生物人類学研究室

研究室の概要

生物人類学研究室では、主に理化学的な分析を利用して、いろいろな「わたしたち」の多様な生きざまやライフヒストリーを調べる研究をしています。ずっと昔に暮らしていた過去の人類、進化の隣人であるチンパンジーやオランウータンなどの大型類人猿、現代社会に暮らす人びとなど、わたしたち人類や霊長類は、どのような文化や環境のもとで、どのように生まれ、どのように生き、どのように亡くなっていったのか、そしてそれが生物の進化にどうつながったのか? そうしたことを明らかにしようとしています。人類進化学、生物考古学、霊長類生態学、古生物学などの分野と関係が深い研究室です。

そのため、対象やアプローチは分野横断的で多岐にわたります。たとえば、縄文時代や江戸時代の子育ての実態を復元したり、マレーシアのボルネオ島の熱帯雨林に暮らす野生オランウータンの食物を明らかにしたり、遠い昔に絶滅した動物の系統を推定したりしています。安定同位体分析やプロテオミクス分析などの質量分析を主な手法とするほか、古代DNA分析 (古代ゲノミクス) を共同研究者とともに実施し、結果を議論するために歴史学・考古学・民族学の文献を読み込んだりもします。発掘や野生動物の調査に参加して試料やデータを集めたり、実験室で前処理をして分析をしたり、計算機を利用してデータ解析をしたりプログラムを書いて数理モデルを構築したりと、フィールドワークからラボワークまで、さまざまな分野を横断して文理融合の研究を進めています。

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