バクチャー・ばら撒くチャー徹底検証

バクチャーの原材料費安全性効果代替案からばら撒くチャーの詐欺行為まで徹底的に検証しました。
当サイトは、有志のバランティアが運営しており、RBCコンサルタントやバクチャー普及研究協議会とは関係がありません。

バクチャーについて

バクチャーとは、火山礫、黒土、硫酸銅、炭素によって作られた微生物活性材である。水質浄化、土壌改善、臭気対策、養殖などに利用されている。テレビ・新聞などのマスメディアやSNSで話題となった。特に、後述のばら撒くチャーでは、1.9万人以上のメンバーを集めた。すでに権利抹消してはいるが特許を取得し、国際連合工業開発機関(UNIDO)の環境技術データベースにも登録されている。バクチャー(BAKTURE)という名称は、「Back to the Nature」を略した造語であり、RBCコンサルタントの登録商標である。

バクチャーを使うと、『池などの大量の水から、ご家庭で飲むコップ1杯の水に至るまで、あらゆる用途の水に自然のサイクルバランスを取り戻します。その水こそ本来の水、生きた水、力のある水、「活性水」です!「活性水」には自然の力が満ち溢れています!』とのこと。そして、少々矛盾するが、「自然界以上の活発な微生物食物連鎖が池の中で創られ 」る。また、「水そのものが浄化能力を持つ水に」なる。

実績

国内に留まらず、海外でも利用されており、ベトナム政府から感謝状を贈られたとのことである。(ただし、送り先は杉山孔太氏個人である。)
宮崎県が関連しているサイト上の情報によると、発注者の7割は地方自治体である。
国内の実績については以下マップ参照。

開発・製造・販売元

バクチャーは、RBCコンサルタントが開発、特許取得(権利消滅済み)、商標登録し、関連会社のアクエスが製造している。2017年から、一般社団法人バクチャー普及研究協議会が管理する統括代理店および代理店により販売している。グループ法人概要はこちら

製造方法

特許によると、火山礫、黒土を硫酸銅水溶液で煮込むことにより作られる。安価な火山礫および黒土から製造できることが強みで、産地を気にする必要はない。特別な設備も不要で鉄鍋で十分である。詳細については、特許を参照。

なお、硫酸銅は劇物であり、農薬や防腐剤としても使われている。さらに、特に水生生物に対して毒性を示す銅が多量含まれている。バクチャーの安全性についてはこちらを参照。

プレスリリースによると、さらに炭素が添加されている。

特許

バクチャーの特許は、1993年に出願されたが、1997年に特許庁により拒絶査定されてしまった。拒絶理由は、加熱処理した火山礫、黒土を固形化した水質浄化剤は公知であり、酸化処理することも容易に想到し得るためであった。これに対して、バクチャーは「水質活性剤」である、という反論がなされたが、水処理の微生物培地として火山性の岩石、土等を用いることは周知のことであるとして、拒絶査定が覆されることはなかった。しかし、その後の拒絶査定不服審判により、無事、特許が認められた。1999年のことである。

その後、2013年に存続期間満了により、権利は消滅した。

成分

詳細は成分分析表を参照。
環境リスクのある銅が含まれている。バクチャーの安全性についてはこちらを参照。

小売価格

60 gのバクチャー・パウダーが5,500円(税込)で複数販売業者より販売されている。
(最終確認:2020年11月5日)

卸売価格

掛け率は60%と予想され、60 gのバクチャー・パウダーでは、3,300円と予想される。補足はこちら

原材料費

バクチャーグループ公式発表では、60 gのバクチャー・パウダーで300円である。小売価格と比べるとかなり安いが、実際は1.7円以下で原材料の調達が可能であることが分かった。詳細はこちら

施工費用

宮崎県が関連しているサイトによると、1m³あたり3,000円以上であり、散布費用・循環装置が別途必要となる。(水1m³は1 tである。)規模の経済性が期待できるにも関わらず、小売価格(2 t用5,500円)よりも最低施工単価が高い。いわゆる価格差別であり、購買力のある者からは高い価格を請求するということであろう。なお、同ページの施工実績を見ると、7割は地方自治体である。

安全性

特許によると、劇物であり、農薬や防腐剤としても使われる硫酸銅が製造過程で使用されている。また、バクチャーグループ公式の成分分析表によると、硫酸銅では説明が付かないほど大量の銅が含まれている。銅は特に水生生物に対して強い毒性を示す。グループ公式実験結果によると、バクチャーを大量に投入するとメダカが全滅する。詳細はこちら

効果

バクチャーグループの主張する微生物を活性化するという作用は、一般に生物膜法として知られている。バクチャーにも一定の効果はあるだろうが、特別高い効果を期待できるわけではない。もし高い効果があるとすれば、それは銅の殺菌作用であり、有害性の裏返しである。詳細はこちら

代替素材(炭撒くチャーのすすめ)

バクチャーの効果、安全性、コストを考慮して、より良いものとして炭を提案したい。炭チャーである。
詳細はこちら

バクチャー派生商品例

ばら撒くチャー

RBCコンサルタント、バクチャー普及研究協議会とは無関係のボランティアによって運営しているとするECサイト。
寄付で成り立っているとし、商品代金は無料、送料や手数料として毎月1,111円を徴収し、バクチャーパウダー600 gを無償配布していた。

ばら撒くチャーの嘘

第三者のボランティアにより運営しているとしていたが、バクチャーグループにより運営されている実態が明らかになった。詳細はこちら

追加購入用バクチャー(600 g)の価格

ばら撒くチャー休止前は、33,333円(税込)であった。開始当初は55,555円(税込)であったと予想される。詳細はこちら

トラブル

  • ばら撒くチャー隊員が無断でバクチャーを撒き、土地所有者とトラブルになっている。

  • ばら撒くチャー隊のFacebookグループで否定的な発言をすると、管理者により発言を削除され、排除されてしまう。

その他

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