Biothermology Workshop

2018

第3回 バイオサーモロジーワークショップ

2018年12月25(火)・26日(水)

岡崎コンファレンスセンター

世話人:

佐藤 良勝 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所

木村 浩之 静岡大学グリーン科学技術研究所

世話人挨拶

ヒトの体温が適切に維持されることの重要性は言うまでもなく、1˚C上昇すると脈拍が10拍/分増加し3˚C上昇すれば強い寒気に襲われ歩行さえ困難な状態となることはよく知られている。

このとき、体温とは一般に直腸などの深部体温をさし、からだを構成する個々の細胞温度さらには細胞内における局所温度については測定の対象となり得なかった。しかし、近年の温度測定技術の発展は目覚ましく、原理の異なる複数の測定法により単一細胞内に1˚C以上異なる微小空間が存在しうることが見出されている。これを契機に局所的温度測定の妥当性を含め「生命システムにおける温度・熱とは何か」という生物、物理、化学の学問領域をまたぐ分野横断的な課題が今問い直されようとしている。このような強い関心が向けられる中、温度研究に関わる様々な分野の専門家を一堂に会して、この課題に真正面から取り組むのが本研究会である。2015年1月に開催された第9回バイオイメージングフォーラムを皮切りに、2016年(岡崎)、2017年(東大)とバイオサーモロジーワークショップを開催し、「生命システムにとっての熱科学」を活発に議論してきた。

微小空間の温度測定や熱伝導技術はまさに日進月歩の発展を遂げている分野であり、本研究会を通じて最新技術の動向を共有し、その知見をもとに様々な生物種における温度応答、温度記憶、温度耐性などの分子機構解明に向けた議論を行い、各専門分野の融合なしには成し得ないバイオサーモロジーという新しい学問領域を開拓することを目指している。

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登録〆切: 2018年 12月14日 (金)

主催

基礎生物学研究所(共同利用研究会)

共催

文部科学省 新学術領域研究 「温度生物学」(代表: 富永真琴)

企画・運営: ワークショップ企画メンバー

Biothermology Workshop 2018 Dec. 25tue. and 26 wed., Okazaki, Japan