皆様、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度、第37回青森県作業療法学会が五所川原市にて開催される運びとなりました。謹んでご案内申し上げます。
2020年から始まったCOVID-19の世界的大流行から6年が経過し、オンラインが主流となっていた研修会等も、第35回・第36回学会と対面形式にて開催されました。これにより、失われつつあった交流も再び活発に行われるようになってきたことと存じます。地域共生社会の実現に向けた取り組みが進められている中で、私たち作業療法士を取り巻く環境も年々変化しています。普段の臨床現場では制度や分野の枠内で活動していますが、地域共生社会へと変わっていく現在、私たちはその人らしい「生活」について制度や分野を超えた理解が必要なのではないでしょうか。
そこで、今回の学会のテーマを「作業療法に求められていること~地域生活を考える」といたしました。人にはそれぞれの地域での生活があり、人がその人らしく「地域生活」を送る事を支援することは「活動」「参加」を支援する作業療法士として重要な役割を担っていると考えます。本学会ではその人らしい「地域生活」の実現に向け、私たち作業療法士に求められる役割、多職種と連携する上で果たすべき事、多様なニーズに対応するために必要な知識について皆様と共に深く考えていきたいと思います。
本学会のシンポジウムでは、多職種の視点から、作業療法との連携事例、地域における作業療法士への率直なご意見、作業療法への期待、今後の連携における課題を忌憚なくお話していただく場とすることを企画しております。この貴重な機会に、作業療法士はもちろんのこと、地域を支える多職種の皆様とも考えを共有し、より強固な繋がりを築くための場にしたいという思いがあります。
本学会が、皆様の臨床活動において、新たな視点や気づきを得る貴重な機会となること、また分野を越えた新たな繋がりを生み出す場となることを願っております。つきましては、実行委員一同、実りある学会となるよう準備を進めているところです。
ぜひ皆様のたくさんの演題発表と積極的なご参加を心よりお待ち申し上げます。
第37回青森県作業療法学会
学会長 北澤純子