「使徒信条」は、西方教会(カソリック、プロテスタント)の礼拝で信徒が声を合わせてささげる信仰告白であります。
「使徒信条」成立の事情は、(一)古代ローマ帝国の国教化したキリスト教は、あらゆる異民族、異教徒から改宗した信徒にあふれ、同時に様々な教えが流入し、教会は彼らに洗礼を施す際に教える基本的信条の必要性を痛感し定めました。(二)聖書は膨大な内容で理解が簡単ではありません。そこで聖書の説く教理の骨格を見事に要約したものが「使徒信条」と言えるでしょう。
さて14世紀以来キリスト教文明から始まった近代世界は、18世紀以来の「聖俗革命」により神無き「成人世界」となりました。その結果、神がなければ何をしてもいい、と言う相対主義がはびこり、真理も複数、宗教も多元主義になり、人間は不信・不安に生きる様になりました。その反動として、狂信的「原理主義」が起こり、互いに相手を悪魔呼ばわりして否定します。そこで21世紀の人類共通の理念を、“ウエル・ビーイング”(生のあらゆる面での充実)とすることが「国連」で提唱され、浸透しています。そして、聖書の説く“シャローム”概念は、すでに同様の考えを示していたのです。しかも真の“ウエル・ビーイング”は、神との関係により実現する“シャローム”によって完成すると聖書は説くのです。
そこで「使徒信条」は、その聖書の説く「神」はどの様な方を明瞭に示すものであり、宗教多元主義の時代にこそ、必須の信条であることは、単にキリスト教信徒だけでなく一般社会人の良識としての「宗教規範」と言えることなのです。
講師(亀井俊博牧師)
記
+開講期間:2025年9月~2026年3月、
原則第2,4日曜、
9:50~10:10am
(12月は休み)
+テキストあり、受講料:信徒は無料、
初めての方はテキスト料を含め1,000円
+講師:亀井 俊博 牧師
+申し込み:下記申込書に記入の上
8月17日までに講師に御申しでください。
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