ばら撒くチャー休止後、ばら撒くチャーの通常販売価格(「追加購入用バクチャー」の価格)について認識の食い違いが散見された。
ばら撒くチャー休止以前、追加購入用バクチャーは、600gで33,333円であった。しかし休止後は、同じURLで、1,000gのバクチャーが55,555円で販売されていた。また、これとは別に、60gで5,555円のバクチャーも販売されるようになった。この変更が、混乱を招いていたようである。
ところで、今回の変更は大変、不自然である。容量が変わっているし、商品説明はやけにあっさりしている。また、ばら撒くチャーとして配布される際のパッケージと写真のパッケージは異なっている。そして何より、60mlのバクチャーの商品写真を見ると、中身が半分しか入っていない不思議な商品写真になっている。
ばら撒くチャー休止に伴い、ばら撒くチャーECサイト上でのグッズ、クラウドファンディング、寄付も中止となったが、これと同様に、運営者にとって不都合なものを隠す意図があったのではないかと思い、休止前はどうであったのか記録するため、この記事を作成した。
ばら撒くチャー休止後のバクチャー・パウダーの容量は、それぞれ60mlと1,000mlとなっている。土の密度はおよそ2~3g/mlなので、それぞれ、120~180g、2,000~3,000gほどということになる。しかし、それぞれ、使用できる水の量は、2t、33tとなっている。RBCコンサルタントの関連会社であるアクエス株式会社やその他の販売会社は、バクチャー・バウダー60gを5,500円で販売している。また、公式説明書によると、60gは2t用とあるので、ml表記は誤表記と考え、それぞれ60g、1,000gと読み替えている。
参照ページが複数ある場合は、本文中にはリンクを張らなかったが、魚拓ページにまとめている。
冒頭でも述べたが、ばら撒くチャー休止前、バクチャーの通常販売価格は33,333円であった。幸いなことに、ばら撒くチャーECサイトの商品一覧ページに「追加購入用バクチャー」の価格が33,333円と表記されているGoogleキャッシュが残っており、そのWeb魚拓を取ることができた。
残念ながら、商品詳細ページは、キャッシュが更新されており、「追加購入用バクチャー」の容量などは記録することはできなかった。しかし、ばら撒くチャーが水20t用であること、海外用ばら撒くチャーの商品ページに、「寄付でなく通常約20t用x6回分を購入すると、18万円かかります。 」と記載があることから、「追加購入用バクチャー」も20t用であり、容量は600gであることは納得していただけるだろう。
また、ばら撒くチャー隊の皆さんと思われる複数ブログなどによると、ばら撒くチャー開始当初は、通常販売価格は約55,000円であったとのことである。バクチャー60gが5,500円であるので、当たり前と言えば当たり前の価格である。「約55,000円」という情報と、ばら撒くチャーではゾロ目の価格設定が多いことから、55,555円であったと予想できる。
おまけではあるが、ここで、ばら撒くチャーの掛け率(販売価格に対する仕入れ価格の割合)を予想してみたい。
先述の通り、ばら撒くチャー休止直前の価格は33,333円であり、ばら撒くチャー開始当初の通常価格は、55,555円であった。すると、33,333円というのは、55,555円のちょうど60%となる。掛け率60%というのは、一般的な掛け率の範囲であり、開始当初の55,555円が本来の通常販売価格であり、33,333円は卸売価格ではないかと推測する。
バクチャーはバクチャーグループ以外の小売企業でも販売している。33,333円というのは、これらの会社に、ばら撒くチャーへの卸売価格は公平であると言える上に、ばら撒くチャーは慈善団体であり、「追加購入用バクチャー」についても、卸売価格で販売しているので利益は全く出ていない、という美しいストーリーが成立する。しかしそれでも、バクチャーグループが製造元である以上、バクチャーグループでは利益が出ているのである。