ブラジル発祥の格闘技です。
格闘技ですが、パンチやキックなどの打撃は一切ない組み技のみの格闘技です。
日本の柔道家たちがブラジルへ伝え、そこから寝技主体に独自に発展したスポーツです。立ち技主体の柔道とは兄弟のようなものであり、「柔よく剛を制す」という、体の小さい者でも技術を身につければ大きな者にも勝つことができる、とする精神も同じです。
バトレチームは昭和の部活動のようなスパルタではなく、各自の体力や目標に合わせてのんびり楽しむ事ができるチームです。
持病があったり、体力に不安があったりしても問題はありません。
私も1型糖尿病を5年前に発症しましたが、血糖値測定とインスリン注射をしつつ練習と試合出場を続けています。
近年は身体障がい者のためのパラ柔術やデフ柔術の大会も増えており、持病や障がいがあっても楽しめます。もちろん障がいがあっても、健常者と同じカテゴリーで試合に出ることもできます。
基礎運動、技の反復練習、スパーリングの順に行います。
最初に基礎運動を行います。前転後転、受け身など体力作りもかねて柔術や組技の基礎となる運動を行います。
次に技の反復練習です。十字固めや足さばきなどペアを作って技の入り方を中心に繰り返し練習します。
最後にスパーリング。試合形式の練習です。参加者の技量や体力、体重を合わせつつ、シチュエーションを限定したり、時間を短くしたりして行います。慣れてきたら、自由に行います。
練習の合間に楽しくおしゃべり🎵
練習が終わったら、記念に一枚。
一緒に汗をかき、すっきりしましょう♪
練習中は、お互い楽しく気持ちよく過ごせるように次のことに気を付けましょう。
① どの練習の時も、最初は挨拶を。
握手&グータッチが柔術の挨拶です。タッチをしてからペアでの練習を始めましょう。
② 相手に気を付けてほしいことがある場合は遠慮なく言いましょう。
「痛風発作が出たので足が痛い…」とか、「肩を痛めているからゆっくり動きたい…」とか、遠慮なく言いましょう。
言われたら、相手に気遣いつつ可能な範囲で練習しましょう。
また、疲れた時は無理をせず、休憩を🎵
③ 力づくで技を掛けないようにしましょう。
正しい動きを覚えられないうえに、けがをしたり、けがをさせたりするリスクがグーンと高まります。
真剣に取り組むことも大切ですが、自分の体の使い方や限界を知り、互いにケガをせずに練習を続けることが上達への近道です。
また、関節技や締技が極まったら遠慮なくタップ・参ったしましょう。
熱くなり過ぎず、冷静と情熱の間で、楽しく一緒に汗をかきましょう。
※禁止技について
ヒールフックや外掛けレッグロックなど、ひざやかかとをひねる技は禁止です。試合でももちろん禁止です。プロレスやMMA好きなら掛けてみたくなるものですが、相手をケガさせてしまうので絶対にかけないでください。また試合で認められていても、ケガのリスクが高い技や動きは避けましょう。特にカニばさみや脇固めは練習では使わないでください。わからない場合は遠慮なく聞いてください。互いに安全に楽しむために、かける前に聞きましょう。
試合への参加は強制ではありません。
日本では主に、JBJJFとASJJFが大会を開催しています。2つの団体で若干のルールが異なりますが、基本的なポイントシステムは同じです。試合出場を目指す方はルールを覚えましょう。
試合は、年齢、階級、帯色ごとにレベルや体重を合わせて行われます。
年齢区分はキッズ、アダルト(18歳以上)、マスター(31歳以上)と分かれており、キッズとマスターは年齢区分がさらに細かく分かれています。詳しくは、リンクにある各連盟のルールブックを参考にしてください。
階級も細かく分かれており、自分の体重に合わせて出場します。計量は道着を着ての計量です。大幅な減量が必要でない階級に出場しましょう。計量失格は相手にも迷惑がかかりますし、道場の信頼も失墜します。
最後に帯色です。大人も子供も帯色ごとに試合が組まれます。帯色を超えた試合は一部のイベントを除いて基本的にはありません。同じ帯色の者同士で試合が組まれます。
なお、初めての試合出場におすすめはレグナムジャムです。大阪や京都で年に2回ほど不定期で開催されています。白帯を初級と中級にわけているため、初めての試合挑戦にもってこいです。
入賞するとメダルもらえます。ASJJFの大会では試合後に個人写真撮ってくれます。メダルかけてイケてる写真を撮って思い出に残してください。
柔術の楽しみ方 道着
柔術着の色は何色でもOKです。試合で認められた色は白、青、黒の3色ですが、練習の際は何色でもOKです。
グレー、カーキ、赤など様々なデザインの道着が売っています。最近は海外から個人輸入できるメーカーも増えました。
世界中のメーカーから探してみましょう。襟だけ色違いの道着や、生地の一部だけ色違いの道着など様々なデザインがあります。
以前はブラジルのメーカーが主流でしたが、現在はアメリカのメーカーがシェアを奪っていて、KINGZやHyperFlyなどアメリカ系のメーカーが日本でも流行っています。ATAMAやKEIKO、TATAMIなど日本語を使ったブランドやメーカーもあり、道着選びも楽しみの一つです。
また、ワッペンやパッチを貼って自分だけのカスタム道着を作ることもできます。
リンクに道着購入に便利なネットショップを載せてます。ご参考に。
柔術の楽しみ方 帯昇格
大人は白帯、青帯、紫帯、茶帯、黒帯の5つの段階に分かれます。白帯からスタートし、青、紫、茶、黒と昇格していきます。黒帯までは10年かかります。
キッズは白帯、灰帯、黄帯、橙帯、緑帯の順に昇格していきます。
連盟等の統一の昇格基準はなく、インストラクターが昇格を決定します。練習参加具合や試合での動きなどを見て判断します。
バトレチームが、帯昇格で一番大切にしているのは、勝ち負けよりも、その人自身が成長できたかという点です。
したがって、帯の色=強さという単純な構図にはなりません。練習をしっかりと続けていれば、確実に帯の色は上がっていきますので、焦らず腐らず続けてください。
年2回の昇格式を予定しており、昇格式の中で昇格者を発表します。
昇格式ではまず、各帯ごとに段位を授与します。白帯一段、二段、三段、四段のように白~茶帯は各帯四段まで。
五段目は次の帯への昇格の時です。黒帯の場合は決められた年数ごとに自動的に昇段します。
昇格式の最後に帯が昇格する方を発表!!新しい帯と証書を授与します。
帯が上がったら、涙ながらに感動のスピーチを!!