2ndアルバムMirage(1974年作)に収録の組曲の冒頭部分
ジャケット裏には,Side1の3曲目が,Nimrodel/The Procession/The White Riderと3つのタイトルが並記されている。このことから,冒頭の短い幻想的なインスト部分がNimrodel,その後の行進をイメージさせる部分が The Procession(行進),曲の大半を占める以降の部分がThe White Riderと思われる
Nimrodelは,人気ファンタジー文学「指輪物語」(J.R.R.トールキ ン作)中の川の名称だが,もともとは,昔,恋人と別れ別れとなってしまった女エルフの名に由来する。
「指輪物語〜旅の仲間」には,旅の仲間の一員であるエルフのレゴラスがニムロデルの歌を歌う場面がある。(評論社文庫 新版指輪物語4 旅の仲間 下2巻 P50〜P54)
2ndアルバムMirage(1974年作)に収録の組曲の一部。
ジャケット裏には,Side1の3曲目が,Nimrodel/The Procession/The White Riderと3つのタイトルが並記されている。このことから,冒頭の短い幻想的なインスト部分がNimrodel,その後の行進をイメージさせる部分が The Procession(行進),曲の大半を占める以降の部分がThe White Riderと思われる。
White Riderとは,人気ファンタジー文学「指輪物語」(J.R.R.トールキン作)の登場キャラクターである灰色の魔法使いガンダルフを指す。
怪物バルログとともに墜落死したものと思われていたが,「白の乗手」となって復活する(評論社文庫 新版指輪物語5 2つの塔 上1巻 第5章)
3rdアルバムのThe Snow Goose(1975年作)の冒頭及び最後の曲。
CamelのアルバムSnow Gooseは,同名のポール・ギャリコの短編小説にインスパイアされ制作された作品である。
Great Marshは,物語の舞台となったイギリス南部エセックス州の大沼沢地帯のこと。
3rdアルバムのThe Snow Goose(1975年作)の2曲目の曲。
CamelのアルバムSnow Gooseは,同名のポール・ギャリコの短編小説にインスパイアされ制作された作品である。
ラヤダーは,その小説Snow Gooseの登場人物のひとり。
職業は画家。体が不自由で,人目を忍んで暮らしていた。
少女フリーザに傷付いた白雁の手当てを頼まれ,彼女との交流が始まるが,彼はフランスの港町ダンケルクへイギリス軍の救出に向かい,帰らぬ人となる。
3rdアルバムのThe Snow Goose(1975年作)の5曲目の曲。
CamelのアルバムSnow Gooseは,同名のポール・ギャリコの短編小説にインスパイアされ制作された作品である。
フリーザは,その小説Snow Gooseに登場する少女の名前である。
傷ついた白雁の手当てを画家ラヤダーに頼んだことから,彼との交流が始まる。
フリーザは彼のやさしい心に惹かれるようになるが,ラヤダーは,フランスの港町ダンケルクでドイツ軍に包囲されたイギリス軍の救出に向かう。
フリーザは彼を待ちつづけるが,ある日,白雁が舞い降りるのを目にし,彼の死を悟る。
3dアルバムのSnow Goose(1975年作)のSide2の6曲目の曲。
CamelのアルバムSnow Gooseは,同名のポール・ギャリコの短編小説にインスパイアされ制作された作品である。
物語は,少女フリーザが,傷付いた白雁の手当てを,画家のラヤダーに頼むことから始まる。
二人は,この白雁を,La Princesse Perdue :「迷子の王女様」と呼び看病する。
3rdアルバムSnow Goose(1975年作)中の曲。
フランス本土最北端,ベルギー国境から10キロの地点に位置する港町の名である。
第二次世界大戦初期,1940年にベルギー・フランス国境を突破したドイツ軍に押され,34万人の英仏軍がドイツ空軍の爆撃の中英国に脱出したダンケルクの戦いで名高い。
(Wikipediaより一部引用)
4枚目の作品Moonmadness(1976年)の冒頭の短い インスト曲。
作曲はAndrew Latimer。Andy Wardについて,voice on Aristillus とクレジットされている。
Aristillusはギリシャ時代のアレキサンドリア学派の哲学者,天文学者で、月のクレータにその名を残している。
1982年作のアルバムThe Single Factor収録のインスト曲。
作曲はAndrew Latimer。Camelを脱退したPeter BardensがOrgan, mini-moogでゲスト参加している。
Sasquatchとは、アメリカ合衆国・カナダのロッキー山脈一帯で目撃されたとされる未確認生物のことで、いわゆる雪男。ネイティブ・アメリカンの言葉で「毛深い巨人」を意味し、Bigfootとも呼ばれる。
※つまりは,足のサイズが大きいAndrew Latimerのことを指すらしい。
(Wikipediaを要約,一部加筆)
1982年のアルバムThe Single FactorのSide2の2曲目に収録の曲。
Andy Wardは,The Single Factorの制作前に自殺を図り5ヶ月入院した後Camelを脱退した。
Manicは,躁鬱病に苦しむ当時のAndy Wardの様子を歌ったものである。
Andy Wardは,その後,一時期病気が悪化した時期はあったが,音楽との関わりは持ち続け,Richard SinclairやBevis Frondなどのアルバムに参加するなどした 。
現在は,セミ・リタイヤ状態と言われている。
1984年作のアルバムStationary Traveller収録の曲。
VopoとはDeutsche Volkspolizeiの略で、東ドイツ人民警察のこと。
※アルバムStationary Travellerは,東西冷戦下の東ベルリンの状況をモチーフとしつくられた作品である。TIME誌に掲載されていた,屋根の上からスチール・ケーブル を伝って西側へ逃げた若者の話が,アルバム作成のきっかけとなった。
1992年のスタジオ作品,Dust and Dreamsの冒頭の曲。
Dust and Dreamsは,ジョン・スタインベックの小説「怒りの葡萄」を題材としたコンセプト・アルバムである。
小説「怒りの葡萄」は,1930年代に干ばつにより砂漠と化したアメリカ・オクラホマの農民一家の苦難の物語。
Dust Bowlとは,黄塵地帯のことだが,The Dust Bowlで,特に,1930年代,砂嵐で大きな被害を受けたアメリカ中南部の地域を指す。
スタインベックの小説「怒りの葡萄」をテーマとしたコンセプト・ アルバムDust and Dreams(1992年作)収録の曲。
Mother Road とは,アメリカのシカゴからロサンゼルスを結ぶ東西約3,900kmの巨大ハイウェイ「Route 66」 のことである。
1985年に廃止され,現在は一部しか走行できないが,今なお,古き良き時代の象徴として,憧れをもって語られることが多い。
1930年代,干ばつに苦しめられたアメリカ中西部の農民が,このハイウェイで,カリフォルニアへ移住したという歴史を持つ。
1996年作のHarbour of Tearsに収録の曲。
Harbour of Tearsは,アイルランド移民であったAndrew Latimerの祖母の家族の苦難の歴史を綴ったコンセプト・アルバムである
Cobhは,アイルランド西南部の港町で、数百万にも及ぶ多数のアイルランド移民を送りだした港としても知られている。
1999年作の同名のアルバム4曲目の曲。
Rajazはアラブ詩の韻律のひとつで,最も素朴なもの。
元来は,ラクダの後脚部の臀部あたりの病気の名称であった 。後脚が震えるため,正常な4本足のリズムが変化し(3歩目が半拍になる。つまり,4分音符 + 4分音符 + 8分音符 + 4分音符),逆にこれが快いテンポとなって,この調子に合わせた詩歌が誕生し,この詩歌自体もまたRajazと命名された。