プロジェクト
相互行為のさまざまな活動における秩序の探求をしています.
活動中の異文化性
「異文化性」,つまり言語・文化的背景が異なるということは,実際のやりとりにおいて,いかに参加者たちにとって有意味になるのか,そしてそのような異文化性は行為や活動の構成のために参加者たちにどのように使用されているのか,そのような相互行為的な手続きを分析しています.とくに日常的なやりとりに注目しています.
Interculturality as an interactional achievement: Doubting others’ nationality and accounting for the doubt. (雑誌論文・査読あり)
異文化間相互行についての覚え書為(紀要論文)
インストラクションの組織
エスノメソドロジー・会話分析において,インストラクション(教示)は,中心的な研究対象でした.とりわけこのプロジェクトでは,具体的な相互行為の展開において〈何かを教示すること〉は,どのように達成されているのか,それを可能にする組織の解明を目指しています.このプロジェクトでは,日常会話,異文化間相互行為,書道教室,ギター教室,外国語の授業などのインストラクション場面に着目しています.
Post-other-correction repeat: Aspects of a third-position action in correction sequences.(雑誌論文・査読あり)
Doing reflecting: Embodied solitary confirmation of instructed enactment. (雑誌論文・査読あり)
Ways of the Brush in Japanese Calligraphy Art Lessons (章・査読あり)
同一性と身体性 (章)
参与の誘い (章)
インストラクションにおける身体的な特徴づけの手続き:書道における「わざ」 (講演)
Rule-formulation and assessment in instruction sequence in ordinary second language interaction. (学会発表)
相互行為における書くことや描くこと
書くことや描くこととは,どこにでもあるありふれたふるまいと言えるかもしれません.このスクリーンに映っている文字も書くという活動の結果ですし,これらの文字列が特定の行為を構成しています(いま読んで頂いているこの文字は,さしあたり説明という行為によって,わたしの研究プロジェクトを紹介していると言えるでしょう).これまでのエスノメソドロジー・会話分析においては,書かれた・描かれたオブジェクトの理解可能について分析されてきました.それは,なぜ特定のテクストは,かのように理解可能であるのか,という具合です.しかし,いまだに書くというふるまいや描くというふるまいそのものについての研究は十分とは言えません.とくに相互行為においてどうやってわれわれは,書いたり描いたり,ペンや紙を使っているのでしょうか.そこで,このプロジェクトでは,書くことや描くことといったふるまいは,相互行為においてどのようにたちあらわれ,それらはいかなる行為を構成するのかについて分析しています.とくに,日常的な会話においてメモを取ることや書いた文字や描いた図を見せること,ギター教室などのインストラクション場面でレッスン表を見せることやインストラクションを書くこと,外国語教室における黒板の使い方などについて研究しています.
Ways of the Brush in Japanese Calligraphy Art Lessons (章・査読あり)
Multisensoriality in action: Accomplishing social action in combination with utterances and writing/drawing.(学会発表)
An organisation of writing and drawing in interaction: multisensorial resources for action formation. (学会発表)
書くことを伴った行為の構成: 複合様式に分散される行為の資源. (博士論文第5章)
準備中...
外国語授における教育的相互行為能力のメカニズムと発達の解明
日常生活におけるこどもの社会化
テクノロジーを介した相互行為のメカニズム
シェイクスピア演劇における順番交替