スペシャルセッション

雪氷研究大会(2023・郡山)では,以下の3つのスペシャルセッションを開催いたします.みなさまの積極的な研究発表登録,参加をお待ちしています.日本雪氷学会または日本雪工学会の学会員が著者に含まれていれば,会員以外も研究発表を行うことができます.ただし,発表者(招待講演者を含む),聴講者ともに,大会参加登録が必要です(参加費用がかかります).発表をご希望の方は,研究発表登録時に下記セッション番号を選択してください.なお,スペシャルセッションは,発表登録数が十分な数に達しない時は,中止または他のセッションと合併されることがあります.


SP1: 2022/23冬季の雪害と望まれる異次元の対策

SP2: 南極氷床変動 −過去,現在,未来−

SP3: 山岳域の雪氷と気候

SP1: 2022/23冬季の雪害と望まれる異次元の対策 

・代表コンビーナ:諸橋 和行 (日本雪工学会除雪安全行動研究委員会)

・共同コンビーナ:堤 拓哉 (日本雪工学会雪害調査委員会)

・共同コンビーナ:河島 克久 (雪氷学会災害対応委員会)

・共同コンビーナ:上石 勲 (雪氷学会災害対応委員会)

・キーワード:雪害、除雪、屋根雪、安全対策

趣旨:

令和4年3月に豪雪地帯対策特別措置法が一部改正され、除排雪時の死傷事故防止のための規定及び幹線道路の交通確保のための規定が追加された。両学会においては、雪害の防止・軽減に向けた調査研究や技術開発がより一層求められる。そこで2022/2023冬季の雪による人的被害や住家被害等を振り返るとともに、最近の研究成果を共有し、課題解決の実践を促すための方策と学会として取り組むべき活動について検討する。

なお、本セッションは日本雪工学会除雪安全行動研究委員会及び雪害調査委員会、雪氷学会災害対応委員会の共同企画ではあるが、会員各位に広く研究発表を呼びかけるものである。


SP2: 南極氷床変動 −過去,現在,未来−

・代表コンビーナ:東 久美子 (国立極地研究所)

・共同コンビーナ:杉浦 幸之助 (富山大学)

・共同コンビーナ:大野 浩 (北見工業大学)

・共同コンビーナ:大藪 幾美 (国立極地研究所)

・キーワード:南極氷床、氷床コア、大気循環、海洋循環

趣旨:

IPCC「海洋・雪氷圏特別報告書」によると,これまで安定していると考えられてきた南極氷床が変動の兆しを見せ始めている.また2022年度から南極地域観測の第Ⅹ期6か年計画が開始され,最古級のアイスコア採取を目指すドームふじ深層掘削をはじめとして,南極氷床質量収支,大気大循環,海洋大循環などの過去と現在の変動の把握とその機構の解明,更に将来予測を目指した集中的観測が展開されている.そこで本スペシャルセッションでは,南極氷床の変動に関わる観測,モデル,試料分析,データ解析等を実施される各分野の研究者にご発表いただき,研究活動の現状と問題点を共有することで,将来の研究の方向性に関する知見が得られると期待される.


SP3: 山岳域の雪氷と気候

・代表コンビーナ:紺屋 恵子 (JAMSTEC)

・共同コンビーナ:川瀬 宏明 (気象研究所)

・共同コンビーナ:山崎 哲 (JAMSTEC)

・共同コンビーナ:橋本 明弘 (気象研究所)

・共同コンビーナ:飯島 慈裕 (東京都立大学 都市環境学部)

・キーワード:地球温暖化、氷河、大気・海洋大循環、山岳域

趣旨:

気候変動に伴う山岳雪氷域の変化は、生態系、水資源等に多大な影響を及ぼすため、山岳地域における融雪・積雪・降雪の変動メカニズムの解明は重要な課題である。山岳域のような起伏の大きい地域では、融雪・積雪・降雪は空間的多様性が大きく、実態の把握が困難である。観測点の空間代表性は問題となるが、観測の実施が困難であるため、山岳地域での気象雪氷観測地点は少ない。空間分布の実態把握のためには、さまざまなモデル計算が行われているが、依然未解明な問題が数多く残されている。

本セッションでは、日本及びヒマラヤ、欧米などの山岳地域における融雪・積雪・降雪の実態把握とそれらに影響を及ぼす大気現象および気候変動を、観測・モデリング・事例・統計解析等、多角的な視点で議論する。


雪氷研究大会(2023・郡山)プログラム委員会 


雪氷研究大会2023スペシャルセッションコンビーナーガイドライン

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