4月13日から2泊3日で、アドバイザーの大和田順子先生にご同行いただき、島根県奥出雲町への下見スタディツアーを実施してまいりました。
奥出雲町は、出雲縁結び空港から車で約1時間。500年の歴史を持つ「たたら製鉄」に由来する砂鉄採取(鉄穴流し)の跡地を棚田として再生し、ブランド米「仁多米」や肉用牛を育む循環型農業が営まれている地域です。この歴史的・文化的景観と持続可能な農業システムが評価され、2025年には世界農業遺産に認定されています。人口約1万人の町に広がる棚田の風景は、まさに人の営みと自然が共存する美しい景観でした。
今回の訪問では、大和田先生のご紹介により、奥出雲町役場 農業遺産推進室の谷山課長をはじめ、農事組合法人石原里田の和久利健さん・直子さんご夫妻、中国山地研究所の宍戸俊悟さん、奥出雲多根自然博物館の宇田川和義館長、是永秀麿さん、さらに現地で旅行会社を営むサミーラ・グナワラデナさんなど、多くのキーパーソンの方々と直接お会いし、意見交換を行うことができました。
現地では、「たたら刀剣館」での学びとミニ鉄づくり体験、役場での世界農業遺産に関する講義、そして広大な棚田(鉄穴流し跡に拓かれた文化的景観)の視察を行いました。また、コウノトリの巣塔の見学や、タラの芽・つくし・ヨモギ・フキノトウ・山椒の新芽などの山菜採り、在来種の横田小そばによるそば打ち体験など、地域の暮らしや文化に深く触れる機会にも恵まれました。採れたての山菜の天ぷらや、土鍋で炊き上げた仁多米のおにぎりは格別でした。さらに、奥出雲多根自然博物館では貴重な化石資料の見学も行いました。
最後には、今回の体験をもとに、地域が求めていることは何か、そしてアクサポとしてどのような関わり方ができるのかについて、振り返りと意見交換の時間を持ちました。
今回の訪問を通じて、奥出雲町の持つ魅力と課題の双方を深く知ることができました。今後、秋以降を目途に、アクサポとして奥出雲町へのスタディツアーを企画していく予定です。
アクサポは引き続き、学びと体験を通じた活動を展開してまいります。