第164回 第2土曜会 冒頭問題提起
量子デコヒーレンスと時間の根源
脇本 佑紀 氏 (26/5/9) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
量子論がミクロな世界を記述する基本言語であることは人口に膾炙して久しいですが、量子論と日常,私たちが経験する古典的世界との接続には微妙な問題が残されています。
今回はその基本的な鍵を与える量子デコヒーレンスを扱います。そしてまだすっきりとは理解できない部分に時間の根源を見、探究の道筋を探ってみます。
第163回 第2土曜会 冒頭問題提起
農業の地動説。環境再生型農業は21世紀の農業になるか?
保科 宏樹 氏 (26/4/11) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
近年、化学肥料と農薬を用いたいわゆる慣行農業に対して、耕起を減らし、土壌表面を草で覆うことで土壌生態系を保全する「環境再生型農業」が注目されています。環境再生型農業では、微生物による土壌への窒素固定の活性化や、二酸化炭素貯留の増加に寄与することがわかってきました。
今回の冒頭問題提起では、高温多湿な日本における環境再生型農業について紹介し、それらの物質循環について説明します。また、土壌の生物性も含めた土壌分析技術である「SOFIX分析」を活用して、従来の農業から環境再生型農業に移行する試みについてお話します。
第162回 第2土曜会 冒頭問題提起
時間は実在するか?―時間が抱える矛盾
山根 拓己 氏 (26/3/14) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
時間は我々にとってごく当たり前のもので、ほとんどの人が(数直線の上を点が移動するといった)単純なイメージで時間というものを自然に捉えているのではないでしょうか。しかし、古くから時間は哲学的議論の対象とされており、その身近さや見かけの単純さに反して、その独特なあり方ゆえに多くのユニークな議論が生まれてきました。
今回は時間をめぐる哲学の面白さを感じていただくために、哲学的な時間論の古典であるJ・E・M・マクタガート『時間の非実在性』における議論と、永井均がマクタガートから剔抉した〈今〉に関する議論をご紹介します。
第161回 第2土曜会 冒頭問題提起
自他不二〜「心の中で密かに思うことがない」とはどういうことか?〜
霞江 翔 氏 (26/2/14) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
坐禅していて、ふと「自他不二」という言葉が引っかかり、そして自他不二であれば「心の中で密かに思うことがない」のではないかと思った。自分で答えが出ない面白そうな問だと思えたのでこの場を借りて問題提起をさせていただきます。「心の中で密かに思うことがない」というのはどういう状態か。皆様からヒントをいただけたら嬉しいです。
第160回 第2土曜会 冒頭問題提起
Nothing〈無〉を表す
脇本 佑紀 氏 (26/1/10) 1 pm Science & Art Room @松原&Zoom
志のある人は誰かしら人の幸せについて考えている。だが幸福とは何だろうか。平和はまだ定義しやすい。平和には条件がつく。だが幸福を条件づけようとするやいなや不幸が始まる。そうではなしに幸福を語る語彙はNothing〈無〉かもしれない。今回は〈無〉を表現していると思われる作品をエッセイ・コメディ・漫画・楽曲からそれぞれ紹介する。それから哲学的・数学的に〈無〉を表す方針を多少述べ、〈無〉なる幸福観について議論したい。