徳島県のどこに・どのような魚類が生息するのか調査しています。県内の河川や海の環境は、毎年、変化しています。現在の魚類の生息状況を調べ、記録に残すことは、これからの県内の水辺環境を考えていく上で必要不可欠です。
【2026年度】
・神山町・徳島市を流れる鮎喰川での魚類調査(川塾との共同)
現在、「川塾」のメンバーと共同で鮎喰川にて調査を行なっています。この調査では、どんな魚類に出会えるのでしょうか。
【2025年度】
・鳴門市島田島コウノトリビオトープでの魚類調査(とくしまコウノトリ基金への協力)
「とくしまコウノトリ基金」からのご依頼を受け、当該団体が整備している島田島のビオトープに生息する魚類を調査しました。当日は、鳥類や昆虫類などを対象とした他団体と協力しながらビオトープに生息する生き物を総合的に調べました。
・牟岐町を流れる内妻川と古江川、海陽町を流れる鯖瀬川と粟ノ浦川での魚類調査
2024年度に徳島県南部の4河川にて調査を実施しました。どれも小規模な河川ですが、河口部を中心に47種の魚類が確認できました。これらの河川でも、伊勢田川と同様に、通し回遊魚や周縁性淡水魚が多く生息していました。
【2023年度】
・海陽町の鞆浦漁港に水揚げされる魚類調査
鞆浦(ともうら)漁港では、大敷網と呼ばれる全長約1300m,幅約100mにおよぶ大型定置網をはじめ,小型定置網(つぼ網),刺し網(エビ網,ヒラメ刺し網)などによって漁獲された多様な魚類が水揚げされています。鞆浦漁協のご理解の基、この漁港で水揚げされる魚類がどのようなものか調査を実施しました。また、現在でも不定期で調査させていただいています。この漁港で水揚げされる魚類の全貌を把握するにはまだまだ時間がかかりそうです。
【2022年度】
2022年度に伊勢田川の上流域から河口部までを調査しました。川の長さは6 kmほどと短いながらも、河口付近には多様な環境が広がり、56種の魚類が確認できました。一生を川で過ごす純淡水魚は少なく、川と海を行き来する通し回遊魚や、汽水域で生活したり、一時的に淡水域に進入する周縁性淡水魚が多く確認されました。上流域から河口部まで透明度の高い、きれいな水が流れるのもこの川の魅力です。
【2021年度】
2021年度に園瀬川の上流域から河口部までを調査しました。この調査では、76種の魚類が確認できました。人口が多い徳島市内を流れる川ですが、多くの絶滅危惧種を含む魚類が生息していることが明らかとなりました。
【その他、会員の調査による発見】
会員個々人のフィールドワーク等による発見も論文として発信しています。
内妻川は稀種の宝庫なのでしょうか。また内妻川で徳島県初記録の魚類が確認されました。
またまた会員によって、これまで知られていた中でもっとも北方となる高知県からツバサハゼが確認されました。
これまで、国内では奄美大島と西表島のみで確認されていたホシイッセンヨウジを徳島県の内妻川で発見しました。
吉野川ではアカメの幼魚の記録はなく、大型の個体が時折、進入してくるのみと思われていました。
しかし、会員の発見により、吉野川でも幼魚が生育することがあるということが明らかになりました。
これまで、小笠原諸島や種子島など、南の地域でのみ確認されていた魚類を高知県で発見しました。
イドミミズハゼの中に、主に汽水域に生息するものと淡水域に生息するものがあり、これらは形態的にもやや異なることが会員の研究によって判明しました。
とても小さなミミズのような魚です。会員によって、県内から初めて確認されました。
徳島県内で、人の手によって放流されたと思われるイワナが、アマゴと交雑していることが判明しました。