Atsuo Iida

助教 Assistant  Professor          飯田敦夫,  Atsuo Iida

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略歴

名古屋市出身、AB型

富士見台小学校、千種台中学校、向陽高等学校

2006年3月

名古屋大学大学院理学研究科 生命理学専攻 修了 博士(理学)

2006年4月-2019年8月

京都大学ウイルス・再生医科学研究所

2019年9月-現在

名古屋大学大学院生命農学研究科

胎生魚類の繁殖形態の研究

グーデア科胎生魚Xenotoca eiseniを材料として、研究を展開しています。

彼らは胎盤や臍帯の代わりに「栄養リボン(trophotaenia)」を持ち、哺乳類が失ってしまったタンパク質「ビテロジェニン(vitellogenin)」を母体からの栄養分としてお腹の子に供給します(Iida et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 2019, 日本語要約)。

この栄養リボンがどのような仕組みで物質を運搬するのか?なぜグーデア科だけが持っているのか?色々な疑問を一つ一つ解消していけたらと考えています。

デンキウナギの発電能力の研究

デンキウナギの放電は餌を捉える捕食や、外敵から身を守る防御機構に貢献していると考えられています。

そのため、彼らは発電器官というユニークな構造を持っています。

発電細胞は骨格筋と同じ系譜の細胞からできるという先行研究を参考に、発電細胞の分化制御機構を探ろうと企んでいます。

主な成果

卒業論文指導

博士

令和5年度(2023年度)

・カダヤシ科真骨魚の卵胞内受精における新規受精様式の発見と分子機構に関する研究

修士

令和5年度(2023年度)

・デンキウナギの発電器官の形成および維持に関わる因子の探索

令和4年度(2022年度)

・グーデア科胎生魚で母親由来のエストロゲンが胎仔に及ぼす影響

・グーデア科胎生魚の胎仔における栄養吸収

学士

令和5年度(2023年度)

・ギンブナの雌性発生が異種の精子で引き起こされる分子機構

令和4年度(2022年度)

・グーデア科胎生魚の栄養リボンで糖吸収に関わる分子機構の解析

令和3年度(2021年度)

・培養した精巣に感染させたRNAウイルスが逆転写されるメカニズムの探索

・デンキウナギの放電による他生物へのDNAエレクトロポレーション

令和2年度(2020年度)

・グーデア科胎生魚Xenotoca eiseniにおける胎仔の性決定機構の解明

・グーデア科胎生魚における栄養吸収に関わる分子の分布

連絡先

atsuo [at] nuagr1.agr.nagoya-u.ac.jp