Co-existence with Artifical Subjects
トヨタ財団 2021年度特定課題「先端技術と共創する新たな人間社会」助成プロジェクト
「人間と人工主体の共存のあるべき姿を学際的に問うための新たな枠組み「人工主体学」の構築に向けて」
プロジェクト概要
近年、人工知能(AI)・ロボット技術の急速な発達によって、AIシステムが情報処理機能にすぐれた機械というよりも人間や動物に類する「主体」のような存在(「人工主体 artifical subject」)として経験される局面が増え始めています。
本プロジェクトでは、AI技術と⼈間社会の調和的な発展に向けて、
人工主体は、従来の哲学的な人間観や世界観にどのような変化をもたらしうるのか
人工主体の存在は、私たちの心理的・社会的な生活にどのような影響を及ぼしうるのか
今後、私たちは人工主体という新たな存在とどのように共存していけばよいのか
といった一連の問題を、さまざまな専門知を融合させながら多角的に考えていきます。
News
2023年7月31日 ワークショップ「機械の愛と人間の開花繁栄(Machine Love and Human Flourishing)」を開催します
2023年7月31日に、宮原克典(北海道大学)とOlaf Witkowski(Cross Labs)の企画で、ALIFE2023のサテライトワークショップ「Machine Love and Human Flourishing」を開催します。Joel Lehman(IT University of Copenhagen)に基調講演をしていただき、西堤優(情報通信研究機構)からコメントをいただきます。
詳細および参加登録はこちらから。
2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)でOS「人間とAIの共存のあるべき姿を考える」を開催しました
2023年6月6日、人工知能学会全国大会(第37回)にて、西田知史(情報通信研究機構)・宮原克典(北海道大学)・濱田太陽(株式会社アラヤ)の企画によるオーガナイズドセッションを開催します。本プロジェクトからは、プロジェクトメンバーの田口茂(北海道大学)、中分遙(安田女子大学)、宮原克典、そして、RAの竹下昌志(北海道大学)が発表を行いました。
追記(2023年7月11日):人工知能学会全国大会(第37回)の予稿集が公開されました。こちらからご参照ください。予稿タイトルについてはPublicationsをご参照ください。
国際技術哲学会(SPT 2023)で研究発表をしました
SPT 2023: Technology and Mobility (2023年6月7-10日)にて、本プロジェクトメンバーによる研究発表が複数おこなわれます。1日目のパラレルセッション AI ethics (1) (14:30〜16:30)では、宮原克典(北海道大学、プロジェクト代表)、清水颯、竹下昌志(北海道大学、プロジェクトRA)の3名が登壇しました。大会組織員会にもプロジェクトメンバーの鈴木俊洋(崇城大学)が参加していました。
14:30-15:00 Kiichi Inarimori & Masashi Takeshita: "Moral Intuition of GPT-3.5 and Its implication for Experimental Philosophy"
15:00-15:30 Katsunori Miyahara & Hayate Shimizu: "Sympathy for LaMDA: Moral considerations for large language models?"