2025年8月28日:「素材」に1件追加、1件更新しました。
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以下の諸々は、シナリオや素材作成の際の一つの基準として参考にしてください。
アマルナ湾は、前文明の技術の賜物かとても豊かな海が特徴です。その豊かさは、人間たちを満たすのは当然ですが、他の生物や魔物たちにとっても棲みやすい環境と言えるでしょう。
もっとも、その縄張りは人の暮らす街などからはかなり離れた場所(例えば、未開拓の辺境にある遺跡を住処としていたり)がほとんどです。その縄張りを荒らそうとしない限りは危険も少ないとは言えるでしょう。また、そういった危険な魔物の住処に関しての情報は、アマルナ漁協経由で海に関わる人々には伝わるようにしている場合が多いです。
ただ、やはり完全に安全な共生とは言えない関係上、時々トラブルに発展することもあるため、そういった場合はアンブロシアをはじめとした大きめの街から自警団が出たり、冒険者が雇われたりして、問題解決を図る場合もあるようです。
なお、海に暮らす魔物は、漁師達からは大体「海魔」と一括りに呼称されがちです。
誰が言い出したかは不明ですが、「星◯◯」の様に星の名で称される事が多いです。たとえばクジラならば「星クジラ」、イルカならば「星イルカ」、クラゲならば「星クラゲ」の用な感じでしょうか。
もっとも、それは地元特有の名前(日本でいうなら、サッパという名前の魚名より、ママカリという通称の方が有名……といった感じです)のようなものであって、学術的には「アマルナ◯◯」(一例:アマルナアジ)という感じにアマルナ湾の名の後に名前がつけられているようです。
現状のアマルナ地方で最も栄えているのは人間種族ですが、他の種族が様々な場所で暮らしている事はあると思います。山岳の方では火山帯な事もあり鉱石資源も多いですからドワーフなどがいるかも知れませんし、アマルナ湾内は遺跡だらけなので難しいにしても湾外の海には魚人や人魚が暮らしていて、独自の文化を発展させている可能性は十分にあります。
とはいえ、あまりそういった異なる文明の民との積極的な交流はアンブロシアには無いようです。存在を認知していたとしても、お互いによほどのことがない限りはあまり干渉し合わない事で、この豊かな土地での共生を行っている様な感じでしょうか。観光客や冒険者などの流入があるのでゼロとまでは言いませんが、人間がメインの街の人々にとって異種族は珍しい存在として認識されがちです。また、そんな街で敢えて生活する異種族は基本的に変わり者ばかりになるかもしれません。
もっとも、前文明の人々もそうであったのかは不明です。旧文明の統治者であった満月の民は自分の一族ファーストな所があったようですが、分家となる他の月の民は積極的に様々な文化や技術を取り入れる傾向が強かった様です。ですので、異種族との交流が盛んだったり、最低限の関わりがあった民がいてもおかしくはないのかもしれません。
また、その前文明が滅び去った現代において、その遺跡を他の種族がひっそりと活用して暮らしている事もゼロではないことでしょう。(人間も、前文明の遺跡をアンブロシアとして活用して繁栄させたのですから)
アマルナ地方の海はどういう訳か非常に海洋生物が多種多様であり、様々な地方(北の海や南の海など)の魚が共生しているという不思議な海です。まだ詳しい原理はわかっていませんが、全てはこのアマルナ湾全域を覆う広大な遺跡地帯の影響とされ、かつての前文明によって育まれた海だろうというのが専門家の見解になります。
ただ、だからといってその身体に固有の特徴が発生しているという事はないようで、一般的に各地方で釣り上げる魚との差異は確認されていません。
とはいえ、一部の例外も存在します。
それはアマルナ湾固有種にあたる海洋生物であり、体のどこかに不思議な結晶が生えているのが特徴とされています。それらの海洋生物はその結晶部分に魔力を溜め込んでいる様で、月光の降り注ぐ夜にはキラキラと輝いて見えるのだとか。長い年月を生きるほどその輝きは増すとも言われ、質の良いものだと魔道具作成などにも活用できるため、結晶採取専門の漁師などもいるようです。
もっとも、乱獲を禁じるため結晶採取は許可制であり無許可の一般人はNGです。密猟者などの捕縛依頼がたまに冒険者に出されることもあるでしょう。また、魚釣りや漁業中にうっかり釣り上げた場合は、リリースするのが基本となっています。まれに、専門の研究機関に引き取ってもらう事も出来る可能性はありますが、よほど珍しいものでない限りはお断りされるのが普通となっています。
ちなみに、結晶そのものは普通に販売されており、行政側から魔道具などを扱うお店や賢者の塔に供給されています。素材目的で購入したい場合は、そちらに出向いて交渉してみるのが一番かもしれません。