詩篇119:105
”女時を生かす”
11月メッセージ
初の女性首相誕生
第104代の首相に高市早苗氏が選ばれました。我が国初めての女性首相誕生で、まずはお祝い申し上げます。男性優位社会で、女性活躍を謳いながら、なかなか進展しませんでしたが、やっとガラスの天井が破れたようで、この面ではアメリカに一歩先んじたことになります。しかも世襲議員でない事も高く評価されます。私とは、宗教観も、政治信条も、政策も大きく異なりますが、それらを差し置き、まずは祝意と期待を申し上げます。
男時、女時
お能の名人、世阿弥は芸能書「花伝書」で、男時(おどき)、女時(めどき)と言う事を述べています。長い芸能人の人生で、調子の善い時期を”男時”と言い、思うように行かない時期を”女時”と呼んでいます。全くの性差別的表現で、そもまま受け入れることはできません。そこで、ここでは現代における男時、女時を考えてみたいと思います。
世阿弥の意味する事は、男時は、チャンス到来で、これを掴めば何をやっても上手く行く、人生の刈り入れ時のタイミングです。女時は不遇の時で、謙虚に受け入れ、じっと我慢の子で耐え忍び、人の輪を耕し、人を育てる種まきの時の様です。
女時を生かす知恵
現代日本は、もう直ぐイギリスにも抜かれGDPが世界5位に転落とか。少子高齢化で、何だか元気がない、女時の典型の様な時代です。バブルの時は男時で、イケイケどんどんの男時でしたが。こういう時は、調子の善い人や国を羨まず、妬まず、この時を受け入れ、人の輪を広げ、次代を担う人を育てる、と言う知恵が教えられます。
現代的な意味で、女性首相の誕生を好機として、この女時を生かす、知恵深い時代をじっくりと形成したいものです。
バイブルの使徒パウロは「わたしは、どんな境遇にあっても、足る事を学んだ。貧に処する道う知っており、富におる道も知っている。飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、ありとあらゆる境遇に処する秘訣を心得ている。わたしを強くしてくださるかたによって、何事にでもすることができる。」ピリピ4:11~13,と述べています。
日曜聖書集会で、あなたの時を生かすバイブルの知恵を身につけられます様に。