開催日:2025年8月3日(日)
開催地:オンライン開催
テーマ:生成AIとフェイク情報:子どもたちの判断力を育てる情報教育の未来
– フェイクニュースや「AIが作った情報」を読む・批判する力をどう育てるか –
近年、生成AIの急速な普及により、テキスト・画像・音声・映像など、多様な情報が容易に創出されるようになりました。その一方で、フェイクニュースやディープフェイクなど、虚偽情報が巧妙に生成・拡散される事例も増加しつつあり、情報の信頼性を評価する力がこれまで以上に求められています。
特に、SNSや動画サイトを通じて日常的に情報を受け取る子どもたちにとって、「見たこと・聞いたこと」が必ずしも「真実」ではないことを理解し、情報の出所や意図を批判的に検討する力を育む教育の重要性が増しています。
本研究会では、AIが生成した情報を正しく読み取り、批判的に受け止める判断力をいかにして教育現場で育てていくかを議論します。生成AIの教育的活用とリスクの両面をふまえ、情報教育のあり方を多角的に捉え直すことを目的とします。また、フェイク情報の分析・検証を通じて、児童生徒のクリティカルシンキングをどのように支援できるか、教材や授業実践、評価の観点からの報告や提案も歓迎します。
15:30~ セッション1
座長:岩井 祐一 (東京学芸大学附属特別支援学校)
市原康士郎 (山形大学) ,加納寛子 (山形大学) 「ありのままでいられる居場所感」と「満足要因の関係」
藤井康寿(東海学院大学),神谷裕子(東海学院大学) 卒業研究ポータルサイトの製作
里吉竜一(東京福祉大学) 情報倫理教育における核心的課題の構造的分析― 被害者の沈黙が社会正義を損なうとき―
(休憩 40分)
※ 発表希望を踏まえたところ,ここに40分の休憩があります,対面は交流しやすいが,オンラインの場合は交流の機会が少ないという指摘があります.ZOOMはオープンにしておきますので,自由に交流タイムとしてご利用ください.
16:55~ セッション2
座長:原田 義富(日本文理大学)
高橋直己(山形大学) , 加納寛子(山形大学) 人間関係・独立性・積極性と幸福度の関係
岩井祐一(東京学芸大学附属特別支援学校),林欣誼(株式会社丸欣) 台湾における肢体不自由児へのICT活用に関する文献的検討
加藤匠(獨協医科大学) 課題提出行動に基づく成績予測と支援モデルの初期検討
17:40~ セッション3
座長:鈴木 直樹 (国立大学法人 東京学芸大学)
保本正芳(近畿大学) 小学校における生成AIリテラシー教育の実践― 詩の添削活動を通じたAIとの対話的学び ―
加納 寛子(山形大学) Z世代における「架空のエピソード」への受容と評価行動:―フェイクニュース許容度との関連からの検討―
18:10~ セッション4
座長:加納 寛子(国立大学法人 山形大学)
保本正芳(近畿大学),西角梨花(近畿大学) タブレット端末を活用した反転授業の実践と効果― 小学校における環境教育での事例 ―
渡辺美智子(立正大学) 共通テスト情報Ⅰにおけるデータ活用問題の課題-CT2.0育成の観点から
18:40~企業セッション
司会:大野 志郎(国立大学法人 東京大学)
ICDL Asia 鈴木 智久
【発表論文集】
発表論文集は、以下からご確認ください。
研究発表原稿は、『第8回研究会発表論文集』に収録し、Web上で公開されます。
論文発表原稿は、『情報教育』(J-stage)に研究会当日までにアップします。
今回の研究会では、研究企画セッションを開催予定です。
実行委員:岩井 祐一 (東京学芸大学附属特別支援学校)
大野志郎 (東京大学)
加納 寛子(国立大学法人 山形大学)
鈴木 直樹 (国立大学法人 東京学芸大学)
葉養 正明 (国立大学法人 東京学芸大学 名誉教授)
原田 義富(日本文理大学)
協賛:ICDL