この夜間大学は、京都の住民、学生、院生、職員、教員に開かれた、どんな既存の組織からも自由な神出鬼没の夜間大学です。歴史上まれにみる病疫と暴力の中で、大学での学びを始めなければならなくなった新入生はもちろん、自分たちの思考の枠組みを大きく超える事態に直面して歴史や哲学や政治や社会を学び始めたい人びとのために、一緒に学びの場を作り、育てていく講座です。事前の登録も、事前に必要な知識も、事前に読んでおく教科書もありません。出会い、聞き、話し、考える。昼間より遅めの呼吸で、ゆっくり歩き始めたいと思います。どうぞ、ふるってご参加ください。
あるきはじめる大学
2023年度 第2歩
「激動する私たちの食を考える ——フードテックと大学——」
「あるきはじめる大学」の6月の企画では、私たちの「食」の問題をとりあげます。
食の危機が進行していると言われるなか、培養肉や昆虫食など新しい食のフロンティアが急速に開発され、社会のなかで大きな議論を呼んでいます。そうした食の激動は私たちにとっても遠い出来事ではなく、今年の2月からは京大の生協でも「ゲノム編集」食品の販売が開始されました。
でもそうした事態について人と話そうとすると、それについて語る「言葉」が自分のなかに足りていないことに気づかされます。
今回の講座では、技術そのものの可否を早急に判断するまえに、新しい「食」がどのような社会的な条件のなかで開発されているのか、私たちの将来にどのような影響を与えうるのか、そしてそれが現在の大学をめぐる状況とどのように関係しているのか、などなど、さまざまな論点を辿りながら私たちの食をめぐる状況をゆっくり考えてみます。
分断ではなく今後の「対話」のきっかけとして、多くの方の参加をお待ちしています。
日時:2023年6月20日(火) 19:00~20:30(開場18:45)
会場:京都大学農学部 旧演習林事務室
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r-n(15の建物です)
登壇者:藤原辰史、安井大輔
入場無料・予約不要
〈登壇者プロフィール〉
〇藤原辰史(京都大学人文科学研究所准教授) 専門は農業史、食の思想史。著書に『給食の歴史』(岩波新書)、『縁食論』(ミシマ社)、『植物考』(生きのびるブックス)ほか。
〇安井大輔(立命館大学食マネジメント学部准教授) 専門は食の社会学的研究。著書に『フードスタディーズ・ガイドブック』(ナカニシヤ出版)、『農と食の新しい倫理』(共著、昭和堂)ほか。
京都大学は、その基本理念に「自由の学風」をうたっています。本年度、京都大学に入学されたみなさんもそうした「自由さ」に惹かれて京都大学を選んだという方も多いことでしょう。しかし、この京都大学では残念ながら、決して「自由」とは言えない出来事が次々に起こっています。
こうして京都大学が、〈変質〉しつつあることは、この国の学術や教育が置かれている状況と無関係ではありません。
京都大学に自由と自治を取り戻すために、いまこの大学で、この国で、そして世界で何が起こりつつあるのかについて、学生・教員の垣根を越えて考えたいと思います。職員さん、地域住民の方も大歓迎!
過去の企画
「自由の学風を問う!」
日時: 4/25(火) 18:30〜21:00
会場:百周年記念ホール(時計台)
「在日コリアンの深い思いを思い知る——金時鐘の詩を歌いながら」
2/23(木・休)15:00〜16:30
登壇:
ティーアガルテン(細見和之[Vo./Gt.]、小林哲也[Dr.])
会場:吉田寮食堂
#4 公開講座 「北山エリア再開発問題から、京都の街と大学を考える」
日時:11月20日(日)14:00~16:00 (13:30会場)
場所:京都大学人間・環境学研究科地下大講義室
共催:NEKKO
共催:JSPS領域開拓プログラム「パンデミックの歴史研究に基づいたポストパンデミックの社会・環境理論の構築」(代表:藤原辰史)
コーディネーター :藤原辰史(人文科学研究所)
#2 6/23(木) 18:30-20:30 @北部構内旧演習林事務室
提題:空とぶ大学——ウクライナ侵攻の時代に学ぶこと
討議:ポストコロナの大学を考える
日時:2022年4月26日(火)
場所:京都大学百周年記念時計台ホール
時間:18:30―20:30