課題研究
※題目等は変更になる可能性がありますが、随時更新します。
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日程:2025年9月28日(日)13:00~15:30
テーマ:あらためて宗教教育の可能性を問う
発表資料
≪趣旨≫
2011年度研究大会シンポジウムで宗教教育の可能性について取り上げられて検討されているが、宗教の教えを建学の精神に据える西南学院が会場となる機縁で、2020年代半ばの今大会で再び宗教教育の可能性について考えてみたい。
ところで「宗教教育」という言葉は多義的である。大きくは特定の宗教宗派の原理を優先して、信仰の問題として教える「宗派教育」、宗教に関する歴史的事実等、知識として教える「宗教知識教育」、特定の宗派に限定されない宗教心を養う「宗教的情操教育」、さらに「宗派教育」と「宗教的知識教育」の中間に位置する「宗教文化教育」の四つに分類されている。「宗教的知識教育」「宗教文化教育」に関しては、知識として宗教は教科教育の中でも扱われている。「宗派教育」に関しては、日本では、憲法、教育基本法により公立学校ではいかなる宗教宗派の信仰も推進していない。このような状況を踏まえ、公立学校における宗教教育を視野に入れるなら、本大会での焦点は、主として「宗教的情操教育」に当てられる。
概してプラグマティズムの哲学は、宗教的情操の働きに対しては肯定的な意味づけをしている。この度は、キリスト教教育の立場からの宗教教育について、教育における宗教的経験の諸相について、デューイの「宗教的なもの」をどうカリキュラムに位置づけるかという3点から提題いただき会場での活発な議論を通して検討できればと考えている。
<提題者>①:
大森 秀子氏(青山学院大学)
題目:宗教と世界観の学習へ向かうのかー概念と歴史的検討ー
<提題者>②
岸本 智典氏(鶴見大学)
題目:私たちは宗教にいかに向き合うかーW.ジェイムズ『宗教的経験の諸相』から考える宗教教育ー
<提題者>③
谷川 嘉浩氏(京都市立芸術大学)
題目:「ある共同の信仰」はどのように導出されたのかーアメリカにおける信仰と想像力の哲学
司会者
山本 孝司(西南学院大学)