知恵と謀略の神タトスに仕える四強使徒の1人
その中でも圧倒的な力を持っており、神に最も近い存在
強い力を持っているものの、戦闘には消極的。必要であれば戦う。
本来はよく笑い、声色も生気があったが、現在は全てなくなっている。悲しみに満ち、目は常に虚。
素直で容赦のない、残酷な性格。放つ言葉は全てネガティブ、たまに憎悪。
フェルウには誰よりも大切な妹、リィレルがいた。
姉妹はとても仲良しで、お互いがお互いの幸せを、2人で共に幸せになることさえ祈った。
フェルウ自体は人間に興味を示さなかったものの、リィレルが人間を好んでいたため、手助けはしたいと、当時は人間を大切にしていた。
———目を覚ます。妹に、おはよう、と声を———
———居ない?
瞬間、悲嘆がフェルウを染め上げる。
リィレルに何か悪いことが起きている。起き始めようと———
———青が、黒に堕ちた。
———わずかな青に手を伸ばす。
届くはずがないのに———
——————。
———嗚呼。
「最愛の妹が消えてしまってさぞ悲しいことだろう。俺も許せたことじゃない」
「———提案がある。俺と一緒に天界を制覇し、妹を取り戻さないか?」
知恵と謀略の神タトスは、その言葉を放ちフェルウに手を差し伸べる。彼曰く、フェルボスの仕業だというのだ。
それは、フェルウもわかっていた。そこに確かに居たのだから。
邪悪で醜い黒の中に光る、白い双眼が。
「あの子がいない世界なんて、私にとっては幸せなものなんてひとつもないの」
「ええ....いいと思うけれど、私は力にならない。貴方だけで行ったらどう?」
「ありがとう……、?貴方は善意ある行動をしたと思っているのでしょう?だから、ありがとうと言ってほしいのでしょう?違うのなら、私はどう返事したらいいのか分からないけれど」
「許さない……許さない!!貴方だけは、消し去る。絶対に、今ここで!!」
はからんさん宅、イドアさん
悲しみに満ち、それ以外の感情を見失ったフェルウに寄り添い、手を差し伸べてくれるイドアさん。
そんなイドアさんに、フェルウは特別な感情を抱いている。