています。
青い馬メンタルヘルスセンターは、「主体性を育むメンタルヘルスケア」の実践と普及を目指す精神保健医療・福祉の拠点です。私たちは、メンタルヘルスケアの目的は、自分が感じたことや考えたことを、社会の中で表現し、その応答によって自らの心を育んでいくことにあると考えています。これまでのメンタルヘルスケアは、「悪いところを修正すること」を中心に発展してきました。その後、「深く理解されること」が人の回復にとって重要であることが、多くの研究や実践によって示されてきました。私たちは、その歩みをさらに発展させ、「その人の声を社会につなぎ、その応答をともに考えることによって主体性を育むメンタルヘルスケア」を目指しています。
そのためには、医療者が本人を理解するだけでは十分ではありません。本人の思いや価値観を家族、学校、職場、地域社会へ丁寧につなぎ、その人を取り巻く関係そのものを支えていくことが重要だと考えています。この考え方は、愛着理論やトラウマ研究、当事者研究、リカバリー、権利擁護など、多くの実践や研究から学びながら発展させてきたものです。私たちは、それぞれの知見を対立するものではなく、互いに学び合い、新しい実践を創り出すための大切な資源として捉えています。
医療・福祉・地域をつなぐ
青い馬メンタルヘルスセンターでは、外来診療や地域生活支援だけでなく、研修会、ワークショップ、講演会、研究活動を通して、医療・福祉・教育・司法・行政・地域の実践者、そして当事者やご家族とともに学び合う場をつくっていきます。
私たちが目指しているのは、専門職だけが支えるメンタルヘルスケアではありません。一人ひとりの声が地域社会の中で尊重され、ともに考え、ともに支え合う文化を育てることです。
青い馬メンタルヘルスセンターのコンセプト
オープンドア
私たちは、どんなに重い状態の方に対しても、強制力は使わずに、そばに寄り添い味方になることで、回復を支えることを使命としています。
1.心を開いたケアの提供
当事者を恐れるのではなく、当事者の声と力を信じて、ご本人が抱える問題を共に解決していきます。必要な支援であれば、できるだけ柔軟に、幅広くお手伝いをします。当事者とともに、治療やケアを考えることで、当事者の主体性を育み、回復への力を引き出します。
2.当事者経験、家族経験の可能性を開く場
同じ経験を持つ当事者や家族だからこそ理解し合える力を大切にし、当事者や家族の経験をもつ方に働いてもらうことを目指しています。これまでの経験を語り合う機会を多く設け、互いの想いや学びを共有できる場を作ります。
3.地域との壁をなくし、顔見知りの支え合いネットワーク
ショートステイやヘルパー、グループホームなどの福祉支援者と開かれた関係を築き、多くの関係者が協力しあうことで、入院ではなく、地域で当事者の調子が悪い時期を支えます。警察や自治会、民生委員や児童委員など地域の方々とも協力し、当事者の地域生活を支えます。地域の人々にメンタルヘルスの正しい知識を広め、差別や偏見のない、重いメンタルヘルスの課題を持つ人も持たない人も、安心して暮らせるコミュニティーを創造します。